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大学入試の自己PRの書き方と例文・書き出しや締め方

初回公開日:2018年01月10日

更新日:2020年05月22日

記載されている内容は2018年01月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

大学入試で提出する出願書類のなかに自己PR文があります。自己PRといっても自分自身をやみくもにアピールすればよいわけではありません。自分自身が大学の求める人材に合致することを盛り込み、勉学意欲をアピールする書き方をご紹介します。

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大学入試における自己PR文とは

自己PR文とは、出願者の強みや勉学意欲などを具体的なエピソードを交えてアピールする書類です。「強み」とは、部活動や取得資格など高校生活における実績をはじめとして、ボランティア活動やコンクール入賞歴などの校外活動の実績、性格・人間性の面での長所や得意なことなどを指します。「強み」以外に、短所や苦手なことを努力して克服したエピソードなども、自己PRの材料になります。

自己PR文の分量は大学によってまちまちですが、短いものでは150~200字程度から、長いものでは800字〜ワープロ打ちA4用紙1枚(約1200文字)まであります。

自己PR文の形式についても、自由作文として書くものもあれば、「あなたの将来の夢や目標について書きなさい」などのように大学側からテーマが指定されている場合もあります。

大学入試の自己PRの書き方

推薦入試・指定校推薦入試

推薦入試・指定校推薦入試は、高校の学校長が志望大学の学生となるのに特にふさわしい意欲・資質・適性を備えていることを認め、推薦し受験する学校内の受験方法です。ただし、自己推薦の場合は学校長の推薦は不要となります。

自己推薦を除く推薦入試の場合、推薦者は学校長です。したがって、全て学校を通じて書類が作成され志望大学に送付されることとなるため、自己PR文についても最終的に学校長のチェックが入ります。基本的には、自分が書いたものを担任や進路指導の教師に見せ添削を受け、書き直したものを高校に提出し、学校長の承認を受ける流れとなります。

自己PR文以外の提出書類との整合性を考慮する必要もあるため、担任教師の指導を受けながら作成しましょう。

自己推薦の場合の自己PR文については、次の「AO入試」の項を参照してください。

AO入試

AO入試とは「アドミッションズ・オフィス入試」の略称で、出願者自身の人物像を大学側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試方法です。

推薦入試と異なり、学校長の推薦は不要です。評定平均などの現在の学力よりも、その大学でどのような学びをしたいかを測ることに重きを置いているため、出願者がアドミッション・ポリシーを充分理解したうえで自己PR文を書くことが重要です。

AO入試では「あなたの将来の夢や目標について書いてください」などと、テーマが与えられる場合があります。この場合、自己PR文という書類ではなくても、そのなかに自己PRを盛り込みましょう。このように、与えられたテーマによっては、出願者自身のアドミッション・ポリシーの理解度や大学が求める人物像に合致しているかどうかを測る目的があることも知っておきましょう。

エントリーシート

エントリーシートとは、志望理由書・自己推薦書ともいい、AO入試・推薦入試などを受験する際に大学に提出をする書類の一つです。第一次選考は書類選考のみのため、エントリーシートは第一次選考の判断材料となります。第二次選考以降は、面接をはじめとしてプレゼンテーションやグループディスカッションといったものが行われ、これらの場面での資料として使用されることがあります。

したがって、エントリーシートは、面接などで質問材料として使われることまで想定して書くことが必要です。面接で掘り下げてほしい事柄を自己PRとして盛り込んでいくとよいでしょう。

自分が、なぜその大学を志望したのかということは、アドミッション・ポリシーの理解度を示すことに繋がります。そのうえで、自分が大学の求める人物像に合致していることを具体的にアピールしていきましょう。このように、エントリーシートにも自己PRを盛り込んでいくことが必要です。

大学入試の自己PR文に使える書き出し・締め方

書き出し

自己PR文は、自分の「強み」や勉学意欲から書き始めましょう。

例文
・私は、中学・高校の6年間、〇〇部に所属して最終学年では部長として部活動に取り組んできました
・私は、高校で〇〇の面白さに目覚め、個人でコンクールに応募していくうちに学校外の方との繋がりができました。
・私がこの大学で学ぼうと思ったのは、〇〇だからです。
・私には、将来〇〇になりたいという夢があります。

