「繊維商社」への志望動機の書き方と例文紹介|ポイント・注意点など
繊維商社の志望動機の良くない例
「私は『繊維』に対して昔から興味があり、理系ではありませんが大体の化学繊維の合成法は分かります。それだけでなく天然繊維の作り方も知っております。私の繊維に対する造詣の深さはきっと貴社に入社後お役に立つと思っております。
繊維商社の中でも貴社は特に取り扱い品目が多く、様々なことを実地で学ぶことが出来るだろうと考え志望いたしました。私の性格は好きなことをとことん掘り下げる性格です。
この性格はきっと日々の業務に活かすことのできるものと思っております。貴社に入社することが出来ましたら繊維産業の活性化のために粉骨砕身努力したいと思っております。」
繊維商社の志望動機を書くときの注意点
繊維商社の志望動機の書き方の注意点について、上記の良くない例の志望理由の例を元に説明していきましょう。
①「繊維業界」ではなく「繊維商社」を選んだ理由を明確にする
上の例では繊維に対する熱意を述べていますが、「では何で繊維業界ではなく繊維商社なの?」というツッコミが担当者から必ず来ることでしょう。「繊維業界ではなく繊維商社を選んだ理由は○○だ」というここの部分が明確に分かるものでなければなりません。
繊維業界が繊維の開発、加工、研究を主な業務としているのに対し繊維商社は原材料・製品の物流から加工、非衣料分野への製品提案など「繊維」に関しては何でもやるのが特徴です。専門商社の中でも特に幅広い分野を縦断して異業種同士を結びつける異色な存在という点に着目するといいかもしれません。
②繊維商社の中で応募先企業を選んだ理由を明確にする
これは繊維商社以外の業界でも言えることですが、その業界・職業の志望理由を書いて満足してしまい肝心の応募先企業を志望する理由が抜けてしまう就活生というのが実は結構多いのです。
企業研究やOB訪問の中で見つけ出した自分なりの選考理由を書きましょう。海外拠点が多い、研究熱心だ、人事制度が公正だ、親会社が繊維企業なので生産ラインからの調達が容易、など探せばいくらでもあるでしょう。自身の「会社選びの軸」などともリンクさせつつ書きましょう。
③自身の性格・長所の「活かし方」に具体性を持たせる
上の例ではせっかく性格に言及しているのに「この性格はきっと日々の業務に活かすことのできるものと思っております」とひどく曖昧な書き方です。自身の性格・長所が繊維商社で働くにあたりどんな業務に役立つのか、そこを具体的に書きましょう。
実際に働いた経験がないのですから、少しぐらいずれていても構いません。大切なことは「具体的な描写は説得力を増す」ということです。そして具体的に書いている分、他のライバルの志望理由に比べ個性が出てくるのです。
④入社後のビジョンも具体的かつ明確に書く
入社後のビジョンについても③と同じです。「貴社の発展のために全力で働きます」といってもいまいち実感が湧きませんしライバルの大多数もみんなそう書きます。差をつけるには具体的に「どんな仕事をしたいか」「どんな商社マンになりたいのか」を書くことです。