目的と目標の違いとは?役立つ例文や設定方法などもあわせて解説
更新日:2024年10月13日
最終的な目的を達成するためには、その過程の間で現状を評価する必要があり、そのためには目標が必要不可欠です。
ビジネスにおいては、大きな目的の達成に向けて長期間での目標を立てることがあります。目的が大きくなるほど達成も難しくなりがちです。そのため、より詳細な進捗状況を確認するために、長期間の目標の間に中期・短期における目標を挟むことも珍しくありません。
目標は、現状と比較した際にペース配分の見直しや、軌道修正が必要な部分の洗い出しを行うための基準としての役割を持っているのです。
モチベーションに繋がる
目標設定は、目的を達成するにあたって必要な順序や道筋を立てることです。目指すゴールへの進捗状況がわかると、着実に前進していることに対して達成感を得られます。達成感が得られれば次の行動への意欲も高まり、モチベーションの向上へと繋がるでしょう。
適切な目標を定めることは、モチベーションの向上や維持を行う上で重要な役目を担っているのです。
目標はどうやって設定すればいい?
目標設定のメリットを理解していても、設定方法がわからないという人や、実際に立ててみたものの失敗してしまったという人も、中にはいるのではないでしょうか。
目標を設定する際には、きちんとした方法に則った上で自分に合ったものを設定することが大切です。よく使われている代表的な方法を3種類紹介するので、ぜひ試してみてください。
SMART
SMARTは、「具体的(Specific)」「測定可能(Measurable)」「到達可能(Achievable)」「成果に基づく(Result-based)」「期限がある(Time-line)」の頭文字を取った言葉です。
設定した目標は、具体的でなければ客観的な判断ができず達成できたか不明ですし、努力しても到達できなかったり、成果がなかったりするとモチベーションが下がります。そして、期限を設定しないと評価するタイミングが生まれません。
SMARTで表されるこれらの要素は、効果的な目標であるかを判断するために重要なものです。そのため、他の方法で設定した目標が適切かどうかをチェックする方法としても活用されています。
ベンチマーキング
ベンチマーキングは、基準や指標などの意味を持つ言葉で、基準として定めた目標に対し比較・分析を行い、その結果をもとにして次に取り組むべき課題や目標を定める方法です。
実際のビジネスでベンチマーキングを利用する際には、最初に基準とする自社と競合する企業などをベンチマークとして選びます。そしてPDCAサイクルを回して定期的に差の変化などを検証して、目標の達成を目指していくのです。
ベーシック法
ベーシック法は、目標を立てるのに慣れていない人でも簡単に扱える、最も基本的な目標設定の方法です。以下に紹介する手順を順番にこなすことで、達成までの道筋を立てながら具体的な目標を設定します。
1.目標項目
2.達成基準
3.期限設定
4.達成計画
ベーシック法の特徴は、それぞれの手順において具体性を持った設定を行うことで曖昧さを潰していく点です。使う手段やアクション頻度など、掘り下げを続けて具体性を上げるほど、良い目標を立てることができます。
目的と目標を設定する時の注意点
紹介した方法のどれを使う時であっても注意すべき点があります。それは、目的と目標にすべき内容を「頑張れば達成できるもの」にすることです。
例えば、あなたが毎月100万円を売り上げる営業マンだと仮定した上で、来月の目標を50万円、150万円、500万円の3つから選ぶとします。この時、50万円は簡単すぎてつまらないと感じるでしょうし、500万円では達成できる見込みがまったく見えないでしょう。したがって、150万円が適正な目標です。
目標設定は少なすぎても高すぎても、モチベーションを損なうため相応しくありません。頑張って手を伸ばせば届きそうなものを選ぶように注意しましょう。
目的と目標の違いを知って正しく活用しよう
初回公開日:2022年07月27日
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