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意味記憶とは?具体例・エピソード記憶の違い・心理学における意味

初回公開日:2017年07月28日

更新日:2017年09月11日

記載されている内容は2017年07月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

皆さんは「意味記憶」についてご存知ですか?自分を分析し努力重ねれば、もしかすると天才と呼ばれる程の記憶力を、手に出来るかもしれません。今回は「意味記憶」についてご紹介します。

意味記憶とは?

意味記憶とは心理学用語にして長期記憶の宣言的記憶の一種であり、一般的知識(法律や言語など)について覚えていることを意味記憶といいます。反対に個人的な経験からくる記憶をエピソード記憶といいます。

意味記憶は誰しもが備えた記憶方法であり、小学校低学年まではこの意味記憶が物を覚えるために大きな役割を果たしますが、反対に中学生からはエピソード記憶が優先されるようになるようです。無論、成長した後でも意味記憶を優先できる人もいます。

心理学における意味記憶

そもそも心理学においては人間が記憶できる時間を三つに分けており、感覚記憶、短期記憶、そして長期記憶です。感覚記憶は本の一瞬だけ覚えていられる記憶のことです。短期記憶は前述した感覚記憶程ではないにしろ、記憶していられる時間が短くもって数十秒程度でしょう。

そして短期記憶で得た記憶の一部を固定化できたものが長期記憶になります。その一部である意味記憶は1966年に心理学者であるキリアンがその概念を提唱して、1972年にE・ダルヴィングが意味記憶とエピソード記憶の二つの記憶の部類を発表し、世間に広まりました。

そもそも長期記憶とは?

長期記憶とは言葉通り長い間、脳の記憶にとどめておける記憶構造のことをいいます。英単語や数式なども長期記憶にすることが出来れば半永久的に覚えていられるでしょう。長期記憶は陳述記憶は非陳述記憶に部類わけされ、さらに長期記憶を近時記憶と遠隔記憶に区部される場合もあります。

陳述記憶について

別名、宣言的記憶と呼ばれます。自身の記憶を言葉で他人に説明できる記憶のことを指し示します。宣言的記憶には二つの部類が存在し、エピソード記憶と上記で述べた意味記憶がこれに部類わけされます。

非陳述記憶について

別名、非宣言的記憶とも呼ばれます。非陳述記憶は言葉で表現できない記憶のことを指し、主に体を使って覚えたことなどはこちらに保管されます。手続き記憶などはこちらに部類わけされます。

手続き記憶

意識せずともとりだすことが出来る記憶で、いつのまにか体が覚えている記憶のことを指し示します。場所によっては連合記憶や技能記憶と呼ばれることもあります。

陳述記憶の活用方法

陳述記憶であるエピソード記憶と意味記憶の生かし方について説明します。陳述記憶には一つのことに繰り返し接したり世に出回っている記憶術などが効果的で、何度も復讐することがこの陳述記憶を活かす鍵になりますが、この二つの記憶には人によって得意、不得意が存在するため、自分がまずどちらの記憶の仕方に強いか分析しましょう。

記憶術

記憶術とは古代ギリシャの詩人シモニデスにより発明され、以降様々な発展を遂げました。近年でも色々な記憶方法が発見されていますが、この記憶術はいかに効率よく長期記憶にしていくかが肝になります。特に試験や受験のために出来るだけ勉強したことを長期記憶として頭に叩き込まなければならない学生の方々にうってつけの方法です。

意味記憶に強い方

意味記憶が得意な方は知識的な暗記が上手いタイプです。物事にに説明がなくてもすんなり頭に貯蔵でき、必要に応じて取り出すことが可能です。一般的に記憶力が優れている人は意味記憶が得意な証拠です。この意味記憶を活かすためには、常に覚えておきたい事柄に触れておき、脳に必要な知識であることを認識させ続けることと、特に要らない知識は極力覚えようとしないことです。

そうすることで脳の記憶できる容量に空きのスペースが生まれ、本当に覚えておきたいことを頭に残しやすくなります。これを繰り返して、出来るだけ短期記憶を長期記憶に変えていくのです。

エピソード記憶に強い方

前述した通りエピソード記憶が得意な方は本人の経験から物事を覚えたり、筋道がたったことを覚えるのが得意です。主に女性に得意な人が多いとされています。過去の出来事など事細かに思い出せること出来ますが、同時に理解できないものを丸暗記できない傾向にあります。

