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「ご紹介」の使い方と例文・敬語の種類・ご紹介の別の敬語表現

初回公開日:2018年02月08日

更新日:2020年05月27日

記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「ご紹介」の敬語「ご紹介していただく」は間違った敬語だとご存知でしたか。普段当たり前のように使っていた敬語が、上から目線の表現になっていたら恥ずかしいです。「ご紹介」を用いた文を通して敬語の仕組みや間違いを見ていきます。

敬語「ご紹介」の意味

敬語「ご紹介」は名詞の「紹介」に接頭辞「ご」が付いた形になります。「ご紹介」の意味は2つあります。

①知らない人同士の間に入って引き合わせること仲立ちをすること
②知られていないことを世間に広く知らせること

どちらも日常的に見られるシーンです。

敬語「ご紹介」の使い方

敬語の種類

日本語の敬語はいくつかの種類があります。3つに分けるときは「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」になります。もっと細かく分類すると謙譲語の中に「丁重語」があり、丁寧語の中に「美化語」があります。

尊敬語は、行為の主体が話し手よりも上位であることを表す敬語です。謙譲語は行為の及ぶ相手が話し手よりも上位であることを表す敬語です。丁重語は話し手よりも聞き手の方が上位であることを表す敬語です。

丁寧語は話し手よりも聞き手の方が上位であることを表す敬語です。美化語は美しいとされる言葉遣いを表す敬語です。

敬語の例

「ご紹介」の敬語の例を見てみましょう。尊敬語は「ご紹介になる」「ご紹介なさる」「紹介される」になります。謙譲語は「ご紹介する」「ご紹介いただく」です。丁寧語では「ご紹介します」となります。

「ご紹介」の敬語

「ご紹介」の「ご」は「丁寧語」の敬語です。さらに「丁寧語」の中の「美化語」という敬語の種類になっています。名詞には「ご」か「お」を付けることができます。音読みには「ご」を訓読みには「お」を付けることが多いです。

使い方

「ご紹介」は「紹介する側」と「される側」に分かれます。自分が紹介するときは「ご紹介する」などの謙譲語を使います。謙譲語は行為の主体よりも行為の及ぶ相手の方が上位である場合に使われ、行為の及ぶ相手を高める意味合いが強くなります。

行為の主体が話し手よりも上位であるときにも敬語を使うことができます。相手が紹介するときは「ご紹介になる」などの尊敬語が使われ、行為の主体を高めることができます。

敬語「ご紹介」の例文

ご紹介します

「ご(お)~する」という謙譲語の形に当てはめて「ご紹介する」となり、「する」を丁寧語にし「します」となります。「自分で紹介します」という意味の謙譲語で丁寧な言い方になります。

「ご紹介します」の例文

「新入社員をご紹介します」
「選抜メンバーをご紹介します」
「皆さんに私の家族をご紹介します」

ご紹介いたします

「ご(お)~する」の謙譲語の形から「ご紹介する」の「する」を謙譲語の「いたす」に変えます。「いたす」を丁寧語にし「いたします」となります。「自分で紹介します」という意味の謙譲語になり「ご紹介します」よりも相手を高める意味合いが強くなります。

「ご紹介いたします」の例文

「営業部に配属になった○○さんをご紹介いたします」
「業務の流れをご紹介いたします」
「こちらの製品をご紹介いたします」

ご紹介いただく

「ご紹介いただく」は相手に「紹介してもらう」という意味です。「ご紹介」だけを切り離して構成を見ると、名詞「紹介」の前に「ご」という美化語が付いた形です。「いただく」だけを見ると「食べる」「もらう」の謙譲語です。全部合わせて「ご紹介いただく」の文になると構成や意味が変わります。

「いただく」は補助動詞として「食べる」「もらう」のような独立した動詞としての意味を失い、付属するだけの謙譲語になります。「ご紹介いただく」の名詞「紹介」は「紹介」+「する」として動詞化されます。

「ご+サ変動詞の語幹+いただく」の形は、動作の及ぶ相手に恩恵となる行為を他者から受ける意味の敬語になります。この場合は「紹介する側の人」に敬意が表されます。

「ご紹介いただく」の例文

「ご紹介いただきありがとうございます」
「Aさんにご紹介いただけますか」
「ご紹介いただけると助かります」

ご紹介していただく

「ご紹介していただく」は「ご紹介いただく」と同じ意味の「紹介してもらう」として用いられています。ほとんど同じ文で真ん中に「して」が入るだけですが、文としては不適切とされています。

