【季節別】まりもの育て方・餌|大きく/浮く/水/茶色
更新日:2024年07月25日
金魚の水槽にまりもを入れると見た目が良くなりそうですが、金魚は水草と間違えて食べてしまいますから、一緒の水槽では育てられません。また、まりものガラス瓶に砂を入れる時は、砂を良く洗ってから入れる育て方をします。
栄養分が多い土を入れてしまうと、他の種類の藻が発生して、まりもの育成を妨げますから土は使わない育て方をしましょう。
まりもを見に行こう
まりもの生育地で有名なのは阿寒湖ですが、日本では17箇所で見ることができます。世界では、北半球の比較的寒い地域にある湖沼や河川を中心に50箇所以上確認されています。私たちがイメージするまりもは丸い形をしていますが、世界のまりもは丸い形の方が少ないです。
世界に分布するほとんどのまりもは、岩に付着しているのもや綿くずのような塊になったものです。直径10cm以上の丸いまりもが群生している所は、、北海道の阿寒湖とアイスランドにあるミーヴァトン湖の2か所だけです。
しかし、ミーヴァトン湖のまりもは絶滅危惧種に指定されており、数を減らしています。国内では北海道が有名ですから、旅行がてら行ってみましょう。
阿寒湖
阿寒湖のまりもの群生地は、環境省の特別保護区に指定されています。観光で立ち入ることができませんが、毎年10月8日に行われる「まりも祭りセミナー」では、湖底のまりもを見ることができます。
この日以外で見るには、観光遊覧船に乗ってチュウルイ島の「まりも展示センター」でまりも群生地を再現した水槽があります。もう一か所は「阿寒湖エコミュージアムセンター」です。阿寒湖温泉街にある施設で、阿寒湖地域の自然環境の解説をしている場所です。
まりもの越冬
北海道のまりも観察センターでは、越冬準備をします。とても大切に育てられ職員さんの愛情を感じる作業が見られます。
まりもに対する職員さんの対応
まりも観察センターでは、観光用にまりもの展示をしています。しかし、冬になると閉館するため、まりもは自然界へ戻されます。この作業は毎年12月上旬に行われる作業で、この作業を見たくて駆けつける人もいるそうです。
すくいだされたまりもは、以前はチュウルイ島に沈められていましたが最近は大きな損傷の心配が無い朝橋付近の浅瀬に沈められます。画像のまりもは数百個あり丁寧に時間をかけて越冬準備が行われます。このまりもたちは4月上旬になるとまた引き上げられ観光センターで展示されます。
冬の間は阿寒湖に沈められるまりもですが、その間の生態観察と言うことで、天然まりもの他に人口まりもも沈められ、藻の中にはICチップを埋め込んでいます。冬の間のまりもの様子をデータ化して、どのような困難があるのか等、まりもの育て方に役立てます。
観光者が大きなまりもを見られるのも、こういったスタッフの力のおかげなのでしょう。
まりもは可愛い植物
まりもの育て方は、水温さえ気をつければ簡単でした。まりもを動物と勘違いをしてエサを与えする人がいますが、まりもは植物です。特別な肥料もいりませんから、光合成ができる環境で育てると、少しずつ大きくなります。インテリアにもなる植物ですから、かわいがってあげましょう。
初回公開日:2018年04月04日
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