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2017年11月13日

理系の就職事情・ランキング・理系は就職に有利な理由

専門性が高く選択肢が広いのが魅力的な理系。理系の方が就職に有利なのは本当なんでしょうか?進学する人も多いって本当?どんな仕事に就職してるんだろう?今まさに進路に悩む理系の学生も多いかと思います。今回は、理系の就職事情についてご紹介します。

理系の就職事情

理系の就職事情・ランキング・理系は就職に有利な理由

博士

理系に圧倒的に多い進路として、進学が挙げられます。研究職といった専門的な分野を扱う業種では、院卒が最低条件としている企業が多いからです。しかし、それは大学院の前半である修士卒のことを指しています。

修士よりさらに一歩先博士課程に進学するのは、理系の中でも大学教授や研究機関の研究職を目指す人達です。博士課程をクリアすれば、博士という称号がつきます。かつては、大臣と同じように優遇されてきた博士ですが、現状は厳しいものとなっています。

クリアする頃にはかなりの年になっている

博士号を獲得するには、修士課程2年と博士課程3年の間研究し、論文を書かなければなりません。論文を書けばすぐ卒業できるというわけではなく、学会での審査に通る必要があります。

この審査に通るのが難しく、博士課程をスムーズに3年でクリアすることができる人はごく稀です。学部卒後すぐに大学院に進学し、スムーズにクリアできたとしても、卒業する頃には27歳になっています。

このようにスムーズにクリアできる人は稀なので、30歳を過ぎても大学院で研究をしている状況になってもおかしくはありません。親がそれまでの生活の面倒をずっと見てくれるとは限りませんし、その先無事に就職できるとも限らないです。

博士は敬遠されがち

なぜ、博士号をとっても無事に就職できるか限らないかというと、まず博士は敬遠されがちという理由があります。多くの企業が求めているのは「若い戦力」です。若い人材を取り入れ、会社で仕事を学んで戦力となることを望んでいます。

ところが、博士課程を修了するのは若くて27歳ほどです。企業側からすると、20代後半の社会経験のない人を採用するよりは、若くて今から教育してすぐにでも戦力になる人を採用したいと考えます。

博士が敬遠されがちな理由はもう一つあります。それは、専門性に長けているからこそです。理系は今でも「気難しい」というイメージが先行しています。さらに、博士ともなればその分野のプロとも言えます。研究に没頭するあまり、コミュニケーション能力に欠けているのではないか、という偏見があります。

就職先

理系は、大学・大学院で培った知識と技術を活かした仕事に就職することができます。しかし、どの分野の仕事ができるかは出身の学部によって異なります。学部別に就職できる職種をご紹介します。

電気・工学部

工学部出身の人が就職を検討できる職種として、以下の例が挙げられます。

・機械設計
・生産技術
・金型設計
・整備士
・開発
・エンジニア

これらの需要は常に高く、若い人材が求められています。修士卒の方が有利だと言われている理系ですが、工学部出身だと学部卒でもいくつも内定が決まる場合が多いです。理系の中で1、2を争うほど就職しやすいと言えます。

建築・土木系

工学部と同じように就職に繋がりやすい学部は、建築系や土木系の学部出身の人です。以下の職業を検討することができます。

・インテリアデザイナー
・意匠設計
・建築施工管理
・土木施工管理
・設計技術
・測量士

現在は、建築や工事系の仕事がとても増えているのと、就業者の高齢化が進んでいるため、若い人材を常に渇望しています。東京オリンピックに伴う新しい街づくり、都心部の駅の再開発など工事案件は溢れています。

農学部

農学部は、生物・バイオ、環境、食品などさまざまな学問領域から成り立っていますが、それらの分野の人が検討できるのは以下の職種です。

・環境コンサルタント
・食品メーカー
・化粧品メーカー
・製薬メーカー
・種苗メーカー
・土木系建設会社

理系の中で最も多様な職種へ進むことができるのは、農学部でしょう。ただし、工学部や建築系と違い学ぶ分野が広いため、大学で学んだことがそのまま仕事に直結するパターンは少ないです。

学部

理系の全員が専門的な職業に就くのかというと、必ずしもそうではありません。なぜなら、理系の中でも就職につながりやすい工学部や建設系もあれば、学んだことを活かしづらい数学や物理学部もあるからです。

後者の場合は、大学で学んだこととは関係のない職種に就く場合も少なくありません。事務職や教育系など、専門性よりも自分の働きやすさで就職を決める場合です。よって、理系の中で専門的な職業に就くかそうでないかは、五分五分ほどといったところでしょう。

大学のレベルは関係ある?

