「能動的」の意味と使い方・「主体的」「受動的」との違い
更新日:2024年07月21日
「能動的」の意味とは?どう使うのか?
「能動的」とは自ら他へ働きかける様子という意味を表し、働きかけの対象がある場合に使われることが多い言葉です。働きかけの対象には、活動や目的、ニーズなどが挙げられます。
また、「自ら」に「能動的」の意味の要素があるため、「自発的」な行動でなければ「能動的」とは言えません。
使い方
では、働きかけの対象別に「能動的」の使い方を分けて、例文を使って下記に紹介します。
活動に働きかける場合
例文「彼は能動的に市内の巡回活動に参加している」
この例文では、市内の巡回活動に対して自ら働きかけているという意味を表します。ただし、誰かの命令や依頼を受けている場合は「能動的」にならないという点に注意を要します。
目的に働きかける場合
例文「彼は外国に出向き、異文化交流に努めるために能動的に活動している」
この例文では、異文化交流という目的に対して自ら働きかけているという意味を表します。
ニーズに働きかける場合
例文「彼は、会社の将来を見据えて能動的に経営の支援をしている」
この例文では、会社の将来ニーズに対して自ら働きかけているという意味を表します。ただし、ここで注意が必要な点は、経営の支援が命令や依頼によるものである場合には「能動的」にならないということです。
働きかけの対象がない場合は?
なお、働きかけの対象がない場合には、「自ら」や「進んで」に意味の重点が置かれ、「自発的」や「積極的」、「主体的」などの言葉に代用される傾向が多く見受けられます。
「能動的」の意味の由来とは?
「能」は「働き」の意味を表す言葉であり、「能動的」は「能」から派生して「働きをもたらす」という意味を有しているものと考えられます。
「能動的」と「受動的」の意味の違いとは?
「能動的」と「受動的」の文字のみを比べてみれば一文字違いであるために見た目で似ていますが、意味は対義関係にあります。
「能動的」は上述のとおり、「自ら他へ働きかける様子」という意味を表します。それに対して、「受動的」は「他から働きかけを受ける様子」という意味を表します。
つまり、「能動的」には「自分から他へ」という方向性があるのに対して、「受動的」には「他から自分へ」という方向性があると言えます。
「能動的」と「主体的」の意味の違いとは?
初回公開日:2018年02月06日
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