「賢明」の意味と使い方|よく使う例文3つと類語表現7つ
更新日:2024年10月30日
「賢い」という言葉は、「賢明」と同じような意味を表す類語の1つです。「賢明」の「賢」という文字の訓読みをした言葉になります。同じ漢字を用いているので、意味も似ています。
「賢い」は、日常生活でも使用頻度の高い言葉でしょう。一度は耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。この言葉も、「賢明」と同じように誰かを高く評価するようなシチュエーションで用いられることが多いでしょう。
意味
「賢い」は「頭の働きがよく知恵がすぐれている」「要領がよい、抜け目がない」という意味をあらわす言葉です。「賢明」と基本的には同じ意味を持つ言葉ですが、より「頭脳の優れているさま」を表す意味が強いと言えます。
また、古語としての意味もあります。古語では、「脅威を感ずるさま、恐ろしい」「身分・血筋などがきわめてすぐれている、高貴だ」「立派だ、素晴らしい」という意味を表していました。
使い方
「あの年で一人でおつかいができるなんて、賢い子だ」「しつけのいきわたった賢い犬だ」「賢い人なのでこの案件を任せても大丈夫でしょう」などのように使います。いずれも何かを高く評価しています。
「賢い」は、人や物のようすを表す「形容詞」なので、「賢い」のあとに人や物を表す名詞が続くことが多いです。また、「○○は賢い」というように主語のようすを表す語として文末に来ることもあります。
2:「利口」
「利口」という言葉も「賢明」と同じような意味を表す類語表現の1つです。「利口」もさまざまな場面で用いられる使用頻度の高い表現ですので、耳にしたことがある人は多いでしょう。
「利口」の「利」には、「役に立つ」「頭の回転が速い」「鋭い」「良い」という意味があります。「利口」にもこの意味が反映されており、「賢明」と同じように使うことができる言葉となっています。
意味
「利口」には、「頭がいいこと、かしこいこと」「聞きわけのいいこと、物分かりがよくて素直なこと」「抜け目がないこと、要領のいいこと」という意味があります。
「賢明」と同じような意味を持っている言葉ではありますが、「回転が速い」「要領が良い」というニュアンスが強い言葉です。
また、「弁舌が巧みなこと」という意味もあります。これら全体の言葉のイメージから、「ずる賢い」という意味も連想させる言葉です。
使い方
「犬は利口な動物だ」「お利口さんにしていればクリスマスにサンタさんがプレゼントを持ってきてくれる」「彼は利口者だ」「利口に立ち回る」というように使います。場をわきまえて常識的に行動する、気を利かせる、というようなニュアンスをもって使われます。
「弁舌が巧みなこと」という意味は古語で用いられていた表現で、現在はあまり使いません。また、古語ではこれが転じて「冗談を言うこと」という意味でも用いられました。
3:「怜悧」
「怜悧」も「賢明」と同じような意味を持つ類語表現の1つです。あまり目にすることが多くない感じですが、「怜悧」で「れいり」と読みます。
日常生活でこの言葉を使っている人はあまり多くないでしょう。主に公的な発表や文章、ビジネスシーンなどの「堅い」「フォーマルな」場所で使われます。少し難しい言葉ですので、普段の会話で使っても意味が伝わりにくいでしょう。
意味
「怜悧」には、「頭のはたらきがすぐれていて、かしこいこと」「聡明であること」「賢いこと」という意味があります。「賢明」とほぼ同じような意味を表していることがわかるでしょう。
「怜悧」の「怜」には、「聡い」「かしこい」という意味があります。また、「怜悧」の「悧」にも、「かしこい」「さかしい」という意味があり、「利」と書き換えることもできます。
使い方
「彼は1か月前に入社したばかりだが、怜悧な男だ」「怜悧な本能で危機を切り抜けた」「あの問題を1人で解決するなんて怜悧な人だ」というように使います。「利口」「利発」という意味があり、「賢く活発な」というイメージのある言葉です。
「賢い」という言葉は「頭脳が優れている」というように内向的な意味を表していますが、「怜悧」は「賢くてすぐに行動に移すことができる」というような外交的な意味も含みます。
4:「英明」
「英明」も「賢明」と同じような意味を持つ類語表現の1つです。「英明」もあまり日常会話では耳にすることは少ない言葉でしょう。主に文語として公的な文章中で使われます。
「英明」も堅くフォーマルな言葉ですので、友達同士の会話などで使っても意味が伝わらないこともあるでしょう。どちらかというと、ビジネスシーンなど、公の場で使うのに適した言葉となっています。
初回公開日:2018年01月26日
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