締め方

自己PR文は、自分がこの大学で4年間学びたいということを再度アピールする形で終わらせます。

例文
・貴学では〇〇のような講座も開講されており、産学連携という面でも興味を持っています。大学で学んだことを社会でどう活かすか、私は、そのヒントや学ぶ機会を与えてくれる貴学で4年間学びたいと考えています。
・貴学の講座に参加し、多くの先輩方のお話を聞くにつれ、私は、ますますこちらで勉強したい思いを新たにしました。私は、貴学の〇〇学部〇〇学科〇〇コースへの入学を強く希望します。

大学入試の自己PR例文

大学に入って伸びるのは、勉強熱心なのはもちろんですが、何にでも興味をもって取り込む旺盛な好奇心や、グループ活動などを円滑に進めていける協調性や、明るさ・素直さを持ち合わせた人です。

これらを長所として自己PR文に盛り込んでいくにはどのような書き方をすればよいかを以下に述べます。

まず、性格など主観的な要素については、客観性を持たせるために第三者の評として述べると良いでしょう。それぞれの長所については、必ず具体的なエピソードを盛り込みます。そして、その長所が大切だと思う理由や成功例へと展開していきます。一方で、「長所と短所は裏返し」と言われることから、自己PR文にマイナス要素も盛り込み自分自身が気をつけたいことを述べると、より分析力が際立ちます。

例文:明るい

・私は、友人から「明るい」性格だと言われます。具体的にどんなところが「明るい」と感じるのかを聞いてみると、「いつも元気に挨拶をしてくれるから」「いつでもニコニコと話しかけてくれるから」という答えが返ってきました。これまであまり意識していませんでしたが、挨拶の重要性など日頃両親から躾けられてきたことが身についていることを感じ、そのように育ててくれた両親の有り難みを感じました。大学でもこの姿勢を忘れずに生活したいと思います。

性格の明るさから、挨拶や両親に対する思いなど、礼儀正しさのアピールにまで繋げています。

例文:協調性がある

・私は、周囲をみて同調したり質問をしたりして、意見をまとめあげていくタイプです。自分から積極的に動くリーダータイプではありませんが、人にはそれぞれ役割があると考えています。私は副部長として、部長を補佐し部活動が円滑にいくように心配りをし、行動してきました。異なった立場の人々の意見をまとめあげるためには、他人の意見を傾聴し、常に冷静に物事を分析していなければなりません。大学でも自分の役割をわきまえて学業に励みたいと思います。

「協調性」という言葉は用いていませんが、協調性のある人間であることは伝わってきます。さらに常に冷静で、周囲の人々と信頼関係を築こうという態度も伝わってきます。

例文:勉強熱心である

・高校では生物部に属し、先輩方から引き継いだ河川の水質調査の研究に取り組みました。特に、調査環境保護団体からの依頼を受け行ったプレゼンテーションでは、調査報告のまとめ方や発表の仕方など、調査が終わってからの作業の大変さを味わいました。しかしこれにより、パソコンの作業を学んだり多くの方々からのアドバイスをいただいたことは大変勉強になりました。大学でもこの経験をいかして、研究をしていきたいと思います。

理系の学生として、自分で学びの場を広げていけること、またそれを可能にするだけの能力があることをアピールしています。

例文:好奇心旺盛である

・何にでも興味を持つ好奇心旺盛な性格です。しかしともすると、興味のあるものが多すぎて自分の手に余る傾向もあります。自分に必要なのは、関連性を考えた上で優先順位をつけ、興味の方向を一つに絞って積極的に取り組んでいくことだと思います。大学生活でもいろいろと興味があることが増えていくでしょうが、まずは学業優先を第一に取り組んでいきたいと思います。

