「キマシタワー」の元ネタと語源|ストロベリーパニック/百合
更新日:2024年07月19日
「キマシタワー」って何?
「キマシタワー」とは百合作品や百合要素のあるイラストや画像など、女性同士の恋愛を連想させるもの全般を指すネット用語です。百合好きの人々が自らの作品を投稿するときに「キマシタワー」のタグをつけて投稿します。「キマシタワー」で検索すると百合要素のある画像や百合を連想させるものが出てきます。
「キマシタワー」の元ネタとは?
まず「元ネタ」ってなに?
元ネタとはその言葉が生まれたきっかけとなった作品や、その作品に出てきたセリフ、登場人物のことです。
元になったネタ。
出典: https://dic.pixiv.net/a/%E5%85%83%E3%83%8D%E3%82%BF |
1.パロディやオマージュ作品において、元になったオリジナル作品のこと。
2.名前や外見、設定などの元となった一般的な素材や実在の人物。 (pixiv百科事典より引用)
「キマシタワー」の元ネタ
「キマシタワー」の元ネタとなったセリフはストロベリー・パニックという百合アニメのキャラクター、涼水玉青の「来ましたわ」というセリフです。しかし、実際に玉青が「キマシタワー」と叫んだわけではなく、その後に録音した渚砂が怖がっている声を聞きながら「たまりませんわー」と萌えていたことから、この言葉は2つのセリフを混ぜて作られた造語だと考えられます。
スラングの元になったのは涼水玉青というキャラのセリフだ。第11話「流星雨」の肝試シーンで、主人公の蒼井渚砂を、驚かせよようと隠れていた時に「来ましたわ。楽しみですわー」と発した言葉が元になっている。
出典: https://news.ameba.jp/entry/20160309-324 |
ちなみにAAでは、悶えた表情で「キマシタワー!!!」と絶叫しているが、実は、ここで言ったセリフではない。その後のシーンで、録音した渚砂が怖がっている声を聞きながら「たまりませんわー!」と悶えているシーンがAAの元となっているのだ。
ところで百合って何?
百合(ゆり)とは女性同士の恋愛を描いた、または女性同士の恋愛を連想させる漫画やアニメ、イラストや小説のことです。女性同士の同性のカップルを「レズビアン」というため、百合はしばしば「レズ」と混同されていますが、「レズ」には差別的な意味合いが含まれているとの批判の声があるため、「百合」という表現の方が好まれています。
また、百合は女の子同士の「淡い恋」または「恋に近い友情」を、レズは女の子同士の「激しい恋」を表しているという見方もあります。キスまでの描写を「百合」とし、それ以上の関係を「レズ」としていることもあります。
「キマシタワー」の語源
「キマシタワー」は「女の子同士のスキンシップシーンがキター」という意味で使われます。百合っぽいシチュエーションや、百合作品を見て感動した人が興奮して使いはじめたことから徐々に広まっていきました。
例えば、女の子同士が良い雰囲気になって、もう少しでキスしそうであるというシチュエーションや、百合を連想させる作品や画像を見たときに「キマシタワー」を使います。「キター」と言いたいところをあえてお嬢様風に「キマシタワー」と表現することに意味があるとしている人もいます。「キマシタワー」は女の子同士の恋愛を連想させるもの全般を指すネット用語です。
ストロベリー・パニックとは?
「ストロベリー・パニック」は2006年にキッズステーションで放送された女の子同士の恋愛を描いたTVアニメです。主人公、蒼井渚砂が「聖ミアトル女学院」という名門女子校に転校し、そこで夢の女子校ライフを送るという物語です。
転校初日の渚砂がキレイな女子生徒、花園静馬に見とれていると、静馬は渚砂に近づいていき、渚の額にキスをします。静馬にキスをされた渚砂はそのまま倒れて気を失い、保健室で涼水玉青に介抱されます。このお話は華やかな「いちご舎」での学園生活と、お嬢様たちが織り成す恋模様を描いた百合アニメです。
初回公開日:2018年02月08日
記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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