「申し出る」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日:2024年09月27日
お客様への例文
お客様への言葉遣いは敬語表現が望ましいでしょう。「申し出る」を使うときには、「お客様よりこのようなお申し出がありました」「何かお困り事がございましたらお申し出ください」「ご不明な点はスタッフ、係員までお申し出ください」というような使われ方をします。
お客様に「申し出る」を使うときには、こちらからの提案というよりはお客様から何かを行動していただく使い方が多いでしょう。本来、接客では敬語を使いますので、「申し出る」を使うと少し違和感を覚えることがありますが、使い方は間違っていません。
もし、接客の場で「申し出る」を使うことが気になる場合は、別の敬語表現で対応するようにしましょう。
その他の例文
日常生活や、学校、お役所や、施設など、さまざまな場所で「申し出る」が使われることがあります。
たとえば、「その申し出を断る」「役所へ申し出る」「寄付を申し出る」など、さまざまな使われ方をします。この場合は謙譲語として「申し出る」を使う場合もあります。
「申し出る」の別の敬語表現例は?
さまざまな使われ方がある「申し出る」という言葉ですが、他にはどのような言い方ができるのでしょうか。ここでは、「申し出る」の類語と言い換え表現をご紹介します。ぜひご覧ください。
「申し出る」の類語
「申し出る」の類語にはどのようなものがあるのでしょうか。「申し出る」は使われる意味によって多少類語も変わってきます。何か勧めるときに使われる場合の類語は「差し出す」「勧める」などがあります。
口で言う場合「述べる」などが類語になり、提案の意味で使われる場合は「提案」「オファー」などがあり、前置きで使うときには「表明」「申し上げる」などがあります。また、自分から進んで願い出る場合は「志願する」「名乗り出る」などの類語もあります。
お客様に対しては、「ご要望」「お願いする」「届け出る」などの意味で使われます。このように、「申し出る」の類語はたくさんあるので、逆に言えば、これらの類語を「申し出る」と使うだけで済ますこともできます。さまざまなシーンで使い分けましょう。
「申し出る」の別の敬語表現
「申し出る」の類語はさまざまなものがありました。しかし、敬語表現で使うとなると、使えるものも限られてきます。では、「申し出る」の別の敬語表現にはどのようなものがあるのでしょうか。
ご要望・お届出
まずは「ご要望」という言葉があります。接客の場では、「お客様からのお申し出です」と使うことがあります。
この場合はこちらからの提案ではなく、お客様からの「要望」という意味で使われます。なので、この場合の敬語での言い換え表現は「お客様からのご要望です」となります。
同じ場面で、「要望」ではなく、「届け出」という言い換え表現もあります。「届け出」を使うときには「お客様からのお届け出です」というように言い換えられます。
おっしゃる
「言う」の尊敬語の「おっしゃる」に言い換えることもできます。接客では敬語表現が望ましいので、尊敬語である「おっしゃる」は安心して使えます。先ほどの「お客様からのお申し出です」を「おっしゃる」で言い換えると「お客様がおっしゃっておられます」と表現できます。
「おっしゃる」はビジネスの場で使うこともできます。たとえば「何かご意見がありましたら、お申し出ください」を「何かご意見がありましたら、おっしゃってください」と言い換えられます。「おっしゃる」と使うとより丁寧さが増すでしょう。
「申し出る」を早速使ってみよう
「申し出る」という言葉は、敬語で使っていいのか、敬語ならば謙譲語として使うことになってしまうのか、私たちを混乱させる、とてもややこしい言葉でした。
しかし、調べて行くと、ビジネスや接客、日常においても、さまざまなシーンで使える言葉ということが分かりました。
しっかり、意味と使い方を理解すれば、いざ使うときに不安になることもないでしょう。色々なシーンで使える言葉ですので、人とのコミュニケーションに「申し出る」という言葉をどんどん取り入れていきましょう。
初回公開日:2018年03月18日
記載されている内容は2018年03月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。