「ないものねだり」の意味・例文5つ・「隣の芝は青い」との違い

「ないものねだり」とは

残念なお知らせを聞いて落ち込む女性｜無料の写真素材はフリー素材のぱくたそ

「ないものねだり」とは、願望を口にしたり、羨ましいという気持ちを感じた時に使用する言葉です。みなさんも一度くらいは「ないものねだり」という言葉を使用した経験があるでしょう。

今回は「ないものねだり」の意味や使い方を、例文を交えながらご紹介していきます。また、「ないものねだり」と似た言葉で「隣の芝は青い」という言葉がありますが、これらの言葉は似ているようで、微妙な違いがあります。確認していきましょう。

「ないものねだり」の漢字表記

「ないものねだり」を漢字で書くと「無い物強請り（ないものねだり）」となります。「強請る（ねだる）」という漢字は読みづらいですが、「無理に頼む」という意味の言葉です。「無い物」を「無理に頼む（強請る）」で「無い物強請り（ないものねだり）」となります。

このように、漢字表記が少々難しいため、日常生活ではわざとひらがな表記で「ないものねだり」と書くこともあります。

「ないものねだり」の意味

「ないものねだり」は、自分にないものを欲しがること、または、実現できない事を無理に願うという意味があります。特に、きれいごとだけではでは済まないこの世の中には、努力ではどうにもならないことがたくさんあります。

そんな自分では実現できないことに対しての願いを示す言葉です。少し努力をすれば手に入るのなら、ねだる必要もないでしょう。

「ないものねだり」の使い方

Coffee Caffeine Notebook · Free photo...

ここからは、「ないものねだり」という言葉の使い方を詳しく見ていきましょう。実際にはどんな風に使用するのでしょうか。実際の例文とともに解説していきます。

また、「ないものねだり」と「隣の芝は青い」との違いもご紹介します。この二つの意味の違いを知り、使うときには意識して使い分けるようにしましょう。

ないものねだりの例

ここでは、「ないものねだり」とは一体どうゆうことなのか、「ないものねだり」の例をご紹介していきます。「ないものねだり」は実現できない事を無理に望むなどの意味があるので、使い方の例は想像以上にたくさんあります。

みなさんの少し考えれば「これがこうだったらいいのに」という願望が出てくるのではないでしょうか。人間は少なからず何かしらの願望を持っている生き物です。

例1：あと身長が10センチあったら

「あと身長が10センチあったら」という言葉は、「今よりもう10センチ身長が高かったら自分の理想の身長なのに」という意味の言葉です。特に、もう十分大人になって成長が止まってしまったときは、もうこれ以上伸びるチャンスがないので、ないものねだりになります。

「あと身長が10センチあったら、今頃はプロで活躍できていただろう」や、「あと身長が10センチあったらモデルになれたのに」というように使用します。

例2：イケメンや美女に生まれていたら

「イケメンや美女に生まれていたら」は、「もっとカッコ良かったり、可愛く生まれていれば」という意味になります。特にこればっかりは遺伝ですので、自分の理想とは違うような容姿で生まれることもあるでしょう。自分では選べないので、ないものねだりになります。

「イケメンや美女に生まれていたら、今とは違う職業を選んでいたに違いない」や、「イケメンや美女に生まれていたら異性には困らなかっただろう」のように使います。

例3：自分にもっと才能があったら

「自分にもっと才能があったら」は、「もっと素質があったら」という意味になります。ある程度まではできても、その中のほんの一部に生き残り成功するためには、人とは違う素質や感覚も必要です。それが自分にない場合は、ないものねだりになるでしょう。

「自分にもっと才能があったら、コンクールで賞を取れただろう」や、「自分にもっと才能があったら、今とは違う人生を歩んでいただろう」のような使い方をします。

例4：もう少し恵まれた環境だったら

「もう少し恵まれた環境だったら」とは、「もう少し自分が考えているような環境だったら」という意味です。特に幼少期の頃の環境は、自分に決定権がないので、過酷な環境にいる場合もあるでしょう。そのような場合は、ないものねだりになります。

「もう少し恵まれた環境だったら、きっとこんな結末にはならなかった」や、「もう少し恵まれた環境だったらうまく行っていたのに」のように使用します。