謙譲語の「ご(お)~する」は自分の行為をへりくだって言う敬語ですが、「紹介する」のは相手あり相手の行為をへりくだる意味になっています。つまり「紹介してもらう自分」に敬意を表した失礼な敬語になっています。

ご紹介させていただく

「させていただく」のは自分であるため「ご紹介」は自分に敬意が込められてしまい、間違った敬語と捉えがちですが内容次第では正しい表現です。「ご紹介する」は「紹介する」の謙譲語であり「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語になります。

「ご」は美化語ではなく「ご(お)~する」の謙譲語になります。「紹介する」のは自分であり、自分をへりくだっているため、謙譲語が繋がっていますが正しい形といえます。

気を付けるのは内容で、相手に「頼んでもないことなのに嫌な言い方」という不快な印象を持たれてしまう恐れが、状況によっては起こります。謙遜し過ぎてかえって失礼な印象を持たれやすい敬語です。無駄に長い表現となるため、できれば他の敬語に言い換えた方が良いでしょう。

「ご紹介させていただく」の例文

「弊社のシステムをご紹介させていただきます」
「ご紹介させていただくには、どのようにしたらよろしいでしょうか」
「誠に勝手ながらご紹介させていただきます」

ご紹介ください

「ご(お)~する」の形の自分をへりくだる謙譲語が元になっています。「ご紹介いただく」のように動作の及ぶ相手に恩恵となる行為を他者から受ける意味の敬語になります。「紹介する側の人」に敬意が表されます。

「ご紹介ください」の例文

「どうか私にご紹介ください」
「素晴らしい作品をご紹介ください」
「ご紹介くださいましてありがとうございます」

ご紹介に与(あず)かりました

「あずかる」は「物事にかかわる」「恩恵を受ける、目上の人の好意を受ける」「分け前をいただく」の意味があります。例としては「お褒(ほ)めにあずかる」の使い方が挙げられます。「ご(お)~あずかる」は謙譲語であり敬意の程度も大きくなっています。

規模の大きな改まった会などで、相手の人が自分の紹介をしてくれた後に自分が話し出すときに使うケーズが多いです。日常で使うと大げさな印象を与えるためシーンを選んで使いましょう。

「ご紹介にあずかりました」の例文

「只今ご紹介にあずかりました営業課の○○と申します」
「ご紹介にあずかりました新郎の父○○でございます」
「ご紹介にあずかりました新婦○○さんの友人の○○と申します」

「ご紹介」の別の敬語表現例

「ご紹介」の敬語の類語には「ご案内」「ご説明」「ご招待」があります。これらを使い「ご紹介」に代わる別の敬語表現を見ていきましょう。

「ご案内」の言い換え

「案内」の意味の中で「紹介」の意味に近いものは「物事の内容を知らせること、取り次ぐこと」などです。

例文「ご紹介」→「ご案内」

「館内をご紹介します」→「館内をご案内します」
「学校をご紹介いただけますか」→「学校をご案内いただけますか」
「○○町をご紹介いたします」→「○○町をご案内いたします」

「ご説明」の言い換え

「説明」の意味の中で「紹介」の意味に近いものは「よくわかるように述べること、明らかにして教えること」などです。

例文「ご紹介」→「ご説明」

「作品をご紹介いただけますか」→「作品をご説明いただけますか」
「弊社の商品をご紹介いたします」→「弊社の商品をご説明いたします」
「仕事内容をご紹介させていただきます」→「仕事内容をご説明させていただきます」

「ご招待」の言い換え

「招待」の意味の中で「紹介」の意味に近いものは「招くこと」ですが、あまりニュアンスが近いとは言えません。

例文「ご紹介」→「ご招待」

「○○さんのご紹介により出席します」→「○○さんのご招待により出席します」
「私にご紹介いただけますか」→「私にご招待いただけますか」

難しすぎる敬語

「ご紹介」の文の謙譲語だけでもいくつもの言い方があることがわかりました。敬語の中でも謙譲語や尊敬語は、相手と自分の位置を考えた微妙なルールがある難しい表現です。

相手を高めて自分をへりくだる敬語は現在では意識する機会が少なくなってきています。敬語が必要なシーンでは状況を考えて相応しい敬語が使えるようになりましょう。

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