大学のレベルを表す数字として偏差値があります。偏差値が高いほど世の中では高学歴と言われ、就職に有利とされています。企業によっては、履歴書だけ見て有名な大学からの応募者のみ面接を開催するという方法を取ることもあるくらいです。大手企業に就職したい場合は、学歴がある程度影響してきます。

しかし、進学する場合は大学のレベルや偏差値は関係ありません。世間でいわゆるFランと言われている大学の学生でも、自分で研究や院試の勉強を頑張り、進学先の内部進学生よりも成果を上げるといった例が少なくないからです。

難易度

工学部と建設系は比較的簡単

理系の中で最も選択肢が広がり就職しやすいのは、工学部と建設・土木系の学部です。学部生のうちから実践的な技術を学ぶため、進学しなくても十分な技術は備わっています。そして、工学部の人が就職する機械や整備の仕事、建設系の人が就職して取り扱う工事案件は常にたくさんあり、若い技術者が必要とされています。

もし、進学する際に興味の有無だけでなく就職のことも考えて学部を選ぶなら、工学か建築・土木を扱う学部に進学することをおすすめします。

研究職に就くのは難しい?

理系の就職先として挙げられるのが、研究職です。研究職には大きく分けて二つあり、国公立研究所あるいは大学の正規の研究職員か、メーカー企業などの研究所の職員のどちらかです。前者は博士課程が必須で、後者は修士でも就職できます。

大学院での研究実績があれば、必ず就職できるというわけではありません。先ほどの工学・機械や建築・土木系なら需要が高いため、働き口はたくさんありますが、他の物理、生物、化学、地学の研究職はそもそも少ないからです。

特に大学教授になりたい場合は、博士課程までクリアしても最初から教授になれるわけではありません。助手から始まり学会で認められるようになり、講師、助教授、准教授とステップアップしなければなりません。教授からの推薦も必要で非常に狭き門です。

企業に就職して研究所の職員になるとしても大企業の研究職は倍率が高く、就職するのが難しいです。

給料

理系は、専門的な技術を扱うのと危険な作業も伴う場合があるので、文系の人が就く職業よりも給料が高めの傾向があります。学部卒でも初任給が20万円、修士卒は21万、博士卒は22万といったことも少なくありません。

就職するにあたって初任給で決めてしまいがちですが、年収で判断する場合は生涯年収で決めましょう。初任給が高くても昇級までに時間がかかったり、逆に初任給が低くても手当が良かったりと、よく確認しないとわからない部分が多いです。初任給の数字だけで決めるべきではありません。

進学と就職どっちがオススメ?

理系は、文系よりも大学院へ進学する割合は高いため、進学して研究を進めるか、すぐに就職するかを迷ってしまう理系の学生はたくさんいます。どちらがオススメなのか気になるところですが、一概にどちらがいいということはできません。その人がどのようなキャリアを作りたいかによるからです。

希望する職種や大学院などの情報収集を早いうちから行い、自分が将来どのような道を歩みたいのか考えましょう。理系は、就職と進学どちらにおいても選択肢が幅広いです。調べるうちに自分が希望する職種や企業は、修士卒でなければ採用されなかったということもありえます。早い段階で進路選択のために真剣に考えることをおすすめします。

理系の就職ランキング

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就職先人気ランキングTOP3

2018年度の理系の就活生が希望した就職先ランキングTOP3を発表します。

3位 NTTデータ

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日本最大の専業システムインテグレーターであるNTTが第3位にランクインしました。海外事業を拡大し3年連続で業績アップ、女性の管理職実績も実現するといった自分のできる可能性が広がる点に魅力を感じる理系学生が多いです。

2位 トヨタ自動車

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自動車・輸送用機器の業界を志望するにあたって重視するのは「やりたい仕事ができそう」ということよりも「安定している」点だとされています。トヨタ本体だけでなく、デンソーやアイシン・エイ・ダブリュ、トヨタ紡織などのグループ企業も人気が高いです。

1位 東日本旅客鉄道株式会社

理系の学生に人気の企業第1位はJR東日本です。文系の学生からも人気があります。それは、総合職と専門職の両方から採用を募集しているからです。理系の技術系の職業には転勤を伴うものが多いですが、活躍したいエリアを選ぶこともできるので働きやすいです。

大学院生が選ぶ就職先人気ランキング

学部卒生と院卒生で、就職したいと希望する企業の傾向は異なります。それは、大学院の方がより専門的な知識や技術を学ぶからです。そんなより専門性の高い企業への就職を望む大学院生のランキングTOP3をご紹介します。

