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「陰ながら応援」の意味と使い方・敬語・メールの書き方

初回公開日:2018年05月29日

更新日:2020年05月24日

記載されている内容は2018年05月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「陰ながら応援する」という言葉を時々聞きますが、あなたはよく使う方でしょうか。適切な場面で使えば、とても良い印象を残すことができますが、そうではないこともあります。今回は「陰ながら応援」という言葉の意味合いや、使い方について紹介していきます。

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「陰ながら応援」の意味は?どんな時に使うの?

「陰ながら応援」という言葉を分解して意味をみていきます。まずは「陰」は「陰になるようなところで」という意味で「相手に見えないところで」「ひそかにそっと」「あまり力になれないけれど」という意味です。「ながら」というのは「~のまま」ということで「ひそかにそのままの状態で(表にでることのない状態で)」、「あなたを応援します」という意味合いです。

相手へのことを応援しますよという控えめな気遣いを示す言葉です。実際に何か具体的なことをして助けたり、援助したりはできないけれど、気持ちのうえではあなたに寄り添っています。「あなたにとって、すべて(もしくは具体的な物事)のことがうまく行くように祈っています」ということです。

陰ながら応援しています

「陰ながら応援しています」という言葉は比較的よく使われます。状況的には、今までは近しい距離でかかわっていたのに、何かの都合で状況が変わる時などのあいさつで使われることが多くあります。

たとえば、同じ職場で働いていたり、サークルで一緒であったりするような場合です。謙虚な気遣いを示す言葉ですので、目下から目上など、尊敬に値すると考える関係性の場合に使われることが多々あります。丁寧で思いやりがある上司から部下に使うこともあります。

上司・部下という関係でなくても同僚や仲間という間柄でも使われますが、親しい仲であれば堅い印象になるので、使われることはあまりありません。

「陰ながら応援」と言われたとき恋愛に発展するか

好きな相手から「陰ながら応援します」と言われた場合は、どういうことが考えられるんでしょうか。

好きな人から

恋愛感情やそれに近い感情がある相手から「陰ながら応援します」という言葉を聞いた場合はどういう意味合いなのでしょうか。

好きな人からこのように言われたら恋愛に発展するような気持ちは、相手にはないと考えましょう。ちょっとしたことがあって、相手から「陰ながら応援します」という言葉をメールや手紙などでもらった場合、今までは親しかったり頻繁に会っていたのに「陰ながら」という言葉により、あなたとは距離を置きますという気持ちを暗に伝えていると考えましょう。

けれども、100パーセントの確率で別れを匂わしているわけではないこともあります。二人の関係や状況によりますが、同じ職場だったのが、どちらかが職場を離れた場合に最初のメールで「陰ながら応援します」と言われ、その後も頻繁に連絡がくるような状況でしたら、その言葉はあくまでも本音ではなく、謙虚で丁寧なあいさつということもあります。

喧嘩した時に「陰ながら応援」と言われる意味は?

友人や、恋愛に発展しそうな相手から「陰ながら応援します」と言われた場合はどうでしょうか。修復できる関係なのでしょうか。

友人から

友人からこの言葉を言われた場合は、これ以上のかかわりは持ちたくないという、拒否の気持ちを表現しています。友人同士だったということは、相手との心理的距離が近く、お互いに友情を感じていた状況です。そこに「陰ながら応援しています」と言われたら、友情の修復をあきらめ、その友情はもう成り立ちませんという拒絶の言葉になります。

恋愛対象の友人から

友人で、今後恋愛関係になるかもしれないという状況で、何かの原因で仲たがいした場合に「陰ながら応援しています」と言われたら、どうでしょうか。これは現在の関係を今後は発展することを拒絶しますという皮肉を込めた言葉になります。丁寧で謙遜した言葉ですので、近い人間関係を持つ相手から言われる場合は、わざと反対の言葉を言って非難するという意味があります。

使うときに気をつけたいことは?

実はこの「陰ながら応援する」という言葉は誤解を招きやすい言葉でもあります。使うときは十分に考えてから使うようにしましょう。

隠されたニュアンスを知っておく

「陰ながら応援する」という言語は元来は丁寧で思いやりのある言葉です。けれども日本語には本来の意味とは別に、異なる意味合いが隠されていることがあります。

たとえば、友人間で何もトラブルはない状況ですが、離ればなれになるような場合を想定します。こちらとしては丁寧な別れの言葉として「陰ながら応援する」と告げたのに、相手からは「陰ながら」ということは具体的に応援はしてくれないの?何かあっても助けてくれないの?と思われることもあります。

自分が関心のない友人などに送ると、いい子ぶっているように受け取られることがあります。応援しているふりを相手には見せて、実際には何もしないという冷たい人間だと思われることもあります。

自分の立場や状況を考えて

「陰ながら応援する」という言葉はマイナスの意味にとられることもありますので、使うときには十分に気をつけましょう。具体的には、その言葉を相手に送るときに本当に相手のことを心から応援したいと思っているのかが重要です。

何かが相手の身に起きた時には、自分にできる具体的な助けやいたわりの言葉などを躊躇せずに与える気持ちがあるのか、自分に一度、聞いてみてから伝えるようにしましょう。

相手のことをあまり知らないのに、「陰ながら応援する」という言葉を使うのは少々、無責任でもあります。気持ちだけでなく、その言葉を相手に伝えた時に喜んでくれると思われる相手に使いましょう。

こういう場合はわりと使いやすい!

