「多岐にわたる」の意味と使い方・漢字・類語・敬語|活動/分野
更新日:2024年10月04日
「多岐にわたる」という言葉を「多岐に及ぶ」と言い換えができます。「多岐に及ぶ」の意味は「多岐にわたる」と同じ意味のほかに、能力がさまざまな方向に達しているという意味もあります。
「多岐に及ぶ」の類語
「多岐に及ぶ」の類語と意味をご紹介します。
・多面的(ためんてき):いろいろな方面にわたっているということ。
・多彩(たさい):色とりどりで、華やかなこと。
・多才(たさい):あらゆる方面に才能があること。
・分野をまたいだ(ぶんやをまたいだ):さまざまな方面に能力があること。
・バラエティ豊か(ばらえてぃゆたか):種類や数が多いことや、さまざまな能力があること。
使い方の例文
「多岐に及ぶ」という言葉の使い方の例文をご紹介します。
・彼の俳優としての活動は、ミュージカルから映画まで多岐に及ぶ。
・人間が生きていくことに関連している学問の分野は、医学や社会学だけではなく、教育学や心理学など多岐に及ぶ。
・この制度が見直されたことで、多岐に及ぶ効果が期待されています。
・私が進学を希望している学校は、授業内容が多岐に及ぶことも魅力のひとつです。
・彼女の著書は、恋愛から育児、料理などテーマは多岐に及ぶことが有名です。
多種多様
「多岐にわたる」という言葉の意味のひとつである、「物事が多方面に分かれている」という意味の言い換え表現として「多種多様(たしゅたよう)」という言葉を言い換え表現で使うことができます。「多種多様」とは、種類が多いことや、物事がさまざまであるという意味があります。
使い方の例文
「多種多様」という言葉の使い方の例文をご紹介します。
・世の中には多種多様な職業があることを忘れてはいけません。
・父の跡を継ぐことだけを考えて生きてきたけれど、多種多様な生き方があることを知りました。
・多種多様な趣味があるということを、理解するのが大切です。
・多種多様な生物が共存していくことが、人類の課題のひとつではないでしょうか。
・わが社の業務内容は多種多様なため、さまざまな人材がそろっています。
「多岐にわたる」の敬語
「多岐にわたる」という言葉の敬語表現について、ご説明します。「多岐にわたる」の尊敬語での表現は、「多岐にわたって活躍されていらっしゃる」「多岐にわたって活躍していらっしゃる」という表現が多く使われています。
「多岐にわたって活躍されていらっしゃる」という表現は、二重敬語のため違和感を覚える場合があります。「多岐にわたって活躍していらっしゃる」という表現も敬語です。より丁寧に伝えたいからといって、過剰に敬語を使わないように注意が必要です。
「多岐にわたる」は正しく使いましょう
「多岐にわたる」という言葉について、おわかりいただけたでしょうか。「多岐にわたる」という言葉は、物事が多方面に分かれているという意味があります。「多岐にわたる」の「わたる」を「渡る」「亘る」と漢字表記する場合もありますが、迷う際にはひらがなで書くことをおすすめします。
「多岐にわたる」は「多岐に及ぶ」「多種多様」など言い換え表現を使うこともできます。また、多方面に分かれているという意味のほかに、能力がさまざまな方向に達しているという意味もあります。
言葉は正しく意味を理解して使うことが大切です。自分の考えを相手に伝えたり、相手の考えを理解したりするために、「多岐にわたる」という言葉を正しく使いましょう。
初回公開日:2018年06月13日
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