「インフェルノ」の意味と使い方・語源・「ヘル」との違い
更新日:2024年07月21日
1980年にも、タイトルを「インフェルノ」とする映画が公開されています。イタリアの映画作品で、ダリオ・アルジェントが監督を務めます。この監督は「サスペリア」で成功を収めており、「インフェルノ」はアメリカ資本で作ったと言われています。原題はトマス・ド・クインシーの「深き淵よりの嘆息」で、「魔女3部作」の1つとなっています。映画ジャンルは、ホラーです。
ストーリーのあらすじ
主人公ローズはニューヨークに住んでいますが、近所に骨董屋があります。そこへ足を運び、「3人の母」という本を発見します。内容を読むにつれて、そこに綴られている建物の記述が、ローズが暮らすアパートのことだと分かりました。自身が暮らすアパートのことが書かれているということで、ローズは大いに興味を抱きます。
この本の著者はバレリという人物で、彼は何世紀も前の建築家らしく、3人の魔女のために家を建てたとあります。1人1つの家で、フライブルク・ローマ・ニューヨークに建てたそうです。ローズが暮らすのはニューヨークにある家であり、好奇心から地下室を調べることになります。すると、そこには死体がありました。
この映画における「インフェルノ」は?
「インフェルノ」の名前を持つ物は出てこないようですが、「インフェルノ」の元であるイタリア語「INFERNAL」の語源がラテン語で「地下の」を意味する語なので、「地下室に死体が」という部分が「インフェルノ」=「地獄・地獄のような」と結び付きます。
「インフェルノ」はその意味から、数多くのホラー作品のタイトル名に用いられています。「グリーン・インフェルノ」や「レッド・インフェルノ」、そして「ディープ・インフェルノ」などがあります。ホラーもそうですが、グロテスクな要素も濃いので、観る時には気を付けてください。
「インフェルノ」と「ヘル」を正しく使い分けよう!
「インフェルノ」の意味は基本的に「地獄」ですが、英語を和訳した時には「ヘル」という単語も「地獄」を意味します。2つの違いは「インフェルノ」=「業火」や「地獄そのもの」であり、「ヘル」=「暗い地獄」や「現実における苦悩な状況・この世の地獄・修羅場など」といった意味を見ると分かります。
「インフェルノ」は「(想像としての過酷な)地獄」あるいは「地獄にある業火」を表し、現実の世界では「業火のような大火」を示す時に使います。「ヘル」は「(想像としての暗い)地獄」を表し、現実の世界では「地獄」=「良くない場所」として「苦悩な状況・この世の地獄・修羅場」といった「暗くつらい地獄のイメージ」を現実における「殺伐な状況」と結び付けています。
「インフェルノ」は「地獄で罪人を焼く業火」であり、現実では「業火のように消えないくらい猛烈な大火」を表す時に使えば間違いはないでしょう。
初回公開日:2018年01月11日
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