「したく」の使い方と例文・敬語の種類・したくの別の敬語表現
更新日:2024年09月27日
敬語「したく」の意味
生活の中でさまざまな場面に使われている「したく」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。会話においては感情を表す「~をしたくない」という言葉がありますが、これはやらなければならないことを「やりたくない」というマイナスの感情を表す意味で使います。
この「~をしたくない」という言葉を敬語で表現すると「~をしたくはありません」になりますが、普段何気なく「したくはないです」や「したくないです」を使用する人も見受けられます。しかし、「したくないです」は敬語として正しい表現とはいえませんので、目上の人に使うのは避けたほうがよいでしょう。
「したい」の敬語表現
「したい」という表現は、「~したくない」とは逆のプラスの感情を表す言葉で「~をやりたい」といったやる気を意味します。敬語にする場合、「したいです」や「やりたいです」という使い方をするよりも、気持ちを表しますので「したく存じます」という使い方のほうが敬語としても正しいでしょう。
また、「したい」や「やりたい」は「する」や「やる」を言い換えた「行う」の表現にも変換できます。「したい」や「やりたい」を「行う」に変換すると「行いたい」となり、敬語として表現すると「行いたく存じます」になります。
「したく」の過去形での使い方
「したく」を言葉にすると「~したくない」にもなりますし、それを敬語にすると逆の意味である「したく存じます」にもなります。この「~したくない」という意味での敬語は「~したくはありません」ですが、過去形にすると「~したくはなかった」となり敬語の表現にすると「~したくはありませんでした」になります。
これはすでに何かを行なった後に用いる言葉で、後悔の念を表した表現です。要するに当初からやりたくないと感じていたことをやってしまったということです。
「したい」の過去形での使い方
「したくはなかった」という行なってしまったことを後悔する意味で用いる言葉の逆に、行ないたいのに行わなかった、或いは行えなかったことを後悔する意味で用いる「したかった」という表現がありますが、これは「したい」を過去形にした言葉です。
この「したかった」という表現の言葉を敬語にすると「したかったのですが」や「行ないたかったのですが」となり、その後に「していません」や「行なってはいません」に繋がります。これは人が一番後悔するパターンだと言われています。
敬語「したく」の使い方
「したく」を何らかの言葉に繋げると敬語で「~したくはありません」や「~したく存じます」となるように、気持ちを言葉として表現しており「する」か「しない」かを選択している表現でもあります。どちらかを選ぶ場合には「こちらにしたくはありません」や「こちらにしたく存じます」という使い方をします。
この「したく」という自分の気持ちを表す言葉の、敬語での使い方には、話す対象の相手やケースによっても使い方の種類があります。それでは、話す相手やケースによって使い分けることになる「したく」の敬語表現の種類をご紹介しましょう。
「したく」の敬語の種類
ビジネスにおいて、上司や目上の人に対して「したく」を敬語の表現にした「~したくはありません」や「~したく存じます」を用いる場合「この仕事はしたくはありません」や「この仕事をしたく存じます」と表現するとします。その場合、敬語での表現の種類を挙げてみましょう。
まず否定する場合の「この仕事はしたくはありません」の別の表現は「この仕事はしたくはございません」となります。肯定する「この仕事をしたく存じます」の別の表現は「この仕事ができれば幸いです」となります。
「ありません」や「存じます」の別の使い方
相手が目上の方で失礼が許されないケースで「この仕事はしたくはありません」を敬語として別の使い方をする場合には、「したくはありません」と断るよりも「この仕事はできそうにありません」と少し濁した使い方したほうが与える印象も良くなるでしょう。
「この仕事をしたく存じます」の「存じます」には知っているといった意味も含まれており、敬語として別の種類での使い方としては、「その仕事の内容は存じ上げております」といった表現の仕方をする場合があります。この敬語の使い方としては、ビジネスの場などで目上の方や失礼のあってはならない相手に対して使います。
敬語「したく」の例文
初回公開日:2018年02月22日
記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。