「やってもらう」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年10月10日
「やってもらう」の敬語表現
「やってもらう」という言葉を使ったことがありますか。「やってもらう」とは何かを誰かにしてもらったときに使うことが多いです。例えば追いつかない仕事を代わりに「やってもらう」ときや、植物に水を「やってもらう」などさまざまなシーンで使うことができます。しかし、目上の人や上司に「やってもらえますか」というのは少し横柄に聞こえます。
そういったときにはどのような表現をするのでしょうか。「やってもらう」ときや「やってもらった」ときにはどのように伝えればようのでしょう。そんなときに使える敬語表現についてご紹介します。
「やってもらう」の敬語での使い方
「やってもらう」の敬語表現はたくさんあります。「していただく」や「行っていただく」などがあります。「やって」という言葉を「して」や「行って」などさまざま言い換えができるためその分敬語表現の種類も増えます。「やっていただく」という使い方をする方もいますが、受け取る方によっては失礼ではないのか、と思われるので注意が必要です。
「やってもらう」の敬語表現として多く使われるのが「していただく」です。例えば「観葉植物の水やりをやってもらう」の場合には「観葉植物の水やりをしていただく」などになります。「水やりを行っていただく」でも構いませんが、この場合は「していただく」の方がスムーズに聞こえます。
敬語の種類
敬語は細かく分けると5種類に分類されます。丁寧語、謙譲語、尊敬語、丁重語、美化語の5つです。ものごとを丁寧に表現するのが丁寧語。自分や自分の身内についてへりくだって表現するのが謙譲語。相手に敬意を表すのが尊敬語。自分の動作をへりくだる表現が丁重語。上品な言葉遣いで相手に敬意を表すのが美化語です。
それぞれには特徴があり、状況や相手によって使い分けることができます。美化語は言葉の前に「ご」や「お」を付ける敬語の種類で幅広く使われます。ご飯やお酒など普段何気なく使っている言葉も詳しく説明すれば敬語のひとつです。
使い方
敬語の使い方は難しいとおもわれがちですが、覚えてしまえば簡単です。敬語は日本語のひとつなので日本人にとっては馴染み深い言葉です。社会人の方は聴く場面も多いので注意して聴くとたくさんの敬語があふれています。敬語を使うにはまず覚える必要があります。敬語を覚えるには敬語に触れる機会を増やすことが大切です。
敬語に触れるとは、敬語を上手に使う上司などと会話することや、敬語の専門書を買ってきて読むことでも構いません。とにかくたくさんの敬語を聴いたり読んだり話したりすることが大切です。
メールでの使い方
社会人になればメールで敬語を使うことも増えます。メールはスマホや携帯が普及した現代では必要不可欠な連絡手段です。上司などの会社内だけではなく、お客様や取引先などともメールをすることも少なくありません。そういったときに会話だけではなく、メールでも正しい敬語を使えるようにしておかなければなりません。
メールでは誤字脱字でミスをしてしまうことが多いです。誤字脱字を防ぐには文章を打ち終えた後に確認として音読をすることをします。声に出して読み直すことで見落としやすい間違いも気づくことができます。
ビジネスでの使い方
ビジネスシーンでは敬語はなくてはならないです。敬語を使えないと自分が恥ずかしいだけではなく、上司や会社にも迷惑がかかってしまいます。営業などの場合、営業を行なっている人物は会社の顔とみなされます。そんな人物が敬語が使えなければ会社の株も下がってしまうでしょう。そうならないためにも敬語を使えるようになっておかなければなりません。
ビジネスシーンではかしこまった敬語や砕けた表現の敬語などさまざま種類があります。緊迫した空気の中ではかしこまったとても丁寧な表現の敬語を使用する必要があります。
反対に仕事の休憩中などに仲のいい上司と談笑する場合には砕けた敬語の方が会話がスムーズに進みます。このようにさまざま敬語の使い分けが必要です。
「やってもらう」の敬語表現するときの例文
ここでは「やってもらう」の敬語表現を使った例文を紹介します。さまざまシーンで使う「やってもらう」という言葉ですが、どんな敬語表現があるのでしょうか。また、使い分けはどのように行えば適切なのでしょうか。自分が使いそうなシーンの敬語表現などを確認をしておくと良いでしょう。
メイク
メイクを「やってもらう」時には「していただく」を使うことが多いでしょう。例えば「○時にメイクをやってもらう予定」を敬語で表現する場合は「○時にメイクをしていただく予定です」と表現します。「やっていただく」では失礼と捉えられる場合があるので注意が必要です。
「やってもらえるか」を敬語表現する場合、例えば「芸能人の○○さんのようにメイクをしていただけますか」や「ピアノの発表会用の上品なメイクをしていただけますか」などと使用します。
マッサージ
マッサージは最近では女性だけではなく男性も「やってもらう」ことが増えました。マッサージを「やってもらう」というときの敬語表現では「していただく」や「してくださる」を使うことが多いです。自分から頼んで「やってもらう」場合には「していただく」を使う方が多く、自分からではなく相手が「やってくれる」場合には「してくださる」を使うことが多いです。
「○○さんにマッサージをやってもらう」の場合、○○さんが目上の人の場合「○○さんにマッサージをしていただく」という形になります。「凄くマッサージの上手な○○さんにマッサージしていただく予定です」などと使います。
ネイル
ネイルもマッサージの場合と同じく「していただく」や「してくださる」を使うことが多いでしょう。「世界的に活躍されているネイリストの方にジェルネイルをしていただく」などと使います。他には「○○時からネイルをしていただく予定です」などさまざま使い方ができます。
「やっていただく」や「やってくださる」よりも「していただく」や「してくださる」の方が丁寧で綺麗に聞こえます。
初回公開日:2018年02月26日
記載されている内容は2018年02月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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