誘導尋問をするときのテクニックとは?使う場面や方法も併せて紹介
更新日:2024年10月16日
「そもそも誘導尋問ってなに?」
「営業テクニックとしてダブルバインドをマスターしたい」
「知人に白状させたいことがあるので、誘導尋問の方法が知りたい」
このように、誘導尋問のテクニックについて気になっている方はいませんか。
この記事では、誘導尋問の定義を解説し、技術的な手法を6段階に分けて紹介していき、さらに誘導尋問のテクニックも5つ解説します。
この記事を読むことで、どのような場面で誘導尋問が使われるのか、効果的なテクニックの使い方がわかります。
そして、誘導尋問は相手から期待した回答を引き出すことが目的であると同時に、信頼関係も大切であることがわかるでしょう。
誘導尋問やそのテクニックについて知りたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
誘導尋問とは?
映画やテレビドラマなどの裁判シーンで、弁護士や検察官が「それは誘導尋問です」と声高に叫ぶシーンを観た人も多いでしょう。
それでは、誘導尋問とはどのようなものなのでしょうか。
ここからは、誘導尋問の意味と禁止されている場面について紹介していきます。
誘導尋問の意味
誘導尋問とは、尋問する人が供述する人の特定の回答を期待、暗示して行う尋問のことです。尋問内容の中に回答が用意してあることが特徴です。
代表的な例としては、期待するキーワードを暗示しながら「はい」または「いいえ」で回答するテクニックでしょう。
例えば時間を問う尋問で、「何時でしたか」ではなく「〇時ではありませんでしたか」と問うことは、尋問する人が「はい」と回答することを期待しているため、誘導尋問とみなされます。
誘導尋問は裁判では禁止されている
法廷において主尋問、再主尋問での誘導尋問は原則として禁止されています。これは尋問する人と証言する人の間に友好的関係があった場合、尋問する人の意図を組んで都合のいい供述をしてしまったり、暗示的にひっかかってしまったりする可能性があるためです。
しかし、誘導の危険がない特別の事情や尋問に入る前の準備的な項目などについては、主尋問、再尋問でも誘導尋問が認められています。
出典:刑事訴訟規則|裁判所
参照:https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file5/keijisoshoukisoku281201.pdf
誘導尋問の方法
営業トークやデートの承諾など、相手を期待した方向へ誘導したいことはありませんか。
誘導尋問を成功させるために重要なポイントは、まず相手との友好的な関係を築いておくことでしょう。
ここからは、誘導尋問の方法を6つのステップに分けて紹介していきます。
簡単で答えやすい質問から始める
誘導尋問はまず、期待するキーワードを織り交ぜた簡単な質問から始めます。このテクニックのポイントは、相手に自由な選択肢があると見せかけることでしょう。
例えば、「夕食は何が食べたい?」ではなく「魚料理って何が食べたい?」と尋ねることです。相手はどのような魚料理が食べたいのか、選択肢を限定して考えてから答えるでしょう。
また、アポイントを取る場合には「いつ都合がよろしいでしょうか」ではなく「〇月〇日の〇時の都合はいかがでしょうか」と確認します。相手から当日の都合が悪いと伝えられても、前後の日程、時間調整につながる可能性があるでしょう。
普段通りの接し方で行う
相手をうまく誘導するためのテクニックとして、言葉の伝え方や相手に対する態度も挙げられます。重たい空気や緊張が伝わってしまった場合には、相手に身構えられてしまう可能性があるでしょう。
あまり堅く考えず、「期待通りに動いてくれたらラッキー」という気軽な気持ちを持つこともポイントになります。
そして、相手からの警戒を解くためには積極的に自己開示し、親しみを持ってもらえるように努めることも大切です。
感情は抑えて質問する
初回公開日:2022年08月05日
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