中世ヨーロッパの服装を身分ごとに解説!衣装が楽しめる映画も紹介
更新日:2024年11月18日
中世ヨーロッパの庶民、特に農民は、貧しく過酷な生活を送っていました。特に男性は、肉体労働で身体を酷使するため、服にこだわるような余裕はありませんでした。
だから、シンプルで実用的、あくまで生活の邪魔にならないよう、動きやすい服を着ていました。
シュミーズと呼ばれるワンピースのような下着にローブ、そしてブレ―というゆったりした長ズボン状の下着をつけるのが主流でした。
中世ヨーロッパの服装⑤庶民の女性
中世ヨーロッパでは、庶民の女性は、庶民の男性とあまり変わらないものを着ていました。中世の庶民の生活は過酷で、おしゃれに気を遣えるような環境ではありませんでした。
また、中世ヨーロッパでは、女性は夫以外の人に髪を見せてはいけないという考え方があったので、女性は頭巾をかぶって生活していました。
シンプルで実用的な格好で、労働の時に服の裾の長さを調節できるよう、腰にベルトを巻いていました。
中世ヨーロッパの服装⑥子供
中世ヨーロッパには、子供服という概念はありませんでした。だから、子どもの発達に合わせて動きやすい服装をさせる、などといった考え方もなく、身分や地位に合わせて、親と同じような服装をするのが当たり前でした。
つまり、貴族の子どもはドレスやチュニックを、庶民の子どもは庶民らしいシンプルな格好をしていたのです。
もちろん、子どものサイズに合わせて作られたものですが、「子供のための服」という概念が生まれる前なので、子どもに合っているかどうかといったことは問題になりませんでした。少年向け、少女向けといった概念もありませんでした。
中世ヨーロッパの服装は貴族と庶民ではかなり違う
いかがでしたでしょうか。中世ヨーロッパの服装事情について、わかっていただけたでしょうか。
中世ヨーロッパの服装は、庶民と貴族では大きく違っていました。服装で身分を判別できる仕組みは、今ではイメージしにくい決まりです。
しかし、1000年にもわたる中世ヨーロッパの服装事情は、もっと細分化できるので、興味があったらさらに調べてみるのもいいかもしれません。
初回公開日:2022年04月28日
記載されている内容は2022年04月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。