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「そして」の敬語表現・そしての使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年03月25日

あなたは「そして」を間違って使っていませんか?本記事では、「そして」の意味の説明、「そして」の敬語的表現、他の言い回しなどを紹介解説していきます。敬語に自信がない方、敬語を今一理解していない方にも、その概要的な部分を理解できるように分かりやすく解説しています。

丁寧語や謙譲語と較べると、尊敬語は敬語の度合いとして高いものです。そして、相手の行為を主体的に表現するものなので、「そして」をより丁寧な形で表現することは相手にいい印象を与えることにもなるでしょう。

もしも、「そして」を使う場面があれば、「それ」「その」「そう」といった言葉に変えることが可能で、さらに「して」の意味を持つ言葉(「それ」に加えて、「それ」だけでなく、など)を付け加えられるのなら、使った方がよいでしょう。

ただし、それが自然な形でない場合は、無理に「それ」「その」「そう」と変えなくでも大丈夫です。「そして」は元々敬語表現をしなくていい言葉です。そこに留意し、可能であれば、といった気持ちで丁寧な表現をするようにしましょう。

「そして」の別の敬語表現例

「そして」が別の(敬語)表現ができるとはいっても、その代替えできる言葉を思いつかない人は多いでしょう。言葉はたくさんあるようで、同じ意味を持つ言葉はそうありません。

この項目では、「そして」を別の表現で言い表したいくつかの例文を紹介します。

「○○、そして□□」の形は、追加の意味であれば「○○、それに加えて□□」とできます。ここでは、「それ」と、追加の意味の「加えて」を組み合わせて「そして」を表現しています。

順序を表わすときは「○○、そのあとに□□」とできます。ここでは、「その」と、時間に関係する「後(あと)」を組み合わせて「そして」を表現しています。

他には、「貴方は○○をやり遂げ、そして□□となった」といった文章を「貴方は○○をやり遂げ、そうすることで□□となった」のようにできます。ここでは、「そう」と、「する」という行動で「そして」を表現しています。

「そして」を柔軟に変換する

上で説明した方法は「そして」を直訳的に表現すること、つまり別の言葉で直接表現しようとする手法です。しかし、他にも「そして」を表現する方法があります。それが、「時系列の入れ替え」です。

「そして」の使い方は、記号で説明したとおりに「A+B」や「A→B」のような意味です。ですから、その順番立ったものを逆にすれば、同じ意味でも文章は大きく変わります。

先ほど上の項目で例文として出した「貴方は○○をやり遂げ、そして□□となった」でこの手法を試してみましょう。

「そして」を使う場合の順序とは逆にする、つまり「結果から入る」ので、「貴方が□□になれたのは、昔に○○をやり遂げた経験があってのものだ」とできます。「そして」を使わずに印象も大分違うものになりますが、言っていることは同じです。

言い換えることが必ずしも敬語表現とは限らない

上記の例文などを見て、「そして」の言い換えの一端を知った読者のなかには「あれ、これって敬語表現なの」とお気づきの方もいるでしょうが、「そして」を言い換えて必ずしも敬語(らしい表現)になる訳ではありません。

「言う」のように、敬語にすると敬語専用ともいえる言葉があるような単語と違って、「そして」のような接続詞には敬語としての言葉がないものも多くあります。ですから、無理に丁寧な言葉を使おうとしたり、見栄えを気にしたりして、かえって敬語らしい表現にはならないときもあります。

敬語を使いたかったのに敬語表現になっていない、そういった事態を引き起こさないためには無理に言葉を言い換えずに「そして」を使うとよいでしょう。「そして」を使ったあと、そのあとに「今はより丁寧な表現があった」と振り返り、次の機会で言い換えるだけで十分です。

「そして」と似た意味の言葉

「そして」の接続詞には、似た意味をもつ言葉がそれなりにあります。

さらに

「さらに」は、「そして」の意味のなかでも「A+B」の意味を抜き取った言葉の印象が非常に強いです。ですので、行為や物体を積み重ねて表現したいときは、「そして」ではなく「さらに」を使います。

気を付ける点は、あくまでも似た意味の言葉であって、「そして」と「さらに」に互換性がある訳ではありません。「そして」の抜本的な意味は「Aの次にBをした」という意味です。さらにはより広範的な意味ですので、言い換えることはできません。

もちろん、「そして」の敬語表現が「さらに」ではないので丁寧な言葉として使うのは間違いです。

それから

もう一つ、「それから」も「そして」と似たような意味を持ちますが、「それから」はむしろ「さらに」のほうが近い意味となっています。

「それから」を使う場面は、例えば「みかん、りんご、それからぶどう」といったように物(や行為)を列挙していく場合に使います。

一応、例文の物を買い物カゴに入れていく様子を描写したときは、登場した順にカゴの中にいれていることになりますが、必ずしもそうとは限らないので厳密に順序を定める「そして」では代用できません。

それで

こちらは、「A→B」のような意味ですが、厳密に言えば「Aが原因でBになった」という意味です。つまり、淡々と時系列を紹介する「そして」とは別に、注目するべきところは「何かしらの原因があった」ときに用います。

例文で見ていくと「田中は佐藤と喧嘩した。だから腹が立っているようだ」という風になります。こちらも順序の関係する接続詞ですが、特に物事の原因が何であるかを説明したいとき、「だから」を使い、その前にある原因をハッキリとさせます

正しく意味で正しい言葉を使いましょう

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初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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