「好奇心旺盛」と「気が多い」「移り気」とは紙一重です。短所にもなりうる長所をおさえていることで、自己分析の確かさがアピールできます。

大学入試の面接での自己PRの仕方

1分で簡潔にまとめる

面接官から「1分間で自己PRをしてください」と言われるのは、面接の定番です。では、具体的にはどのぐらいの文字数になるのでしょうか。

プロのアナウンサーが喋るスピードは、だいたい1分間350文字といわれています。しかし、一般の人がプレゼンテーションや発表で聞き手が理解しやすいように話すには、だいたい1分間に300文字が適切だといわれています。

したがって、面接用の自己PRの原稿は300文字程度で書き上げたうえで、何度も読んで実際に面接官に話しかけるつもりでジェスチャーも加えながら練習をしましょう。慣れてきたら、ストップウォッチで時間を測り、どのような場合でも50秒から1分10秒までに収まるようにします。

人間は緊張してあがると、心拍数が早くなり、それにつられるように喋るスピードもあがります。精神状態を保つためには、練習あるのみです。

学部別の自己PRの作り方

大学側が求める人材を理解し、その大学のその学部で学べることを研究しておくことはもちろんですが、大学での学びを終え目指す職業に就くうえで求められる能力や資質・職業観などについても理解しておくことが大切です。

以下に求められる人材観を述べるので、これらを参考に自己PR文を作成しましょう。

教育系(教員・保育士など)

100年に一度と言われる教育改革が行われようとしています。変化の激しいこれからの社会においては、学校で得た知識だけではなく、常に最新の知見を得ようとする力が必要になってきます。当然のことながら、学校で教壇に立つ教師にはこう言った変化に対応できるよう、最新の専門知識や指導技術を身につけるべく、学びの精神が求められています。

また、平成17年10月の本審議会の答申「新しい時代の義務教育を創造する」においては、優れた教師の条件について、大きく集約すると以下の3つの要素が重要であるとしています。

・教職に対する強い情熱
教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感など
・教育の専門家としての確かな力量
子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業づくりの力、教材解釈の力など
・総合的な人間力
豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケーション能力などの人格的資質、教職員全体と同僚として協力していくこと

文部科学省:「これからの社会と教員に求められる資質能力」より

出典: http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/... |

医療系(医師・看護師・技師など)

今日の社会は、長寿化・国際化・情報化・環境問題など、人類を取り巻く状況が大きく変化しました。個人が気軽に海外を行き来するようになった結果、疾病はボーダーレス化し、患者の国籍の多様化にも繋がっています。また、急速に進歩した先端医学・先進医療の分野においては、今まで不治とされてきた疾病が克服される一方で、脳死・臓器移植・体外受精・遺伝子治療など生命倫理に関わる問題を投げかけています。

これらの変化に対応できる医師に求められるものは何か、「21世紀の命と健康を守る医療人の育成を目指して(21世紀医学・医療懇談会第1次報告)」では、以下のように述べています。

1. 医療人としての能力・適性に留意した人材選考
2. 人間性豊かな医療人
3. 患者中心,患者本位の立場に立った医療人
4. 多様な環境の中で育つ医療人
5. 生涯学習する医療人
6. 地球人として活動する医療人

文部科学省:高等教育局医学教育課「21世紀における医療人育成の考え方」

出典: http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/009/tou... |

家政系(栄養士など)

栄養士の多くは、企業や福祉施設など組織の中で仕事をすることになります。組織の中で働く必要なのはコミュニケーション力です。栄養士としてのスキルは当然兼ね備えておくべきものであり、さらに食に対する高い意識や、取得した資格を活かして働くというプロ意識が求められています。しかし理想を追い求めるだけでは、予算や時間が限定された中で献立作成を考えることはできません。現実と折り合いをつけることができる柔軟性も求められています。

大学研究と自己分析を徹底的に行おう

大学入試における自己PR文は、大学側に自分という学生がその大学で学ぶのに向いていることを知ってもらうことが目的です。そのためには、まず大学が求める人物像を知ることです。そのうえで、自分の「強み」や勉学意欲について、その人物像に合致することをアピールしていきます。自己PR文を書くときには、大学のアドミッション・ポリシーを理解し、大学研究や自己分析を十分に行いましょう。

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