日本語の「バッティング」の意味と使い方・語源|野球/ビジネス
更新日:2024年09月12日
「バッティング」の基本的な意味と使い方を知ろう!
「バッティング」は外来語のなかでは一般的で、意味を知らないという方はまずいらっしゃらないでしょう。男性は野球用語としてお馴染みですし、街にはひとつくらいバッティングセンターがあったりします。女性でもスケジュールがバッティングしたというように使ったりすることがあります。
しかし、油断は大敵です。ある大手人材派遣会社のアンケートによると、社会人になってから使い方を間違って恥を書いた言葉一覧の上位に「バッティング」が入っています。少し不安になってきた方もいるでしょうか。それでは基本的な意味と使い方を確認していきましょう。
英語の意味
「バッティング」の意味と使い方で気を付けるべき点は、実は意味によって英単語が違うことです。「batting」と「butting」のように辞書では使い分けられています。
batting
「batting」の意味を下に引用しました。多くの方はこちらの意味の方がお馴染みなのではないでしょうか。バッターやバッティングフォーム、バッティングコーチなど、スポーツ番組にチャンネルを合わせれば毎日のように耳に入ってくる言葉です。
野球で,打者が投手の投げた球を打つこと。打撃。
出典: https://www.weblio.jp/content/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86... |
butting
「butting」の意味を下に引用しました。この意味のバッティングの英単語は「butting」です。意味によって英単語自体が違うということは意外に知られていません。
たまに芸能ニュースでスケジュールがバッティングしてしまい番組に出演することができなかったなどの表現を耳にすることがあるでしょう。また、ボクシングに詳しい人ならば、実況中継で「それぞれの選手にバッティングの注意が与えられました」などのフレーズを聞いたことがあるでしょう。
なんとなく意味するところが「ぶつかる」とイメージすることができることから、「batting」から派生した言葉なのではないかと、つい考えてしまいがちです。しかし、ご覧のように、英単語自体が異なっていることに注意しましょう。
① ボクシングで,頭などを相手にぶつける反則。
出典: https://www.weblio.jp/content/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86... |
②時間や日程がぶつかること。物事が重複すること。
時間や日程がぶつかる意味は和製英語
まず、大前提として押さえておかなければならないことは「時間や日程がぶつかること」などの意味でバッティングするという言い方は和製英語であるということです。その上で、「bat」(こん棒)ではなく「butt」(競合する)のほうが選ばれ、辞書には「butting」として紹介されていると言えるでしょう。
もし「時間や日程がぶつかること」という意味でバッティングを使うなら「double booking」(ダブルブッキング)という言葉があるからです。
バッティングとダブルブッキング
上記のようにダブルブッキングと和製英語のバッティングは似た意味を持っています。ここから、意味が混乱してバッティングの使い方を間違えてしまうというのが、よくある間違い方です。
ダブルブッキングからブッキングが予約という意味を持つことはお分かりいただけるでしょう。これとバッティングを混同して
・「来週、海外から顧客が来日するのでホテルのバッテイングをしておけ」
などと間違えるのがよくある例と言われます。あるいは逆に、
・「スケジュール調整にミスがあり、ミーティングの時間がブッキングしてしまった」
などがあります。もう少しましな間違いの例では、和製英語のバッティングを使って外国人に通じないことがあげられるでしょう。このため、使い方で恥を書いたカタカナ語の上位にバッティングがランクインしてしまっています。
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初回公開日:2018年01月13日
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