オセロを強くなるコツ|初心者/中級者/上級者
更新日:2024年10月25日
オセロにおいて、実は終盤はそこまで難しくはありません。盤面の空きも埋まってきていて、そもそも打てる場所も減っていることから、考えることが中盤と比べると少なくなっているからです。しかし、気を抜いて良いわけでは決してありません。
ここではオセロの最後の最後の局面で重要となるコツから、初心者にもわかりやすいように「カウンティング」、そして「手どまり」について紹介していきます。
カウンティングって?
カウンティングがどういったコツなのかというと、単純ですが、石の数を数えるというものです。とは言ってもそのまま盤面の石を数えれば良いのではなく、「このマスに打つと最終的に○○になる」というように、ゲームセット時点での盤面を想定するものとなります。
カウンティングの使い方について簡単な例で説明します。盤面の空きが残り2マスだった場合の話です。「Aのポイントに打った場合は6つ取って、相手に8つ取られる」が「Bに打つと4つ取って、3つ取られる」という場合だと、Bに打つほうが有利とわかります。
上の例では空きの数がたった2つの本当に最後の最後の局面ですが、上級者になるともっと早いタイミングから読むこともできます。もっとも、比例して難易度も上がっていきます。
カウンティングは初心者の内は難しいですが、終盤の手を決める手助けとなるコツです。まずは例のように、最後の一手から始めてみると良いでしょう。
手どまりって?
a | b | c | d | |
---|---|---|---|---|
1 | ● | ● | ● | ○ |
2 | ○ | ● | ○ | |
3 | ○ | ● | ● | ● |
4 | ○ | ○ | ● | ○ |
手どまりとは一言で言うと、「周囲に空きがない最後のマスを埋めること」です。上の図で言うと、b2以外には空いているマスがない状態なので白がそこに打った場合に手どまりになります。すると黒はどうあがいても周辺の石を取り返すことができなくなり、一帯の石が白で確定します。
こういったものを「確定石」と呼び、手どまりを打った場合にはこの確定石が作りやすいというメリットがあります。ひっくり返されない石の強みについては、隅(角)を取るのが有利になるという話からも明らかでしょう。
そしてこの手どまりを打つ考え方のコツとして押さえておきたいものに、「偶数理論」と「奇数理論」というものがあります。名前だけ聞くといかにも数学的で敬遠してしまう人もいるでしょうが、そう難しいものではありません。この2つについても説明していきましょう。
偶数理論って?
「偶数理論」と「奇数理論」は手どまりを打つ際の助けとなるコツです。名前ほど難しい話ではないので、ここで覚えておきましょう。初心者にもわかりやすいよう、簡単に説明していきます。
先ほど手どまりの例で用いた図ですが、盤上の左上で空いているマスは1つだけでした。しかしこれが例えば左上のほうに2マス、右下に3マスの空きがあった場合にはどこに打つと良いでしょうか。この場合には右下のほうに打った方が有利なことが多いと言われています。
もしも左上に自分から打った場合、そちらに最後に残った1マスを相手に取られてしまいます。ですが右下に打てば残りはどちらも2マスとなり、次に相手が打った方に続くことでどちらの方面でも手どまりを打つことができます。
このように空いたマスが分かれている場合に、先に奇数のほうへ打ち、「空きを偶数にしていき、手どまりを打つ」。この考え方を「偶数理論」と呼びます。
奇数理論って?
a | b | c | d | |
---|---|---|---|---|
1 | ○ | ● | ||
2 | ○ | ○ | ● | |
3 | ○ | ○ | ● | ● |
4 | ● | ● | ● | ● |
先に説明した偶数理論ですが、これは「白(後手)」が狙いやすくなっています。パス抜きで交互に打っていった場合、最後に打つのは自然と白になるからです。では先手である黒が偶数理論を用いた手どまりを打つのが不可能なのかというと、そんなことはなく、黒には「奇数理論」があります。
例として右下と、上の図のような左上の、それぞれ3マスずつの空きがあったとします。左上の空きですが、白はここに打てないのがわかるでしょうか。奇数理論を用いる場合、このように白が打てない奇数の空きを作り出すことがコツとなります。
黒は左上をひとまず放置し、右下に打ちます。左上に打つことができない白は同じように右下に打しかなく、黒が手どまりを打つことになります。すると打てる場所のない白はパスとなり、次も黒が続けて打ち、こちらの手どまりをも打つことができます。このように終盤を優位に運ぶコツが奇数理論となります。
オセロの中級者以上になるためのコツって?
オセロの腕を上げようとするならば、より有効なマスへ打つことが求められてきます。さまざまな定石を暗記していくことも上達のコツです。ですが、ここではオセロにおいてとても重要な中割りを研ぎ澄ます、「開放度理論」について説明していきます。
開放度理論から見るオセロの勝ち方のコツって?
開放度理論は、一言で言うと「ひっくり返すマスがどれだけ囲まれているか」を数値化したものです。少し難しく聞こえますので、例を用いて説明しましょう。
上の図を例として、黒がc6に打った場合、c5がひっくり返ります。c5の縦横ナナメの周囲のマスには空いている場所が2箇所あります。この場合、開放度は2となります。
もう一つ、黒がe3に打った場合を考えるとd4とc5の2マスがひっくり返ります。この場合は2マス分を合計し、開放度は6となります。
オセロでは囲まれているほうが良いので、開放度の数値は低いほうが良い手となります。よって二つの例の場合だと、前者のほうが良い手だとわかります。これが「開放度理論」であり、これを用いることが中割りを考える際のコツとなります。
b | c | d | e | |
---|---|---|---|---|
3 | ||||
4 | ● | ● | ○ | ● |
5 | ○ | ● | ||
6 | ● | ● |
オセロで勝とう!
初回公開日:2018年04月27日
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