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「私ども」の敬語表現・私どもの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日:2024年07月27日

私どもは、よく使う敬語ですが、どのような場面でどのような使い方をされいるのか具体的に調べてみました。また「私ども」は類似語が多い敬語でもあります。私どもの使い方を紹介するとともに、類似語の「私たち」「われわれ」「当方」などの語との微妙な違いにも触れています。

仲人の依頼をしたい場合の例文を、一部抜粋しました。「私ども二人にとって先生は恩師であるとともに理想の夫婦です。私どもの仲人をお願いしたいと以前から考えておりました。ご内諾いただけましたら、私どもと両親で改めてご挨拶に参上いたします。」仲人を依頼したい恩師の先生に対し、自分とパートナーをへりくだった敬語の「私ども」を使って表しています。

過度な敬語表現ではないので、読み手も構えてしまうことが少ないので、少し改まったお願いをしたいときなどに便利な敬語です。

「私ども」の別の敬語表現例

「私ども」の別の敬語表現は、複数存在します。中でもよく目にする「われわれ」「私たち(わたくしたち)」「当方」「弊社」などの、意味や使用するのに適した場面を調べてみました。

われわれ

「私たち」より改まった言い方で、自己主張が強めの印象を与えます。「われわれ」は、「強く固い自己主張」と言えるので、ビジネスの場面で使うと、尊大な感じに受け取られてしまう恐れがあります。逆に言うと、強く会社の立場を主張するべき場面、例えば相手に強く抗議するときなどは「われわれ」が適しているといえます。

私たち

「私たち(わたくしたち)」は主に会話でも、ビジネスの場でも、オールマイティーに使うことができます。少しラフな会話やメールのやりとりでは、こちらを使用する方が自然です。また女性が使うことが多い印象があります。

「私ども」は「野郎ども」という言葉があるように男性的なイメージが強いです。特に「ども」という接尾語には、男性的なイメージが強く、女性は「私たち」を使う傾向があるでしょう。しかし男性と対等に働く女性が増えてきた昨今は、ビジネスも現場で「私ども」を使う女性も決して珍しくありません。

当方

「当方」の意味は「自分が属している方」という意味です。会社を指す場合は「弊社」「当社」などの敬語を使うのが一般的です。ビジネスシーンで使うことは少ない言葉です。

当方が使われる例をあげると、何か問い合わせがあった場合に、自分の属している誰がその案件を対応するか特定できない場合に「当方よりメールにてお返事いたします」というふうに使います。また、問い合わせ内容が自分の会社以外も対象になるときは「弊社」とはいえないので「ただいま当方にて調査しております」という使い方をします。

オークション出品者が使うことも多いですが、会社組織でない団体、または個人が取引の際に使うという意味では、誤用ではありません。

「私ども」は万能

「私たち」を指す敬語や言い方は多数あります。たくさんあって適切な敬語がよく分からなくなってしまった時は「私ども」を使って、失礼にあたることは少ないでしょう。個人の場合は「私」が無難です。ビジネスシーンにおいても、年配の方や恩師に対しても、敬意を払った言い方の敬語として成立します。

われわれは、強気の交渉事に出たいときには使えますが、一般的には尊大な印象を与えます。手前どもは会社のカラーにもよっては問題ありませんが、古く、へりくだりすぎの印象もあります。

当方は「自分の属している方」という意味なので、下手な使い方をすると相手に混乱を与えてしまったり恥をかくことになります。

落ち着いて文章を作る余裕がある時は、ビジネスでは「弊社」を使ったり、弊社で収まらない事柄に関しては「当方」、関係性の近さや性別によっては「私(わたくし)たち」の方が的確なこともあるので、使い分けていきたいところです。

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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