Search

検索したいワードを入力してください

インターンの平均的な給料・報酬とは|アルバイトとインターンの違い

大学生が一定期間企業で働く「職業体験」のことをインターンシップ(インターン)と呼びます。インターンと言えば昔は無給が当たり前でしたが、最近では有給のインターンも増えてきました。

大企業の短期インターンに参加する価値があるのかどうかは分かりません。ただし、就活生にとっては本当に価値があるのかどうかを確認する機会になることだけは間違いないでしょう。もし参加するチャンスに恵まれたのであれば、積極的に参加するのも1つの考え方になります。

2:ベンチャー企業の場合

ベンチャー企業の場合、インターンの給料は日給3,000円〜12,000円と多少の幅が設定されています。これは仕事の成果に対して給料が支給される仕組みになっているためで、そういった給与体系はやはりベンチャー企業において特に顕著になっています。

ただし、ベンチャー企業でのインターンは実際の業務の深いところまで踏み込んで行えるといったメリットがあります。ですから就活生にとっては就業してからのイメージが持ちやすくなりますし、インターンにて成果を上げることができれば就職にも有利となります。

給料を多くもらうためにインターンの仕事を頑張るといった考え方もありますが、内定を目標にするのであれば自分なりに工夫して仕事をやってみる必要があるでしょう。

給料ありのインターンシップの割合は?

2016年にHR総研が2017年卒の大学生・大学院生(文系:628名、理系:362名)を対象にインターンに関するwebアンケートを行なったところ、以下のような結果になりました。

半日:34%
1日:67%
2〜3日程度:34%
1週間程度:34%
2週間程度:11%
3週間〜1カ月程度:4%
1カ月以上:6%

半日:27%
1日:60%
2〜3日程度:29%
1週間程度:27%
2週間程度:19%
3週間〜1カ月程度:5%
1カ月以上:4%

インターンに参加した就活生の約48%が2社以上のインターンに参加しているため上記のような数字になっています。特徴としてはまず文系・理系ともに「1日」タイプのいわゆる「1Dayインターンシップ」が突出して多いことが挙げられますが、それ以外の期間を見ても「半日」「2〜3日程度」「1週間程度」が多くなっているのが分かります。

ただし、「半日」「1日」タイプの1Dayインターンや「2〜3日程度」」のインターンはすべて給料なしの無給インターンになります。そして「1週間程度」「2週間程度」の場合は当然企業によって待遇は異なりますが、「昼食代+交通費のみ支給」となることが多いです。

この中でアルバイト代のような給料が発生するものは「3週間〜1カ月程度」「1カ月以上」ですが、それぞれを合算しても文系で10%、理系で9%にすぎず、給料ありのインターンは全体の1割程度しかないことが分かります。

無給インターンが多い理由

インターンをする本当の意味は入社してからのミスマッチを未然に防ぐというところにあります。これを企業と学生の両側から見てみましょう。

新卒採用とは企業にとっては非常にコストのかかるものです。一般的には1人採用するのに50万円〜100万円かかるとも言われています。多いところでは500万円かけている企業も存在します。新入社員はスキルもありませんし、もしかしたらすぐに辞めてしまうかもしれません。

当然ですがそういった人材に大きなコストをかけることは企業にとって大きなリスクとなります。ですからインターンで社会人としての適正があるかどうか、企業と合うかどうかを判断できるのは大きなメリットになっています。

もちろんバイトでもある程度のことを測ることはできます。しかし責任や裁量という点においてバイトと社員は大きく違います。インターンは正社員と同等に扱われることが多いのでそういった立場になったときのビジネスマナーやPDCAスキルなどの有無が一目瞭然となることが多いのです。

もちろん学生にもインターンはメリットがたくさんあります。職場の雰囲気や企業にどういう人間がいるのかは実際にその職場に赴いてみないと分からないものです。そして社会人として働くことでどのような責任が生まれるのかということも社会に出てみないと分からないものです。

つまりインターンに参加することにより、社会に出る前の練習期間を獲得できるのです。短期インターンでは企業の空気や風土が学べますし、長期インターンなら社会人と同じ裁量で仕事をさせてもらうことができます。基本的にはミスをして当たり前ですので、積極的に参加してチャレンジすることが重要となることは言うまでもありません。

企業側、学生側からそれぞれ見てみましたが、両者ともにとにかく採用後のミスマッチを防ぐというポイントに重点が置かれています。インターンでの仕事や労働自体にそこまでの重要性はありませんので、無給インターンが多くなるのも当然です。

次のページ:アルバイトとインターンの違い

Latests