採用試験の小論文の書き方と例・起承転結はNG?・書出しのコツ
更新日:2024年07月06日
業種別採用試験の小論文の書き方と例文
小論文は、さまざまな業界において、頻繁に課されます。しかしながら、「どうやって小論文を書いたら良いのか分からない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
同じ小論文でも、どのような業界を志望するかによって、書き方や例文は異なります。ここでは、業界別の小論文の対策について学びましょう。
看護
看護系の業界で出題される小論文を突破するためには、書き方の基本ができていることが大前提として求められます。しかし、それだけでは看護系の小論文で合格するのに十分とは言えません。
看護のお仕事をしたいのであれば、看護に対する知識はもちろんのこと、患者さんとの円滑なコミュニケーションが取れることも求められます。また、患者さんの生活の質を良くする意欲も、看護業界では必要です。
下記の例文を見てみましょう。看護業界でどのようなコミュニケーションが優れているのか、理解できるはずです。論理的な説明にしてもチームワークにしても欠かせないのが、看護業界の特徴だと言えます。
医療
医療業界でやっていくためには、他人の命を預かるだけの強い倫理観が必要です。医療の質が良いからこそ、多くの患者さんから信頼されることは、言うまでもありません。また、他の医療メンバーと協力して仕事をするため、真の意味でのチームワークも強く求められることでしょう。
医療業界の小論文では、基本的な書き方を習得できていることに加え、事実を正確に認識できることも大切です。根拠の裏付けとなるデータを読み取り、そこから独自の考えを記述することも、決して珍しくはありません。
実際に出題される例としては、それこそ多岐に渡ります。少子高齢化、介護福祉、安楽死など、どのようなトピックにも対応できるように、普段から対策をしておきましょう。下記の安楽死の出題例も、一度参考にしてはいかがでしょうか。人の命の尊厳とはいかなるものなのかについて、自分の意見を構築できるはずです。
福祉
高齢化社会で活躍するべく、福祉業界でやりがいを求める人が多くなるのは、極めて自然なことだと言えます。もちろん、精神的なタフさなども求められる以上、生半可な気持ちで通用することは、まずありません。
福祉業界では、小論文が課されることもあります。どんな内容の小論文を書くかについては、応募先企業によって違いがありますが、共通しているポイントも見逃せません。
小論文独特の書き方を物にしているのはもちろんのこと、自身の介護観についてわかりやすく執筆できるかが否かが、合否の分かれ道です。介護の現場では、個人プレーで業務に当たることは、そんなに多くはありません。むしろチーム単位で仕事をするので、同じチームの人に分かり易く伝えることが必須です。
以下は介護系の小論文の書き方の例です。福祉に関する体験を交えながら自分の意見を展開することで、オリジナリティ溢れる小論文を作成できます。
公務員
公務員試験における小論文では、独創性よりも重視されているポイントがあります。それは、書き方のルールを当たり前のように守ることです。「段落のはじめや改行の時は1マス空ける」「句読点を最上マスに記さない」など、小学校で習うような基本的な項目を落とさないことが何よりも重要です。
一般的な公務員のイメージといえば、「無難」「誠実」などが思い浮かぶことでしょう。実際の小論文試験でもそのようなイメージを連想される出題が少なくありません。「目立ちたい」などと言った理由で、下手に型を破ったり、あるいは過度な個性アピールに走ると、かえって痛い目に遭うだけです。
小論文で出題されるテーマとしては、自己作文型、政策課題型、行政組織型などが挙げられます。今回は、例として自己作文型に着目してみましょう。以下は「市役所での仕事の心構え」に関する小論文ですが、基本的なルールが遵守されていることに気づきます。
教員
教員採用試験では、基本的に小論文試験が課されると認識しておきましょう。担当したい教科の科目試験も受験する必要はありますが、それだけでは教員としての適性を判断するには不十分です。では、教員志望者が執筆する小論文の書き方を紹介します。
どこの教育機関で働くにしても、「人の上に立ち、人を指導するのに相応しい人物かどうか」がチェックされていることを、常に意識しましょう。また、教員としての倫理観をきちんと備えているかどうか判断されるのも、教員採用試験の小論文の特徴です。
昨今では、教育のあり方についてのトピックが出題されることもあります。ここでは、「信頼される教師とは」について書かれた例文を見てみましょう。また、これを機に、「どんな教育者になれば信頼されるか」について、自分自身で考えてはいかがでしょうか。
初回公開日:2018年04月16日
記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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