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ダッシュ記号を使いこなそう!文章作成に便利なダッシュ記号の使い方5選

更新日:2024年06月23日

ダッシュ記号が使われている小説などを目にすることはあっても、自分が使うとなると「どう使えばいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。この記事では、実際に小説などで使われているダッシュ記号の例や、便利な5つの使い方を紹介しています。

「これを君にあげるよ。気分が悪いなら今すぐ飲んでもいい。」
「ありがとう。」
Aは緑色の小瓶をBにそっと手渡した。Bは静かに礼を言った。小瓶は、彼の手の中で音を立て綺麗に収まった。

――猛毒だ!僕は緑色の小瓶が何なのかは分からなかったが気づいた。AはBを殺す気なのだ。

このように、主人公の緊迫した感情を表現したいときなどにダッシュを使用すると、文章の中でその一文を際立たせることができます。

ダッシュ記号の使い方②説明を挟みたいとき

ダッシュ記号の使い方②は、説明を挟みたいときです。

2つ目の節が1つ目の節を説明するときや、言葉の意味を補足するなど、いろいろ応用が効きます。ライトノベルではよく使われている使い方です。英文でもセミコロンの使い方と似た使い方として用いられることが多いです。

では、使用例を見てみましょう。説明を挟みたいときにダッシュ記号を使う場合は、以下のような使い方があります。

使用例

・例1
僕は――別に僕で無くてもいいと思うのだが――世界でただ一人の選ばれた存在だ。

・例2
犬が通り過ぎた――犬は毛並みが良く首輪もしている。おそらく裕福な家で飼われていただろう。――突然犬は私を見て足を止めた。私のことを主人と勘違いしたのだろうか。

このように文章の間にダッシュ記号を挟むことで、伝えたい言葉の意味を崩すことなく文章の配列にアレンジを加えることができます。

ダッシュ記号の使い方③文章を切りたいとき

ダッシュ記号の使い方③は文章を切りたいときに使うことができます。

誰かが別の台詞を言ったり、登場人物が新たに何か行動を起こしたりするときにダッシュ記号を文中に使います。シーンの切り替わりで余韻を持たせたりするときにも効果的な表現になるでしょう。

文章を切りたい時に使うダッシュもライトノベルなどでよく見る使い方です。では、使用例を見てみましょう。文章を切りたいときに使うダッシュ記号は、以下のような使い方があります。

使用例

・例1
彼の悲しそうな顔を見たとき、僕は二度とこの世界には戻れないと確信したのだった――。

・例2
「その指輪は!貴様まさか――」
彼はあまりの驚きに声を失った。

このように文章を句点で終わらせるのではなく、ダッシュ記号で終わらせることができます。

ダッシュ記号の使い方④引用をしたいとき

ダッシュ記号の使い方④引用をしたいときに使う使い方です。

誰かの名言などを引用する際に、ダッシュ記号を使います。 実在する人物の名言について使うこともあれば、ライトノベルなどで架空の人物が言い残した内容を引用するときに用いることもあります。

それでは使用例をみていきましょう。

使用例

・例1
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ。
――スティーブ・ジョブズ(米国の実業家、アップル創業者)

・例2
どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである。
――松下幸之助(パナソニック創業者)

このようにダッシュ記号を使用することで、引用したことなどをわかりやすく表現することができます。

ダッシュ記号の使い方⑤文中に間を設けたいとき

ダッシュ記号の使い方⑤は、文中に間を設けたいときに使う使い方です。文中に間をあけることで、場面を切り替わるときに効果的に使うことができます。

三点リーダーも、間を設けたいときに使用しますが、三点リーダーを使った場合はダッシュ記号を用いた時よりも時間の経過が緩やかに感じるでしょう。

それでは、文中に間を設けたいときに使うダッシュの使用例をみていきましょう。

使用例

・例1
「――そういうことだったのか。」
2人の会話の様子を見て、僕は状況を理解した。2人が恋人同士であったことが今となって明らかになった。

・例2
「別に問題はありませんが、なぜ僕に――」
そこまで言って、彼は言葉をとめた。叔父の意図を察したからだ。

「…そういうことだったのか。」「別に問題はありませんが、なぜ僕に…」と三点リーダーを使用する場合とダッシュ記号の場合ではスピード感に違いが出ると言われています。

英文で使用する際のダッシュ記号

次のページ:ダッシュ記号の使い方を理解して自在に扱ってみよう!

初回公開日:2020年05月08日

記載されている内容は2020年05月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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