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「ご息女」の意味都使い方・読み方・「様」をつけても良いのか

更新日:2024年03月16日

「ご息女」という言葉をめぐって、その言葉の意味、使い方を状況別に分けて説明しています。「ご息女」の類語をいくつか紹介して、対義語である「ご子息」の説明もしています。例文も合わせて「ご息女」の使い方を紹介しているので、実践的でわかりやすい解説を心がけました。

ビジネス上の会話やメールなど、私たちは正しい敬語を使うことが求められます。普段の言葉遣いのため、敬語の使い方に戸惑ってしまう方もいるのではないでしょうか。

今回は、「ご息女」という言葉を取り上げます。顧客や上司のお子さんを呼ぶときに使われますが、使い慣れていないため「ご息女」を使ったことがない、使うのが恥ずかしいと思われていた方には必見です。

「ご息女」の読み方

まずは「ご息女」の読み方から始めます。

「ご息女」とは、「ごそくじょ」と読みます。

名詞の「息女」という言葉に、接頭辞の「御(ご)」をつけて、「ご息女」と読みます。「ご」は「御」と漢字で記すことができますが、一般的には「ご」はひらがなで書き表します。

「ご息女」の意味と例文

次に、「ご息女」の意味ですが、接頭辞の「ご」は、「ご」を修飾する言葉を丁寧語に変える役割をしています。「息女」は、「女」という字がついていることからこの意味を察することができますが、「息女」とは娘の意味で、特に身分の高い人の娘のことを指します。ここから転じて、他人の子の娘を敬う意味で「息女」と使われます。

「息女」という言葉自体に尊敬の意味が含まれていて、それに接頭辞の「ご」をつけて、「ご息女」という言葉が成り立っているので、その意味は、「相手に敬意を表して、敬った言い方の他人の娘」ということになるでしょう。

相手のお子さんを「娘さん」と呼ぶと軽々しいなと思われるときに、この「ご息女」という言葉を使うといいでしょう。相手に敬意を表すと同時に、相手のお子さんも敬った言い方になります。

それでは、「ご息女」という言葉がどんなシーンに使われるのか、例文を使って紹介しましょう。

自分の子供に「ご息女」は使わないで!

「ご息女」は、相手のお子さんを敬った尊敬語です。ですから、自分の娘に「ご息女」という言い方は使えません。ビジネスシーンなどで、話し相手に気を使った会話の流れで、じぶんの娘のことを「ご息女」といってしまったということも耳にしますが、それは間違った使い方です。

自分の娘を呼ぶときは、「私の娘」とか「長女」といった言い方をします。普段で呼んでいるからといって、自分の娘を「○○ちゃん」とつい口をついて出てしまうことがあるかもしれませんが、ビジネスの場では適しているとはいえません。「娘」や「長女」を使うようにしましょう。

ご誕生

目上の方、上司や顧客で、お子さんが生まれたときに、しかもそのお子さんが女の子だとわかった場合には、「ご息女」という言葉が使えます。

たとえば上司に対して、「ご息女がお生まれになったと伺いました。おめでとうございます」のように使うことができます。

手紙などの例文で、「この度は、奥様がめでたくご息女様をご出産されたとのこと、心よりお祝い申し上げます。母子ともにご壮健とのこと、心より安心いたしました」のように使われます。

しかしここで知っておきたい事は、手紙文では、「ご息女」に「様」をつかた「ご息女様」という言い方が日常化されていますが、正しい敬語の使い方では、残念ながらありません。「ご息女様」では、尊敬語は二つ重なる「二重敬称」となり、間違った敬語です。しかし相手に敬意を表すという意味で、普通のことになってしまっているので、手紙の場合は、「ご息女様」と書いても問題がありません。

ご結婚・祝電

結婚のようなお祝いの場で、この「ご息女」という言葉はよく使われます。目上の方の娘さんが結婚が決まって、お祝いの気持ちを伝えるときに、「ご息女」が使えるでしょう。

結婚が決まった上司の娘さんにお祝いの旨と伝えるときには、このような例文があります。

「このたびはご息女さまのご結婚、誠におめでとうございます。お二人の輝かしい門出を祝福して、末永いご多幸とご家族の皆さま方のご隆盛をお祈り申し上げます。」

祝電は短くまとめよう

結婚の報告を受けて、すぐにでもメッセージを伝えたいというときに、電報が役立ちます。電報のよさは、相手方に、手紙よりも早く文書として送ることができることです。最近では、シャレた電報カードなどもあるので、祝電にはぴったりのものを見つけることができるのではないでしょうか。

電報を送るときに気をつけたいことは、文字数で値段が決まるので、長い文章になると、その文料金がかかってしまいます。ですから、祝電には、短いメッセージでまとめる工夫をするといいでしょう。

祝電の例文

「この度はご息女様のご結婚おめでとうございます。お二人ならびにご家族皆様方の末永い幸せをご祈念します」

このように祝電をまとめると、短いながらも、目上の相手にも失礼のないお祝いのメッセージになります。

手紙など

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初回公開日:2018年02月16日

記載されている内容は2018年02月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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