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採用試験の小論文の書き方と例・起承転結はNG?・書出しのコツ

更新日:2024年07月06日

択一式の試験と違い、小論文には決まった正解がありません。そのため書き方も分からず途方暮れる人も多いです。小論文の試験で実力を発揮できるよう、基本の書き方を学んでみませんか。この記事では文例や参考書もご紹介します。一度基本を学べば、小論文の面白さに気づきます。

保育

保育業界は、豊かな人間性をもって子供達に貢献できる点では、非常にやりがいのある分野です。もちろん、「子供が好き」という理由だけで通用するほど、甘い世界ではありません。だからこそ、保育業界で身を立てたいと志望する人も多いです。

この業界で出題される小論文に挑むには、基本的な書き方ができていることを前提とします。なおかつ、頻出テーマを押さえることも意識しましょう。理想とする保育士、現場でしたいこと、保育業界の将来など、どのテーマも必須です。

どのテーマでも大切なことは、矛盾のない、一貫した論理で書くことです。面接の際、小論文で書いた内容が問われることもあります。その時に返答に窮することのないよう、首尾一貫した内容を心がけることが大切です。

では、書き方の例として、「これまでの経験を保育にどう生かすか」について挙げます。

字数別小論文の文例と書き方のポイント

小論文を書く際は、字数によって戦略を考えることも求められます。せっかく素晴らしい内容の文章を書けたのに、字数を考慮しなかったために評価が低くなっては、非常にもったいないです。字数にマッチした小論文の書き方を、ここでマスターしましょう。

1500字

1500字の小論文と聞くと、「そんなに長い文章を書かないといけないのか」と感じる方も多いでしょう。確かに1000字を超える文章は、正しい書き方を心得て、なおかつ執筆の練習をしてこそ体得が可能です。何も練習しないで書けるようなことはまずありません。

では、1500文字も書けるなら、書きたいことを何でも書けば良いのでしょうか。実はそうではありません。1500文字とは言え、ただダラダラと書いていても、まとまりのない稚拙な小論文になる恐れもあります。そうならないようにするためにも、言いたいことを要領良くまとめ、ポイントが的確に伝わるように心がけましょう。

1500文字で小論文を執筆する場合の書き方の例を、下記に記します。下記の例のテーマは、「行政の顧客主義について」です。

1200字

1200文字の小論文が長いと感じるか短いと感じるかは、人によって違いがあります。文章を書くのが好きな人からすれば短いですし、普段から小論文を書き慣れていないと長く感じるでしょう。この文字数は原稿用紙で言えばちょうど3枚分ですし、書き方さえつかめばすぐに慣れます。

これだけの字数で小論文を書く際に気をつけないといけないことは、割合配分です。1段落を200文字程度とすると、6段落に分割できます。この8段落中、序論として1段落、本論として4段落、そして結論として1段落分を押さえておきます。序論の段階で何段落も使う人もいるのですが、本論で論じる字数が足りなくなるため、序論での文字数は抑え気味にする方が賢明でしょう。

1200文字の例は、ネット社会に関する意見を書いた小論文です。一度参考にしてはいかがでしょうか。ネット社会の長所と短所を挙げた上で、独自の意見が展開されています。

800字

800文字の小論文は、入社試験でも入学試験でも、頻繁に出題されます。原稿用紙2枚分なので、下手な枚数稼ぎをすることなく、高得点に結びつく内容を執筆するように心がけましょう。もちろんですが、800文字の小論文に相応しい書き方を心がけるのは、言うまでもありません。

内訳としては、序論と結論をそれぞれ100文字程度に収め、本論で600字程度記すのが理想です。そうすることで本論における内容が豊かになりますし、小論文そのものの説得力が大きく増すことでしょう。

また、本論の部分では、根拠を3つほど挙げるとベストです。根拠は少なすぎても説得力に欠けますし、多すぎても読み手が疲れてしまいます。3つの根拠であれば、多すぎず少なすぎずでちょうど良いと言えるでしょう。

以下は、「信頼」について書かれた小論文の例です。「相手を良い意味で頼って信じることが信頼である」と意見を展開しています。

600字

今後小論文を受験されるのであれば、600文字程度の文章を難なく書けることは、誰にとっても必須です。正しい書き方を学び、それなりの対策をすれば、きちんと書けるようになるので、その点は心配無用です。

600文字とは原稿用紙1.5枚分ですから、かなりコンパクトに文章をまとめる技術が求められます。何も考えないで文章を書き出して結局何を言いたいのか分からない文章になってしまっては、それこそ本末転倒です。これではせっかく正しい書き方を学んでも、ナンセンスです。

もし600文字で小論文を書く場合、主張をサポートする根拠は3つある方が無難です。ただ、文字数の関係から根拠を2つに抑えなければならないこともあるでしょう。その場合は、無理して根拠を3つにする必要はありません。

下記の小論文には、若者のマナーに対する認識の例が記されています。600文字で収まるよう、意見を簡略にまとめているのが特徴的です。

400字

一般的な小論文は、少なくとも600文字から800文字の執筆は求められます。400文字で書くケースは多くはないですが、場合によっては出題されることもあるので、受験前に基本を押さえておきましょう。

私たちが400文字で文章を書くとなれば、まず作文をイメージすることでしょう。しかし、作文と小論文は似ているようで異なります。小論文である以上小論文としての書き方が前提ですし、問いに対する自分の主張がなければいけません。

400文字の場合、その7割にあたる280文字を本論で使うのがポイントです。これで主張を読み取りやすい小論文になりますし、書き方としても合格点です。

以下の例では、「幸福」という抽象概念の高いトピックについて記されています。400文字以内でも、一般論に反論をした上で論理を首尾一貫させています。

次のページ:小論文の基本となる構成

初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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