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【大学別】日本での大学の飛び級制度の例・メリット・デメリット

更新日:2024年07月20日

学校制度において、本来の学年よりも上の学年に進級したり、上の学校に進学したりすることを「飛び級」といいます。飛び級制度は、日本の教育現場ではどのように広まっているのでしょうか。この記事では、日本の大学の現状という点から、飛び級制度についてご紹介します。

放送大学は、放送による通信制大学です。好きな科目だけを履修する選科履修生・科目履修生は、入学年度の初め(4月1日)に満15歳以上であれば誰でも入学することができます。

ただし、選科履修生・科目履修生は大学卒業資格を取得することができません。必要な単位を16単位以上取得すれば、満18歳以上になったとき、大学卒業資格を取得することのできる全科履修生になることができますが、この制度はあくまで高校卒業資格を持たない人が放送大学に進学するために特別に設けられたものなので、他大学への入学資格にはなりません。

非常に限定的であり、一般的な飛び級制度とは異なるものと考えた方が良いでしょう。

日本と海外での大学の飛び級制度の違い

日本以外の国々での飛び級制度の実情は、どのようなものなのでしょうか。海外の例をご紹介します。

アメリカ

アメリカでは、日本と異なり大学入学における年齢制限がありません。通常は高校卒業を大学入学のための条件としているため18歳での入学が一般的ですが、飛び級や英才児向けのプログラムが実施されているため、早期の入学が可能です。飛び級による進級についても、学校長の判断により積極的に行われています。

能力に応じた適正な学年に配置するという考えに基づいて飛び級制度が実施されており、年齢にとらわれない進級・進学制度を生み出しています。

イギリス

イギリスでは飛び級に関する規定がありませんが、17歳または18歳を入学最低年齢としている大学がほとんどです。しかし極めて優秀な学生であれば、それ以下の年齢で入学を認める大学もあります。

ただし、大学生活を送る上で、学力だけでなく人格的・社会的に成熟していることも重視されるため、学力だけに限定して優秀な年少者を受け入れることには慎重なのが一般的です。飛び級による進級もまれです。

年齢にとらわれない柔軟さを持とう!

日本の教育現場では横並び主義が強く、学生を同じ年齢というだけでひとくくりにして、同じ教育を受けさせています。そのため学生の能力が均質化され、個性的で優秀な学生が育ちにくくなっています。

しかし実際には、同じ年齢でも能力には差があるものです。学生の能力を伸ばし、優れた人材を育成するためにも、積極的に飛び級制度を採り入れることが必要なのではないでしょうか。

初回公開日:2018年05月02日

記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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