思いますがの使い方・言い換え|存じますが/メール/ビジネス
更新日:2024年11月03日
「思いますが」の謙譲語として「存じますが」がありますが、更にこの言葉より敬意を高める言葉があります。
1.「幸甚に存じますが」
この表現は、ビジネスメールなどで見かけた方が中にはいるでしょう。メールなどの書面のやり取りに使われる言い回しで、「心から感謝しています」「非常にありがたい」という意味が含まれています。日常会話ではほぼ使わない言葉ですので、使う際には注意が必要です。
2.「~したく存じますが」
「~たく」という表現は「~とう」から変化した表現になります。時代がかった言い方ですが、「存じますが」より更に敬意をはらった言葉の一つです。但し、現代では使われることはまれですので、よほどのことでもない限りは使わない方が無難です。
「お思いになられる」は使わない
「存じますが」をより敬意を払って言う言い方についてみてきましたが、「思いますが」の尊敬語である「お思いになるが」をより丁寧に言おうとして「お思いになられる」と表現してはダメです。「お思いになる」という尊敬語を使う場合は、そこに「なられる」となると、同じ言葉に二重に尊敬語を入れてしまうことになり「二重敬語」となります。
そのため、二重敬語とならないように「お思いになられる」と表現するのは間違っています。尊敬語として使う場合は、「お思いになる」だけでよいので、変に敬語を重ねないようにしましょう。
「存じます」を英語で表現するには
ビジネスシーンで「思います」の敬語表現である「存じます」を英語で表現する場合、尊敬語というのがない英語ではその意を伝えるのは難しいです。そのため、ここでは、フォーマルな言い方、丁寧な言い方を紹介します。
(例1)
日本語「お目にかかれて嬉しく思います(存じます)」
英語「I'm chaemed to see pleased to see you.」
(例2)
日本語「近々、お目にかかりたく思います(存じます)」
英語「I would like to see you soon.」
「思いますが」の敬語表現を覚えましょう
「思いますが」という表現の使い方としては、ビジネスを含めてさまざまなパターンがありますが、ビジネス上使う場合は、「存じますが」という謙譲語として使うべきということがわかりました。
他にも、「存じ上げてますが」とか、「存じておりますが」と語尾を変化させることで、さらに丁寧な敬語表現もできます。この「思いますが」「存じますが」という表現は、話し言葉でもメールなどでも使う機会が多いため、よく覚えておくと役立ちます。
また、「思う」という表現の持つ意味も、場面場面によって捉え方が変わりますので、その点もよく考えて使うようにすると良いでしょう。
「思いますが」の敬語表現は堅苦しさもある
「思いますが」の敬語表現として「存じますが」がビジネスシーンにはふさわしいということはわかりましたが、しかしこの「思いますが」の敬語表現は場面によっては堅苦しく、相手によってはちょっと不自然に取られることもあります。
例えば、チラシや商品紹介のポップなどに「~所存です」とか「存じますが」などの表現よりも「思いますが」「感じますが」と書いた方が、それを読んだ人が親近感が湧きやすいからです。どんな場面での敬語表現すれば正解ではなく、場面によって使い分けが必要だということです。場数を踏み、その場面で最適な言葉遣いができるようにすることが大事です。
初回公開日:2017年11月07日
記載されている内容は2017年11月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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