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うさぎの正しい数え方は?「羽」と数えるようになった由来も解説

更新日:2024年08月16日

うさぎの正しい数え方をご存じでしょうか?この記事ではうさぎを「羽」と数えることについての由来を解説しています。他に、「羽」以外の数え方や使う場面、理由についても同時に説明しており、どういった場面で使うのが正しいのかについても触れていますのでぜひ一読ください。

脱兎の勢い

「脱兎の勢い」ということわざは、中国の兵法書である「孫氏」の「始めは処女の如く、後は脱兎の如し」という記述が語源です。「戦の始めはゆっくり丁寧に進め、その後は逃げる兎のように素早く攻撃をすること」という意味です。

この語源から、「脱兎の勢い」とは「外敵から逃げるうさぎのように、非常に素早いこと」のたとえになります。

古来中国でも兵法書に記載されるようにうさぎは人々の身近にある動物であり、たとえ話で通じるほど、うさぎの逃げ足が速いことが周知されていたということですね。

二兎追う者は一兎も得ず

「二兎追う者は一兎も得ず」は、もともとは西洋で使われていたことわざで、幕末に外国人とともに流入してきました。

うさぎ狩りは日本でも古くから行われていたため、日本人にも馴染みのある比喩だったことから広く使われるようになりました。

ことわざの意味は、「同時に2つの目的を達成しようとすると、結局どちらも得ることができないこと」のたとえです。

1つの物事に集中せずふらふらと目移りする人に対しての訓戒として使用されることもあります。欲張って2羽のうさぎを捕まえようとする者は、1羽も捕まえられないということですね。

うさぎの耳

上記2つのことわざに対し、「うさぎの耳」はあまり聞き馴染みがないのではないでしょうか。

「うさぎの耳」とは、「うさぎのように耳が長いこと」のたとえの他、「人のうわさ話や知らない話を巧みに聞き出すことや人」に対して使われることわざです。

同じ意味のことわざに「地獄耳」というものがありますが、どちらかといえばこちらの方が聞き覚えがある方が多いのではないでしょうか。

うさぎはその長い耳を駆使し、遠くの音や微かな音をキャッチして身を隠したり外敵からいち早く逃げたりすることができます。その耳の良さを比喩してこのことわざが生まれたようです。

うさぎには様々な数え方がある

この記事ではうさぎの正しい数え方や、単位の由来や使われる場面について詳しく解説してきました。

日本だけでなく、古くから世界中の人々の暮らしに密接に関係してきたうさぎは、時代の流れや人に対する役割などで様々な数え方をされてきました。

平安時代には動物全般の数え方として「匹」が適用され、江戸時代には将軍の御触れや仏教の思想など人間の思惑で鳥に見立てられて「羽」という単位が使われるようになり、明治時代には外国人が多く入国したことにより「頭」と数えられるようにもなったのです。

今でも広く使われているうさぎの数え方は「羽」ですが、数える状況によって「匹」や「頭」でも問題ありません。正しい数え方は1つではなく、状況に応じて変化させるのがよいでしょう。

使い分けるのは難しく思えますが、この記事を読み、どの単位を使えばいいか理由と意味を知ることで日常生活にも生かしやすくなりますので、ぜひ実践してみてくださいね。

初回公開日:2022年06月21日

記載されている内容は2022年06月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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