「ご注文」の使い方と例文・敬語の種類・ご注文の別の敬語表現
更新日:2024年08月09日
敬語表現「ご用命」の表現例
ビジネスの場ではご用命は「用事を言いつける」や「注文する」などの意で目下の人間から目上の人間に向けて用います。敬意を示しつつも、自分側の意図を汲んでもらえる使い勝手の良い敬語表現です。
取引先からのご注文をお断りするシチュエーションにおいては相手が落胆するのが目に見えている分、言葉選びを慎重に行う必要があります。「悪しからず」、「せっかくのご厚意を」、「まことに不本意ながら」などの言葉添えを忘れてはなりません。
また、敬語の使い方にも注意を要します。断りは相手への返信なので頭語を拝啓などから拝復などへと置き換えるのも鉄則です。
注文をお断りするシチュエーションというものはそうそう訪れるものではありません。ご注文くださった感謝の意を示しながらも、最大級の丁寧さで対応しましょう。取引先を不快な気持ちにさせずに次回も変わらず、お取引いただける文面が不可欠です。
さて、このたびは○○のご用命をいただきまして有り難うございます。
まことに光栄なことでございまして、本来ならばすぐにでもお受けしたいところでございますが、
出典: https://allabout.co.jp/gm/gc/185473/ |
バイト敬語「ご注文」の意味は?
バイト敬語はレストランやファーストフード店などアルバイト定員が大半を占める飲食店において多用されています。「ご注文はいかがなさいますか」などの使い方は正しい例です。
誤用としては「ご注文はお揃いになりましたか」や「ご注文のほう、以上でよろしかったでしょうか」などが挙げられます。正しい使い方は「ご注文のお品は以上でよろしいでしょうか」です。「よろしかった」は「よろしい」の過去形、「~のほう」には言葉をぼかす働きがあります。
「お揃い」に至っては「揃う」の尊敬語なので料理を尊敬していることを相手に示すこととなり、サービス業における適切な接客とは言えません。
文化庁の「敬語の指針」により、多少の変化は見受けられるものの独自の判断でアレンジを加えてはならないことだけは覚えておきましょう。
バイト敬語と大名言葉
バイト敬語と並んでビジネスでは使うことの御法度とされているのが大名言葉です。大名言葉は目下の人にしか使えない言葉で「ご苦労様でした」や「お世話様です」などがあります。
「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人に「苦労をかけてしまいすまない」と労う使い方をします。「お世話様です」は「お世話になりました」などと一層感謝の意の込められた表現を心掛けるのが賢明です。
バイト敬語、コンビニ敬語、商業敬語、マニュアル敬語、どれも、ビジネスには適しません。
バイトでの先輩・後輩から、目下の人・目上の人と関係性の変化する新社会人などは特に言葉遣いがごっちゃになりがちです。ビジネスシーンではどのようなツールを用いる場合やシチュエーションにおいても、立場が逆になることはありません。立場を弁えて接することはビジネスマナーの基本中の基本なので失礼のないよう気を付けましょう。
「ご注文」を次の取引に繋げよう
ビジネスにおいては「ご注文」をシンプルに使うこともあればお断りやお詫びなどの例外的に使用することもあります。どのようなシチュエーションにおいても、感謝の気持ちを伝え表すことと相手を敬う敬語を正しく使うこととが重要です。
「ご」や「お」を付ければどの言葉も丁寧語になるわけではありません。そして、丁寧語を用いてさえいれば支障ないとは限りません。ビジネスマナーの基本である敬語は一般に社会人経験が長ければ長いほどスムーズに使用することができます。
「ご注文」を通じて相手方、取引先での自社の印象を損ねないようにマナーを守ることが大切です。まずは注文を「ご注文」とすることから始めてみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2018年02月24日
記載されている内容は2018年02月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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