【大学別】日本での大学の飛び級制度の例・メリット・デメリット
更新日:2024年07月20日
大学別日本での大学の飛び級制度の例
平成30年度の入試において、日本の大学で飛び級制度を採り入れているのはわずか7校です。飛び級制度を採り入れている大学をご紹介します。
名城大学
愛知県名古屋市に所在する私立大学・名城大学では、「総合数理プログラム入学試験」という名称で理工学部数学科において飛び級制度を採り入れています。高校2年生修了者(17歳)を対象とした飛び入学制度です。
数学の分野で飛び級制度を採り入れたのは全国で初めてで、卓越した能力や柔軟な思考力を持った優秀な高校生を受け入れて、早い段階で高等教育を提供することを目的として創設されました。2017年度の入学試験では、募集人員若干名のところ2名が出願・受験しましたが、残念ながら合格者は出ませんでした。
日本体育大学
東京都世田谷区に所在する私立大学・日本体育大学では、体育の分野で優れた資質を持つ人物を対象とした飛び入学を実施しています。優秀なアスリートを早期に受け入れることでさらに能力を伸ばすことが目的です。
この入試を受験するには、オリンピックやこれに準じる国際大会での入賞経験が必要であり、かなり高いハードルが設けられています。2018年の平昌オリンピックに出場し銅メダルを獲得した、女子スキージャンプの高梨沙羅選手がこの制度で入学し、話題になりました。
会津大学
福島県会津若松市に所在し、日本で最初のコンピュータ理工学専門の大学として知られる公立大学・会津大学でも「早期入学」と称する飛び入学制度を採り入れています。コンピュータ理工学やその関連分野において、それぞれの個性や能力に応じた大学教育を早期から行うことで、独創的な研究を担うことのできる個性的な人材を育成することを目的に導入されました。
エリザベト音楽大学
広島県広島市中区に所在する私立大学・エリザベト音楽大学では「アーティスト21特別入学試験」と称した飛び入学制度を実施しています。音楽の分野において優れた資質を持ち、声楽や鍵盤楽器(ピアノ、パイプオルガン、チェンバロ)、管弦打楽器を専攻する人が対象です。
入学試験の結果、特別な才能があると認められると1年間の学費(入学金を除く)が免除され、この成績に次ぐ優秀な人物に対しては、授業料と施設維持費が半額になります。試験の結果によっては、奨学金は与えられないものの入学が許可されることがあります。
京都大学
京都府京都市左京区に所在する国立大学・京都大学では、医学部医学科で飛び入学試験を実施しています。これは、基礎学力に加え、学ぶ意欲や高い志を持った個性的な学生を受け入れることを目的として行われている「特色入試」の一環です。
国際科学オリンピック(数学、物理、化学、生物)の日本代表として世界大会に出場した経験があることが受験資格のひとつなので、とても難易度の高い試験です。
放送大学
初回公開日:2018年05月02日
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