「頂きます」の意味と使い方・由来・「戴きます」の違い
更新日:2024年07月09日
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。
出典: http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/ |
「頂きます」と「戴きます」の違い
頂きますという言葉には、「頂きます」と書くほかに、「戴きます」と書く場合があります。その違いはどこにあるのでしょうか。
「戴きます」という言葉は、「戴き」という言葉と関連性があります。この言葉は実は常用漢字でないために、一般生活では使われないことが多い漢字に入っています。
それでもやはり漢字があるわけですから頂くと使い分けたい時はどうすればよいのでしょうか。次からは頂くと戴くの使い方を見ていきましょう。
戴くという漢字を使うときは?
先ほども書いたようにあまり見ることがない戴くという漢字ですが、王様の頭に冠をのせることを「戴冠」といい、その時につかうのはこちらの「戴く」になります。
高貴な人へ使ったり、そのような方から何かをもらうときの謙譲語として「戴く」という漢字を使っています。
例えば
A:プレゼントを頂いた。
B:プレゼントを戴いた。
では、Bのほうが高級ですし、プレゼントをくれたかたが身分や位が高いと漢字を見た人は思うでしょう。
「頂きます」の使い方
頂きますの言葉の使い方を見ていきましょう。
頂ますよう
頂きますようという言葉は、相手に何かをお願いしているときに使う言葉です。例えば、「~をしていただきますようお願い致します。」のように使います。この場合は、「頂きますよう」と漢字に置き換えることができます。
この場合に使われている「頂きますよう」は頂くの謙譲語にあたります。謙譲語は敬語の種類の一つです。敬語には、ほかにも尊敬語、丁寧語などがあります。「頂きますよう」の「よう」は丁寧語にあたります。
尊敬語という敬語は、自分側の伝えたい事柄をを話すときに使われます。
戴きますと幸いです
今度は「戴き」の漢字を使った例を見ていきましょう。まずこの戴きますと幸いですという言葉をみてみると、「戴きます」と「幸いです」という言葉が「と」でつながった形になっています。
戴きますというのは、「戴く」という動詞のカ行五段活用連用形で、「ます」がつくことによって丁寧語になっています。
次に幸いですという言葉ですが、ありがたいという言葉の謙譲語にあたり、相手がお願いしたことをおこなってくれるなどしたらうれしい、あらいがたいという意味で使います。
つまり「戴きますと幸いです」というのは、相手に頼んだことを行っていただけたらありがたいという意味の謙譲語として使います。
「頂きます」をひらがなで書く時の意味
「頂きます」と漢字を使うときと、「いただきます」と平仮名を利用するときの違いというのは、明確にあるのでしょうか。もしあるなら、どう使えばいいのかいいのでしょう。
すでに何度かでてきていますが、漢字で書く場合食べ物を食べたり、飲んだりする動詞「食べる」「飲む」の謙譲語として「頂く」と漢字を使います。
ひらがなで「いただく」を使時は、「こちら側へきていただけますか」などのように、補助的に、相手にお願いをしています。このように動詞を補助する形の補助動詞を使うときは文化庁では、「ひらがな」で表記するように決めています。
似たような用事用語例
似たような言葉で、これは漢字を使ったほうがいいのか、迷うときがあります。例えば「できる」という言葉です。
作った料理の味がよかったり、DIY で作った作品の「できがよい」の場合ですがこの場合は、「出来」がよいと漢字でかきます。しかし作品などを作り終えた時は、「作品が出来た。」とは漢字でかかずに「作品ができた。」となります。
このように日本語の使い方について詳しく知りたい場合は、文化庁の国語シリーズとしていろいろ掲載されていますので読まれるとよいでしょう。
初回公開日:2018年05月25日
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