3位 パナソニック

家電業界で国内首位白物家電では、世界5位を誇る電機メーカーのパナソニックが第3位です。電機メーカーの中でも代表的な大手企業のため、海外研修制度があったり、海外勤務のチャンスもあります。さらに、短時間勤務や介護休業も実績もあるなど、働きやすい環境づくりにも魅力を感じる学生が多いです。

2位 味の素

第2位は大手食品メーカーであり、世界No.1のアミノ酸メーカーである味の素です。技術系からは研究、開発、エンジニアリングといったさまざまな部門から採用募集をかけています。工学系から農学部まで幅広い分野の学生が仕事をすることができる環境といえます。

1位 日立製作所

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理系の大学院生が就職をしたい企業第1位が、日立製作所です。電機メーカーの中でも国内最大級であり、自分ができる仕事の選択肢が大きく広がります。大学院で得たより専門性の高い技術を仕事で活かすことができ、やりたいことができるのが人気の理由です。

さらに、海外研修制度や留学制度、資格取得支援制度も整っているので、もっと勉強しながら仕事をしたい人にとってはありがたい環境といえます。

理系は就職に有利な理由

理系の就職事情・ランキング・理系は就職に有利な理由

文系と理系のうち、理系出身の方が就職に有利だという風潮があります。世間が持っている理系へのイメージや理系ならではの特徴を把握して就活に挑むと、より選択肢が広がり充実したものになるでしょう。

専門的能力が高い

理系と一言で言っても、学部は医学、生物学、物理学、化学、地学、工学など多岐にわたります。しかし、どの学部に所属していても専門的能力が高いのは同じです。知識だけではなく、実験や演習で技術も兼ね備えています。

専門的能力が高いということは、一芸に長けた人物だと言えます。自分が得意なことをアピールすることは重要です。「なんとなく色んなことができます」という広く浅くなタイプよりも「これならだれにも負けない自信があります」と胸を張って言えるような人の方が、人間性に大きな可能性を感じることができます。

さらに、専門的能力を身につけるための努力や根気強さもアピールポイントになり、企業側からするともし入ったらこの人は頑張ってくれそうだ、と考えられます。今までの努力が採用する側へ強い印象となるということです。

学力が高いすなわち・・・?

理系の学生は学力が高いと言えます。高校の時から物理や化学といった専門的な科目を勉強し、大学の理系学部に進学した人です。大学に入るとさらに専門性の高い講義や研究をこなさなければなりません。単位が取れず卒業できないからです。

そこへたどり着くまでの下積みや根気強さは、就職して働き始めても必要となります。すぐに仕事を諦めるような人は、採用したくないと考えるのは当たり前です。普段、あたりまえのようにこなしていた授業や研究への労力がここで評価されるということです。

さらに、理系とは切り離せない実験をすれば、必ずレポートを後で書きます。理系は、そこで論理的に文章を書く技術や、数値をグラフ化するなどのパソコンスキルを身に着けます。職種を問わず必ず必要なスキルになります。それらも重宝されるのは理系ならではです。

理系だからといって100%優遇されるわけではない

今ご紹介したようなアピールポイントは活かすべきです。実際に頑張ったことは自分でアピールしないと、採用する側には伝わりません。しかし、だからといって理系にいたから必ずほかの学生より優遇されるというわけでもありません。

文系でも積極的に研究を進めた人や、留学するにあたって英語を頑張って勉強した人、貯金のためにしっかり計画を立てた人、ボランティア活動など課外活動に力を入れた人もいます。反対に、理系でもレポートを提出せずに単位をもらえなかったり、何年も留年している人だっています。

理系が就職に有利だとされているのは、あくまでイメージです。しかし、そのイメージを活かした就職活動をすることができるという話です。就職活動で実績をしっかりと自己アピールにつなげられるような学生生活を送れるかどうかは、本人次第です。

理系の選択肢は広い

理系の就職事情・ランキング・理系は就職に有利な理由

理系の学生は約半数が進学し、学んだことが仕事に活かしやすいため、選択肢は多岐にわたります。専門的な能力が高いことだけでなく、能力を培う際の下積みや根性は重宝される上、仕事をする際に活かすことができるので、実際に充実していると感じられるでしょう。

さらに、文系出身の学生が理系の仕事に就職することはできませんが、理系の学生が文系の学生が多く志望する仕事に就職することは可能です。つまり、進みたいと思った道に進むチャンスは必ずあります。あとは自分がそのキャリアにむけて努力するだけです。

後悔のない進路選択をするために、早いうちからの情報収集をした上でじっくりと自分が何をしたいのか考えましょう。社会における理系の学生の需要は常に高いです。

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