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のし袋の正しい書き方(金額/名前)・神社とお寺ののし袋の違い

更新日:2024年11月09日

のし袋、皆さんは使用したことがありますか?頻繁に利用するものではないので、いざ使わなければいけなくなったとき戸惑う方も多いのではないでしょうか。ここではそんなのし袋の書き方について記事にしています。今ちょうど悩んでいた、という方はぜひ読んでみてください。

お祝いののし袋の書き方

引っ越し祝い

ここからは、お祝いごとでののし袋の書き方について説明していきます。慶事に水を差さないよう、しっかり覚えていきましょう。それではまず、引越し祝いののし袋の書き方についてです。

引越し祝いとは、友人や職場の同僚や近所でお世話になった方が引っ越す際に贈る餞別のことです。友人同士であればのしはつけなくてもいいかとラフな感じに思いがちですが、厳密にはマナー違反になります。友人同士でもできるだけのしは付けるようにしましょう。これまでお世話になった方には特に、感謝の意味を込めてきちんとのし袋に入れて贈りましょう。

それでは表書きの書き方についてです。「御引越し祝い」と書くのが無難ですが、実はこれが失礼に当たる場合もあります。理由は、どんな物件に住むかによるからです。つまり「新築」か「中古」かによって書き方が変わるということです。

まず新築の場合ですが、基本は「祝新築」または「新築祝」などという書き方が一般的です。新築マンションの場合も同様です。また、相手が企業である場合も同じ書き方になります。中古の場合は「御引越し祝い」で大丈夫です。この二つの書き方の違いをきちんと覚えておきましょう。

出産祝い

次に、出産祝いののし袋の書き方について説明していきます。

出産祝いで使用するのし袋は、かならず「蝶結び」になっているものを選びましょう。(「花結び」とも呼ばれます)「結びきり」の水切りを使用してはいけません。前の項目にも書きましたが、結びきりは「もう解けない」という意味があります。

つまり「二度と繰り返さない」ということですので、出産祝いに使用するのはよくありません。結婚祝いの時などに使用するので間違ってしまう方もいますが、結婚の場合は「二度はない」「解けない」という意味につながりますので、出産祝いとは根本的に違います。大変失礼なのできちんと覚えておきましょう。それではのし袋の書き方についてです。

出産祝いの表書きは「御祝」が一般的です。間違いやすいものに「寿」がありますが、「寿」では結婚祝いになってしまいますので使ってはいけません。それから「御出産祝」も一見良さそうな書き方ですができれば避けましょう。理由としては四文字にしてしまうと不吉なのであまり良くない、ということがあります。

どうしても使用したい場合は四文字にならないように気をつけてください。たとえば「御出産御祝」など文字数を調整するなど、書き方に工夫をしましょう。

里帰り出産の御礼

次に、里帰り出産のお礼を送る際ののし袋の書き方について説明していきます。

里帰り出産の期間は人それぞれです。ただ最低でも出産する1ヵ月前から出産後1ヵ月後、つまり2ヵ月はかかります。里帰り中の経済的負担を考えると別所帯になった以上きちんとしたほうが良いです。しかし、家族ですから気を遣わなくてもいいと言われることもあるでしょう。実家に里帰りするのですから、そのように言われてしまうとつい甘えてしまいがちです。

ただ、里帰り出産のお礼とは経済的な面の負担だけではなく、感謝の気持ちを伝える意味もあります。長い間お世話になって妊娠中にとても助かった、という気持ちを込めて贈る物でもありますので、やはりそこはきちんとしておいたほうが良いです。

この場合、金額の相場であったりのし袋の有無や書き方などに決まりはありません。旦那さんのメンツもありますから、しっかりのし袋に入れて渡したい場合はそうしてください。表書きについてもそこまで正式に書くのは逆に気を遣わせてしまう、という場合は省略するのも良いでしょう。相手に自分の気持ちが届くような送り方を考えてみてください。

結納金ののし袋の書き方

次に、結納金ののし袋の書き方について説明していきます。

結納金とは一般的に、男性側から女性側の嫁ぐ側に贈られるお金のことです。元々の由来は男性から女性に花嫁衣装を贈っていたことからきています。それが途中からお金に変わり、今では結納金と呼ばれるようになりました。また、以前は結婚準備金として贈られていましたが、近年では結婚式などの準備金として使用されることが多くなりました。

結納金の表書きに書く言葉はさまざまな種類があります。たとえば「帯地料」は京都、「小袖料」は大阪などの関西、「御帯料」は東京などの関東、「寿」は略式で目録がない場合、などです。

まず、中包みについてです。結納金はまずは中包みに包み、それを外包みに入れて贈ります。封筒についてはあまり考えなくとも市販の結納金袋のほとんどに、中包み用として無地の白い封筒が入っていますので、それを使用しましょう。もしくは、白の和紙を使用しても良いでしょう。

中包みの書き方は、まず黒い墨の筆もしくは筆ペンなどを使用して包んだ金額を記入します。本来は旧漢数字で記入するのが正式な書き方ですが、最近は普通の漢数字で記入する方も多いです。なるべく正式な旧漢字で記入するのをします。

それでは表書きの書き方についてです。表書きに書く言葉は地方によって違うということは上にも書きました。名前については目録がある場合はそちらに名前を書くので記入しなくても良いです。目録がない場合は「寿」と記入し、その下に名前をフルネームで書きましょう。

注意点として、結納金は基本的に新札を贈ります。銀行窓口で新札に変えることができますので、なるべく新札で贈るようにしたほうが良いです。

奥深いのし袋

ここまでさまざまなのし袋の書き方について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。のし袋はそう毎日使用するものではないですが、今後の人生でかならず使用する機会が出てきます。そうなった場合、突然書かなければと筆をとってはみたものの固まってしまう、という方も多いのではないでしょうか。

この記事を一度にすべて覚えるのはなかなか難しいでしょう。しかし、いざというときにふと覚えたことの断片でも頭に浮かぶと、そのあと調べるときにまっさらな状態より楽になります。ですので、すべてではなくても良いです。この先こういう機会があるだろうと予想される部分だけでも覚えてみましょう。

しかし、のし袋はなかなか奥が深く詳しく調べるとともっと知りたくなっていきます。

たとえば、のし袋の由来である「のしあわび」は「延ばす」や「延びる」という意味に通じています。古来中国であわびは不老長寿の効き目があるとされていたことから、寿命を延ばすおめでたいものの象徴とされ、 祝儀、お祝い事の贈り物などに添えて用いられてきました。

このような事柄も知らない方が多いでしょう。興味がある方はぜひもっと調べてみてください。いつの間にかのし袋の書き方もマスターしていることでしょう。

初回公開日:2017年10月27日

記載されている内容は2017年10月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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