エピソード記憶を活かすためには勉強などで理解できないところは理解できるまで取り込む・・・ではなく、とりあえず頭に叩き込んで敢えて理解しないまま次の段階へ進むのです。脳には覚えたものを自動で使いやすく編集する力を持っているので、仮に今すぐに理解できなくても脳の力でいずれ理解できるようになるのです。

意味記憶の具体例

意味記憶の例として、地球は青い、一年は365日に日付分けされる、一日は24時間であるなど学校の授業で習ったものからニュースで耳にしたものなど客観的なものに焦点が置かれています。

意味記憶とエピソード記憶の違い

意味記憶が客観的なものに対し、エピソード記憶は主観的なものの記憶のことを言います。人間の幼少時代は論理的思考が難しいため、物事について深く考えずそのまま暗記してしまうことが多いです。ですが大人になるにつれて考え方が卓越していき、周囲のものに対し考えをめぐらせることが出来る反面、論理的に理解できないものは覚えにくくなってしまいます。それゆえに成長につれ意味記憶ではなくエピソード記憶が優先されるようになるのです。

意味記憶の利点

意味記憶とは言い換えれば知識のことで、物知りである人は自然と頭がいい印象を抱かれます。知識が多ければ多いほど学校の試験や模試などで有利になりますが、ただ蓄えられただけの知識はいずれ忘却してしまいます。これは脳が不要な物と判断し削除しているからなのです。そのために常に復習とその手に入れた知識をいかす状況が必要なのです。

意味記憶の欠点

反対に意味記憶にはエピソード記憶にはない欠点があります。エピソード記憶には個人の感情や経験が関わるため、簡単に思い出すことが出来るますが、意味記憶は何らかきっかけがなければ思い出すことが出来ません。せっかく覚えても、ただ知っているだけでは宝の持ち腐れにしかなりません。知識豊富な人、頭のいい人は必ず意味記憶に思い出すための引き金をしかけているのです。

人間の記憶能力の限界

ここまで記憶の構造について語ってきましたが、では極限まで高い人間の記憶能力はどれほどのものなのでしょうか?数学者として有名なジョン・フォン・ノイマンは記憶力、計算能力が尋常ではないほど優れており、電話帳一冊を子供の頃に完全暗記するほどです。

同じく数学者であるウィリアム・ジェイムズ・サイディズは二歳から三歳までの間に言語を二つ習得し、八歳の頃にはは八つの言語を自分のものにし、それぞれの言語で本を執筆していました。彼らはこれほどの偉業を成し遂げることが出来たのは驚異的な記憶力を持つほかにありません。

天才の記憶力

既に述べた通り、意味記憶が優れているほど記憶力が優れているわけですが、記憶を長期化させるには弛まない努力が必要になります。ですが、世の中には一目見ただけで写真を撮ったかのように見たものを覚えてしまう人もいます。サヴァン症候群をご存知でしょうか?

サヴァン症候群とは発達障害を持つ人が一分野で並外れた力を発揮する人のことを指し示します。異常なまでの計算能力はもちろんのこと、記憶力もずば抜けて優れています。見て覚えたものを鮮明に思い出し、かつ永遠と呼べるほどに覚えておくことが可能なのです。まるで脳内に映像を流しているかのようにです。

記憶が良いからこその欠点

記憶力がいいからといっても、得ばかりではありません。物覚えが良すぎるからこそ生まれる欠点もあります。それは覚えすぎていることです。世の中覚えていてもいいことばかりではありません。嫌な思いや失敗の経験は誰だってあるはずです。あまりにも記憶が冴えている人はこのような嫌な記憶を忘れたくても忘れられないのです。

人間の脳は潜在能力を秘めている!

意味記憶とは?具体例・エピソード記憶の違い・心理学における意味

今回は意味記憶について多く語ってきましたが、いかがでしたでしょうか?記憶を司る人間の脳については未だに判明しないこともたくさんありますが、それだけ潜在能力が高いということでもあります。

皆が生まれたときから聡明な頭脳を持っているわけではありませんが、後から脳を強化する事自体は決して不可能ではありません。人間は誰しも高度な頭脳に進化する可能性を秘めているものなのです。

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