参考文献の書き方例|レポート/論文/教科書/卒論/構成例
更新日:2024年09月11日
参考文献の書き方の例
レポートや論文を作成するときは、必ず参考文献を平行させて調べておくことが必要で、その引用文献の本数にしたがい、そのレポートの基礎や土台に具体性を与えて下さい。そうしてしっかり構成を図った上で書いたレポートや論文は、確実に説得力増加させます。
参考文献の書き方として効果的な方法は、メモ書きでもして前もってリスト化することです。一覧にすることによって論者も書かれた参考文献を見ればよいだけですので、レポートや論文の書き方を工夫する際にも余計な遠回りをしなくて済みます。
参考文献の書き方は引用文献の書き方と類似しますが、参考文献は引用文献と違い、「特定の個所を引用した」という事実を明確にする必要は特にありません。そのため参考文献は「資料として扱うレポートの土台」として用意でき、その中から必要な情報をメインにピックアップできます。
種類別参考文献の書き方
参考文献の書き方は分野別で分かれてきます。やはり文系と理系の区別に注目が集まりますが、特に際立って「参考文献の活用法やレポートや論文中の書き方」が変わることはありません。
必要なことは参考文献をどのように扱い、またどのようにレポートや論文中に記載すればよいかという知識で、それさえ覚えていれば参考文献を活用することに身構えることはありません。
レポートでの参考文献の書き方
ここで参考文献の具体的な書き方についてご紹介します。参考文献はたいていレポートや論文の末尾に記載され、本論を述べた後に読者はそのページを見ることになります。その参考文献の書き方の例を以下に記します。
〈参考文献〉
・『ことばのわかる本』(著者:天川裕司、出版社:○○書店、初版:××年×月×日)
参考文献の書き方としては上記のように、著者名、出版社、初版年を明記することが必須です。著者名がなく、その代わりに監修者や編纂者の情報が載っている場合は、その情報のとおりに記して下さい。
そして発売日や刊行日についてですが、これは必ず初版年月日を記載するようにして下さい。特に文系の科目である国文学のレポートや論文を発表する際には、この初版年の記載が主流になります。その書籍や資料が初めて世間に発表された年月日が重要になるためです。
論文での参考文献の書き方
論文では必ずと言ってよいほど参考文献の記載が必要になります。そもそも論文というのは、事実を栄養にして持論を述べる、という、あるていどの土台を現実にゆだねる必要があるからです。
この現実的な事実を土台にしていなければ、それはただの空論・主観的な理論にしかならず、たとえば研究施設や大学の採点者から見れば、そのような論文はまるで価値がない「駄作」にしか見なされません。
〈論文での参考文献の書き方〉
・『形而上学の批判』(著者:○○○○、出版社:△△書店、初版:××年×月×日)
基本的に先述した参考文献の書き方でかまいません。この参考文献の書き方を守り、その論文を作成した際に自分が参考にした文献を、全て書き出すようにして下さい。著者名が編纂者や監修者に代わることもありますが、そのまま書いて下さい。
教科書を参考文献にする場合の書き方
小学校から高校までのレポートや論文作成の場合には、この教科書を参考文献として扱う場合もありますが、大学で発表する際の参考文献の場合は、あまり教科書を参考文献に持ってくることはありません。
研究資料として価値があるのはやはり同時代資料や先行研究であり、教科書の場合はその点でいうと「新しい解釈や知識・情報」といったものを掲載していないため、参考文献として扱うことができません。
必ず参考文献として扱う場合は、「独自の解釈や新論を述べている資料」にして下さい。つまり教科書は辞書や辞典の類に含まれ、参考文献のレベルには達しないと理解して下さい。
卒論での参考文献の書き方(その1)
卒業論文(卒論)では参考文献の内容が「その論文の価値を決める」と言ってよいほど、参考にした情報・先行研究の活用が注目されます。そのため卒論を作成するときは、必ず参考文献の書き方をマスターしておきましょう。
引用文献の書き方とは違い、参考文献は単純に「参考にした資料や書籍の情報を、その書籍情報にしたがって明記すればよい」だけで、先述した参考文献の書き方をそのまま真似て書いていただいてかまいません。
ただ英語論文を書くときには英語表記独自の書き方がありますので、そちらには注意が必要です。卒論で参考文献を書くときは、『文献のタイトル』(著者名、出版社、初版年)の順序をきちんと把握した上で、参考文献を明記するページを改めて設けて記載して下さい。
卒論での参考文献の書き方(その2)
卒論には各パートの構成があらかじめ決められてあり、そのパートごとにしたがって仕上げていきます。
・はじめに
・序論
・本論
・事例
・結論
・注釈
・本文校異
・参考文献(引用文献)
・(謝辞)
謝辞についてはある場合とない場合とがあり、特に学生のうちに書くことは滅多にありません。この参考文献のページに自分が参考した資料・書籍の情報を記入して下さい。
その際でも、「参考書籍(本の形態)」、「参考論文(論文資料)」、「新聞資料」などと、部類分けをしておくとよいでしょう。部類分けをしておくことで読者も見やすく、論者にとって整理がしやすくなります。
英語表記での参考文献の書き方
初回公開日:2018年01月04日
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