ハリボテの意味を解説|製作に必要な道具や手順も詳しく紹介
更新日:2024年06月20日
水で薄めた紙粘土を塗り重ねることで、表面をきれいに整え強度を高めます。
張り子の作り方では、貝殻から作られる胡粉(こふん)と膠(にかわ)を混ぜた地塗り材を用いますが、紙粘土でも目的は同じです。アクリル絵の具などの、胡粉入り下地材で代用する方法もあります。
乾燥させて着色する
乾いたらアクリル絵の具で着色します。アクリル絵の具は水で溶けますが、乾くと耐水性になり、耐久力が上がります。
水分量の調節によって、油彩~水彩のような塗り方ができ、いろいろな表現が出来るのも特徴です。乾くのが速いので、重ね塗りも比較的簡単にできます。
ハリボテの作り方は他にもある
ハリボテの作り方は一つではなく様々な工夫で作れます。作りたいものや大きさなどを考慮して、作り方や材料を選んでみましょう。
風船で簡単に作る方法
風船を型の代用として使えば、お面などを簡単に作れます。
まず、風船を膨らまし好みの大きさや形(円や楕円など)にします。あとは、通常のハリボテの作り方と同じように、半紙や新聞紙を貼り重ねていきます。
乾燥させたら風船を取り外します。お面など片面のハリボテの場合は、風船の縛り口をはさみで切って空気を抜いてから半分に切ります。
置物などの切る必要のないものは、目打ちなどで風船を刺して割り、萎んだ風船を穴から引き出します。
土台ができた後は通常の作り方と同じように、きれいに整えたり着彩したりなどして仕上げていきましょう。
木や竹の枠を組んで作る方法
大きなハリボテを作るときは、木や竹などの骨組みを使います。竹は柔軟性があり、形を作るときに曲げやすいため、骨組みによく使われています。
骨組みを利用した巨大なハリボテで有名なのが、ねぶた祭りの「ねぶた」です。ねぶたは角材を柱にして針金などで形を作り、その上に紙を貼っています。
ハリボテ製作は意外と簡単にできる
この記事ではハリボテの意味と作り方や道具について紹介しました。ハリボテは古くから続いている伝統的な技法を含んでおり、日本人にとって親しみやすいものでもあります。
現在では、手軽に入手できる材料で比較的簡単にハリボテを作ることができます。お面や人形、置物など小さなものから、骨組みを使った大きなものまで、ぜひハリボテ製作にチャレンジしてみてください。
初回公開日:2022年10月03日
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