【場所別】福毛の意味・色・抜いたらダメな理由|抜けた/宝毛
更新日:2024年11月05日
毛髪をはじめ体に生えている毛の成長には一定の周期があり、ある程度の期間伸び続けると脱毛し、また新しい毛が生えてくるというヘアサイクルを繰り返しています。
福毛が生えてくる原因の一つはヘアサイクルに異常をきたした状態だと関連付ける説では、「脱毛することなく伸び続ける毛には栄養が十分に行き届かない」、「栄養不足が進行することで脱色し最終的に白や透明の毛になった」とも言われています。
毛にかかる圧力や刺激の影響
福毛を生みだすと考えられている4つ目の説は、発毛する段階で毛そのものや毛根に何らかの圧力や刺激が加わることによる、特徴的な長い毛の出現です。
もちろんこれらは医学的根拠のある話ではなく、あくまでも仮説の域を出ていない理由としてご紹介しています。福毛が縁起の良いものとされる所以(ゆえん)には、いまだ確固たる説明が付けられない不思議さも大いに関係しているのでしょう。
異名・別名にみる縁起の良さとの関係
福毛には多くの別名・異名があり、地方によって特有の呼び名が付けられていることもあります。
宝毛(たからげ)
福毛の別名としてよく知られているのが「宝毛」(たからげ)という呼び名でしょう。「福」も「宝」も、漢字圏の人々にとって縁起の良い文字であるのは言うまでもありませんが、これらの呼び名を裏付ける元となっているモデルは、意外と身近なところに存在しています。
白毫(びゃくごう)
福毛・宝毛のビジュアルモデルが、この白毫(びゃくごう)の持ち主です。しかしながら白毫と聞いてピンとくる方は、おそらく少数でしょう。そこでイメージしていただきたいのが、大仏や仏様のお顔です。
左右の眉をつないだ場所から額の中央に向かうあたりに丸いホクロのようなものがあるのは、誰しも一度は見たことがあるはずです。実は、この丸い印の正体こそが仏様の福毛である白毫のことです。
仏様の白毫とは
仏様の顔にある白毫は、ホクロやイボまたは人工的に後付けされた装飾と思われがちですが、その本当の正体は右巻きに毛が丸くまとまった状態のものを指しています。この毛は、伸ばすと1丈5尺で実に約4.5メートルもの長さを有し、その場所はインド哲学における第六番目のチャクラ(エネルギーの出入り口)であると言われています。
さらに、「白」という字が示すとおり、その毛の色は縁起の良い福毛を象徴する白い毛であるため、古くからの言い伝えによって仏様のお顔にある白毫と同じく凡人の顔にも表れる白い特殊な毛が、福をもたらす福毛または宝毛として珍重されてきた経緯があります。
中にはこんな呼び方も
福毛・宝毛・白毫のほかにも、宝髭(たからひげ)・猫毛(ねこげ)・キツネ毛・幸せ毛などの呼び名があるほか、毛が生えている部分を指したと思われる乳毛(ちちげ)という呼び方も存在します。
地域による違いもあるようですが、希少性と見た目や色からの印象という点では共通しているのがわかります。
福毛は生える場所でも意味が違うってホント?
福毛は、そのすべてが顔だけに生えるものかというと決してそうではなく、肩や腕、脚や太もも、胸やお腹周りなどあらゆる場所にみられます。しかしながら、仏様のお顔に存在する白毫が幸運を呼ぶ福毛の起源に近いことでもわかるように、人の目に触れる機会が多く圧倒的に気付かれやすいのが顔周りの福毛ということになります。
また、顔周りの福毛でさらに興味深いのは、その出現場所ごとにもたらされる「福」の意味にも違いがあるという点です。
では、実際にどんな意味があるのかこちらも個別にご紹介していきます。
髪の生え際
ここでいう髪の生え際とは、こまかな産毛が密集して生えている前髪と額の境目付近のことを指しています。この場所に現れる福毛は、停滞していたことが良い方向に動き出す暗示や、それによって生まれる周りの状況の変化など、静よりも動に関して良い運気が回ってくる知らせだと言われています。
髪の生え際の福毛を発見したら、これにあやかり普段より活動的になってみることが大切でしょう。
おでこ
初回公開日:2018年05月10日
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