相手を応援する事に関して、自分がかかわることのできない内容や種類の応援では、エールを送るという意味で「陰ながら応援します」という言葉は比較的、使いやすいでしょう。

例)・〇○の資格取得の勉強、頑張ってください。陰ながら応援しています。
  ・新しい分野にチャレンジされるということで、陰ながら応援しております。
  ・海外で新事業を起こされるとのこと、陰ながら応援しています。

「陰ながら応援」の敬語使いは?

「陰ながら応援」という言語には敬語の活用はありません。「応援」という言葉に連なる助動詞の部分で敬語をつくります。

敬語のひとつ、丁寧語では「応援します」や「応援しています」となります。また、自分を低めて相手を上に持ってくるという位置づけの敬語、謙譲語ですと「応援しております」や「応援いたします」となります。

丁寧語をもっと丁寧にすると「応援させていただきます」という言葉になります。本来「させていただく」という敬語は相手に許可を求める時に使うことが多い言葉です。たとえば、上司に「早退させていただきます」や「欠席させていただきます」などです。

陰ながらという言葉は実際の行動が伴わないので許可を求めなくてもいい状況ですが、少し僭越に聞こえるような響きがあります。実際には賛否両論で、まったく問題ないと考える人と、偉そうに聞こえ、相手を敬う時に使うのに適していないという意見もあります。

ビジネスシーンでの「陰ながら応援」という言葉

「陰ながら応援します」という言葉はフォーマルで心遣いのある言葉ですので、プライベートで使うよりもビジネス・シーンで使用する機会が多いでしょう。留意点などを紹介していきます。

上司や先輩への使い方は?

上司や先輩などに送る場合に覚えておいたほうがいいのは、相手がどう感じるかを想像してから使うことをおすすめします。また、あえて自分の気持ちを表現したい場合だけにとどめておいたほうが無難です。

使う前提としては、「相手に対して好意がある・自分の気持ちを相手に知っておいてほしい」場合で相手がわかってくれると想像できる時に使いましょう。誤解を招きやすい言葉なので、ストレートに受け取ってくれるような相手との関係が築けているのでしたら問題はないでしょう。

また、相手との位置関係においても異なります。直属の上司やサークルの先輩などでしたらOKですが、自分が新米の立場でずっと先輩にあたる上司や社長など、実際にはそんなに良く知らずに、関係も親しくないのでしたら不適切です。「頑張ってください」と言っているのと同じ意味ですので僭越な言い方になります。

メールの書き方

あまり良く知らない相手ですと「なぜ、陰からなのか」「積極的には応援してはくれないのか」と思われてしまうこともあります。特にメールは電話などと違い、あとに残ります。使う際には少し注意しましょう。

違う言い回しでのバリエーションを増やそう

「陰ながら応援しています」という言葉でなく、違う言い方で似たような意味になる言葉を知っておくと便利です。「陰ながら」の代わりに「ささやかながら」や「心より」「微力ながら」を代わりに使うと好印象です。

また、あえて「陰ながら」を入れずに「応援させていただきます」のみでも十分、気持ちは伝わるでしょう。「陰ながら」という言葉は受け取る人によって、伝わり方が違いますので省略してしまうのもひとつです。

そのほか、「陰ながら応援しています」の代わりに異なる文章を使うことも有益です。
例)・益々ご活躍くださいますようお祈り申し上げます。
  ・ご健闘をお祈り申し上げます。 
  ・ますますのご活躍を祈念しております。
  ・ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

上司や目上の人に言ってもらいたいときは?

仕事を独立するときなどで、ちょっと心細いときや縁を切りたくないときなどに「陰で応援してくださいね、陰ながら見守ってください」と目上の人に言いたい場合はどうしたらいいのでしょう。そういう場合は「ご指導よろしくお願いします」や「ご指導ご鞭撻の程、お願いいたします」と使うといいでしょう。

「陰ながら応援」の反対語は?

ちなみに「陰ながら応援する」の反対語はどういうものでしょうか。「陰ながら」の反対語は堂々と表に出る」「隠れずに表立って」になります。こういった言葉はわざわざ、文法的に冒頭に使いませんので「応援しています」になります。

「陰ながら応援」の漢字は「影ながら」ではないのか

「陰ながら」のカゲという感じは「影ながら」ではいけないのでしょうか。同じ「カゲ」と読みますが、少し意味あいが違います。

「影」と「陰」の意味は?

光を遮って生じる暗い場所のことを「影」と呼び、人影・影絵・影法師・影をつくるなどのように使います。「陰」の場合は少し抽象的で詩的なイメージがあり、暗い場所という明暗にはさほど関係がなく、隠れていて見えない場所(光が当たらないので見えない場所)という意味になります。陰の実力者・陰で物を言うなどという使い方になります。

「陰ながら応援」の場合は、影とは関係はありません。意味的に「陰」という文字が正しいというのがおわかりいただけるでしょう。

使う前にちょっとだけ考えて使いましょう

「陰ながら応援する」という言葉は決してネガティブな言葉ではありません。けれども使う相手や状況などによって誤解を招くことがあることを覚えておきましょう。本当に心からそのように思える時で、相手も理解してくれるだろうと感じられる時は、真心をこめてぜひ使ってください。正しく理解して適切に使うと好印象を与えます。

よく考えてみて、不安な場合は言い回しを変えて使ってみてください。人間関係はひとつの言葉でも変わってしまうことがあります。良い人間関係が構築してください。

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