「来てくれて」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例
更新日:2024年09月03日
「来てくれて」と敬語表現するときに一番よく登場するのは「来てくれてありがとう」の敬語表現です。ここでは日常生活やビジネスなどあらゆる場面において登場する「来てくれてありがとう」の敬語表現をご紹介していきます。
来てくれてありがとう
「来てくれてありがとう」の尊敬語は「来てくださってありがとうございます」です。「来てくださってありがとうございます」を用いた例文をいくつかご紹介します。
「本日はお足元の悪い中、来てくださってありがとうございます。」
「来てくださってありがとうございます。とても助かりました。」
「先日は遠方から会いに来てくださってありがとうございました。」
続いて「来てくれてありがとう」の謙譲語での敬語表現です。謙譲語では「来ていただきありがとうございます」です。同じようにいくつか例文をご紹介していきます。
「本日は私たちの演奏会に来ていただきありがとうございました。」
「早急に来ていただきありがとうございました。おかげさまで作業を再開することができそうです。」
「本日は雨の中来ていただきありがとうございます。気を付けてお帰りください。」
「来てくれて」の別の敬語表現例
「来てくれて」を別の敬語表現で表すとどのようなものがあるのでしょうか。ここでは「来てくれて」の別の敬語表現とその具体例をご紹介していきます。
ご足労
「来てくれて」の別の敬語表現として「ご足労」という言葉があります。「ご足労」とは簡単に言うと「わざわざ来る」というような意味になります。
「ご足労」の使われ方としては「ご足労おかけしますが」と「わざわざ来てもらうことことになりますが」いう意味で使われます。そして「ご足労おかけしますが」の後ろに「申し訳ございません」などの申し訳ないというような内容の文言が続き「わざわざ来てもらうことになり申し訳ございません」という意味合いで用いられます。
「ご足労」は「ご足労いただき」と「わざわざ来てくれて」という意味でも使われます。「ご足労いただき」の後ろには「ありがとうございます」などの感謝するような文言が続き「わざわざ来てくれてありがとう」という意味合いで用いられます。
ご足労いただき
「来てくれて」の別の敬語表現である後者の「わざわざ来てくれて」を意味する「ご足労いただき」についてご紹介していきます。「ご足労いただき」の例文としては以下のようなものがあります。
本日は遠方からご足労いただきましてありがとうございます。(本日はわざわざ遠くから来てくれてありがとうございます。)
先日は足元の悪い中、ご足労いただきましてありがとうございました。(先日は天候が優れない中、わざわざ来てくれてありがとうございました。)
または「ご足労いただけませんか」や「ご足労願えませんか」という形で「来てくれますか」と丁寧に尋ねる際にも使われます。この際には前の部分に「申し訳ございませんが」や「大変恐縮ではございますが」などのクッション言葉が用いられ「申し訳ございませんが、ご足労いただけませんか」や「大変恐縮ではございますが、ご足労願えませんか」という形で用いられます。
ご足労おかけしますが
前者の「ご足労おかけしますが」に関しては「ご足労おかけしますがよろしくお願いします」という形で用いられることが一般的です。「わざわざ来てもらうことになりますが、よろしくお願いします」という意味で用いられます。「ご足労おかけしますが」これから来てもらわなければいけない場合に使う表現です。
「来てくれて」を意味する「ご足労いただき」はすでに「来てくれている」もしくは「来た」状態です。しかし「ご足労おかけしますが」に関してはこれから「来てもらう」という意味であり似た表現ではありますが意味は異なってきます。
お運び
「来てくれて」の別の敬語表現として「お運び」があります。「お運び」とは来るという意味です。「お運びいただきまして」という形で用いられ「来てくれて」という意味合いで使われたり、「お運びくださる」という形で「来てくれる」という意味を表すことができます。
「お運び」に関する例文は以下のようなものがあります。
暑い中私たちの講演会にお運びいただきまして誠にありがとうございます。(暑い中私たちの講演会に来てくれてありがとうございます。)
ご多忙の中、弊社までお運びくださりありがとうございました。(忙しい中、弊社まで来てくれてありがとうございました。)
ご来店、ご来館
「来てくれて」の別の敬語表現として「ご来店」や「ご来館」という表現も接客の場面でよく使われます。
「ご来店ありがとうございます。(私たちのお店に来てくれてありがとうございます)」や「ご来館ありがとうございます。(来館は旅館などを指し、私たちの旅館に来てくれてありがとうございました。)」という形で非常によく用いられる表現です。
お越しになる
「来てくれて」の別の敬語表現として「来る」の尊敬語「お越しになる」を用いて「お越しいただき」と表現することもできます。
例文をあげると「お忙しい中お越しいただきありがとうございました。(忙しい中来てくれてありがとうございました)」や「弊社までお越しいただきありがとうございます。(私たちの会社に来てくれてありがとうございます)」という形で使われます。
来てくれたことに感謝を
初回公開日:2018年02月26日
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