保身とは
仕事をしていくうえで、自分の立場を最重要視して、なにかトラブルに巻き込まれそうになったらすぐさま自己保身にまわるという人がいます。
例えば、仕事で自らがミスをしたのにも関わらず、責任を他の誰かに押し付ける人を「保身に走る人」と言います。
「保身に走る人」は素直に自分の非を認めないといった特徴があります。今回は、保身の意味や自己保身に走る人の特徴などについてご紹介します。
保身の意味
「保身」とはどのような意味なのでしょうか。保身の意味をご紹介します。
保身の意味は、身の安全を保持することや、自らの地位や名声を失わないように身を守ることという意味を持っています。
保身の本来の意味は、聡明で物事を的確に処理することで身の安全を保持することという意味でしたが、現在の意味は道理に反しても自らの身を守るという意味に変化しています。
自己保身に走る人の4つの特徴
自己保身に走る人には、共通する特徴があります。
自己保身に走る人の特徴として、無責任な人や自己中心的な人、プライドが高い人、問題処理能力が低い人があげられます。
自分の周りのビジネスパーソンはもちろん、自分自身も自己保身が強い人に当てはまるのではと気になる人は自己保身に走る人の特徴を確認してみましょう。
特徴1:無責任な人
自己保身に走る人の特徴として、無責任な人があげられます。
自己保身が強い人というのは、何かあった時に自分に被害が及ばないように責任をほかの人に転嫁する傾向があります。
たとえ、自分がビジネス上で責任を負わなければいけない上司の立場であっても、自己保身のために部下に責任を押し付けたりすることもあるのが、自己保身が強い人の特徴です。
特徴2:自己中心的
自己保身に走る人の特徴として、自己中心的なことがあげられます。
あからさまに太鼓持ち的な行動をとったり、他人の足を引っ張ろうとするような行動は起こさなくても、言動のすべてが自分の立場を守るためのものだったりするのも、自己保身が強い人の特徴です。
言動のすべてが自分の立場を守るためのものである自己中心的な行動が目立つことが、自己保身が強い人の特徴です。
特徴3:プライドが高い
自己保身に走る人の特徴として、プライドが高いことがあげられます。
自己保身に走る人は、プライドが高いので、常に自分の弱みを握られないように行動します。
例えば、何かあった時に言質をとられないように、いつもどちらとも取れるような曖昧な発言をしたり、トラブルにあった時も自分に落ち度がないことをアピールするための発言をする人が、自己保身が強い人の特徴だと言えます。
特徴4:問題処理能力が低い人
自己保身に走る人の特徴として、問題処理能力が低い人があげられます。
自己保身が強い人というのは、自分で問題を処理することができません。そのため、問題があれば、あからさまに他の人の足を引っ張って自分の立場を守ろうとするという特徴があります。
もし、そんなあざとい行動が周囲にばれたとしても、自己保身が強い人はそんな足を引っ張る行動をやめようとはせず、保身のために小細工を画策しようとする傾向があります。
保身という語の使い方・類語
保身という言葉はさまざまな使い方や類語があります。
例えば、「保身的」や「保身に走る」といった使い方があったり、類語として「自衛」や「防御」、「自己正当化」という言葉があります。
保身という語の使い方や類語と保身の意味の違いについてご紹介します。
例1:保身的
保身的という言葉は、「保身」という名詞が「的」という接尾語によって形容動詞になった言葉で、保身的だという言葉の連体形です。
保身的という言葉の使い方としては、「周囲とトラブルになりたくないので、保身的な行動をとる」、「保身的な行動をとり、他人の足を引っ張ってしまった」というものがあげられます。
保身的な行動や保身的な言動というように「行動」や「言動」と一緒に使用されることが多いです。
例2:保身に走る