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採用試験の小論文の書き方と例・起承転結はNG?・書出しのコツ

更新日:2024年01月23日

択一式の試験と違い、小論文には決まった正解がありません。そのため書き方も分からず途方暮れる人も多いです。小論文の試験で実力を発揮できるよう、基本の書き方を学んでみませんか。この記事では文例や参考書もご紹介します。一度基本を学べば、小論文の面白さに気づきます。

小論文の基本となる構成

どんな小論文でも、書けば良いというものではありません。取りとめもなく文章を書いたところで小論文の価値はないですし、書き方の基本を心得ていない以上、採点対象外とみなされても決しておかしくないでしょう。

小論文には、基本となる構成が存在します。難しいことは脇に置いて、まずはシンプルに書き方を体得しましょう。

起承転結はNG?

小論文の書き方において、多くの人が陥りやすいワナが存在します。それは、「ついつい起承転結で書きがちであること」です。作文の授業の際「起承転結」を習ったので、この形式に則って文章を書きたいのも決して無理はありません。

作文とは対照的に、小論文では起承転結は避けた方が無難です。というのも、起承転結形式で書くと「転」の部分で主張がズレる可能性が高いからです。せっかく「承」で主張を熱く語ったのに、「転」で反対の主張をしては「この受験者は結局何を言いたいのか」と悪印象になりかねません。

起承転結の代わりに、起承結でまとめるのが、小論文の基本の書き方です。「起」で問題提起と自分の主張、「承」で具体的な根拠、「結」で結論とまとめれば、読みやすい小論文を書くことができます。

メリットとデメリットを対照的に捉える書き方

メリットとデメリットを対照的に捉える書き方を心がけることも、小論文には効果的です。この書き方は、評論や論説文などの文章で頻繁に見かけますが、これを小論文にも当てはめることで論理的な文章が完成します。

たとえば「高校の英語の授業時間を多くするメリットとデメリット」を記す場合、メリットとしては「学生の英語力の強化」や「異文化への興味関心の増大」などが挙げられるでしょう。反対にデメリットとしては、「他の科目の時間が少なくなる」などが考えられます。

世の中のありとあらゆることは、一長一短が存在します。100パーセント良いものも、あるいは100パーセント悪いものもありません。だからこそ、良い面も悪い面も含め的確に分析をした上で小論文の執筆に取り掛かることが大切です。

賛成と反対を対照的に捉える書き方

小論文では、「あなたは○○について賛成か反対か、自分の意見を述べよ」のような形で出題されることがあります。この場合、最終的に賛成になるか反対になるかは、個人の好みで書いて問題ありません。

しかし、小論文を執筆する上では、賛成と反対の両方の立場から考える方が良いでしょう。というのも、一つの面だけしか見ていないと考え方が偏る恐れがあるからです。また、自分とは逆の立場から物事を考えることで、視野を広げることにもつながります。反対の立場にもそれなりに意見を持っていますし、それぞれの意見が一理あることにも気づくでしょう。

小論文の書き方のルール

小論文の書き方には、細かいルールが定められています。このルールをきちんと守ることも、読み手から見た時の印象を大きく左右するほどです。些細なことで減点とならないよう、書き方のルールも押さえておきましょう。

数字の表記

根拠を示す場合などに使用する、数字の表記について学んでおくことも小論文では必要不可欠です。細かい要素のように聞こえますが、これも書き方の基本のうちと割り切って正しいルールを頭に入れておきましょう。

縦書きで書く場合は、いかなる場合も漢数字を使います。もし縦書きで算用数字を使うと、見かけからしても不自然ですし、間違いなく減点の対象になることでしょう。また、年号記載については、「二〇一八年」でも「二千十八年」としても特に問題はありません。ただし表記を複数乱用することは避け、前者か後者のいずれかに統一しましょう。

では、横書きで書く場合はどうでしょうか。この場合は、算用数字でも漢数字でも構いません。とは言え、どちらも使用可能だからと言って表記を混在させるのはダメです。算用数字もしくは漢数字、いずれか一方のみを使用してください。

ですます調は使って良いか

「丁寧な文章を書かないと」と感じるあまり、「ですます調」で小論文を書く人もいます。「ですます調」自体はタブーではありませんが、主張を強く伝えるには向いていません。

小論文の書き方から考えるならば、「である調」の方がおすすめです。少ない文字数で説得力のある表現ができますし、いかにも小論文らしい印象を与えることができるでしょう。読み手からしても、「である調」の方がより心地良さを感じます。

採用担当の目に留まる小論文の書き出しのコツ

小論文は、あくまでも採用担当者の目に留まってこそ価値を発揮します。企業の採用担当者が、多くの応募者の小論文をチェックしていることは言うまでもありません。そのため、あまりにもひどい書き方の答案は、まさに採点の対象から外されてしまいます。

「文章を書くのが苦手だし、小論文の書き方なんて分からない」とお悩みの人でも、心配は要りません。むしろ書き出しをちょっと工夫すれば、採用担当者の目に留まる小論文の作成ができるようになります。

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初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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