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「謹啓」と「敬具」の使い方・例文|間違い/位置/招待状

更新日:2024年08月22日

ビジネス文書でよく見かける「謹啓」と「敬具」。実は、使い方がよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか?この記事では、「謹啓」「敬具」を中心に、頭語と結語の正しい使い方を紹介します。スマートなビジネス文書を作成したい方は、ぜひ読んでみてください。

「謹啓」と「敬具」の組み合わせは間違い?

頭語と結語は、どちらか1つのみで使うことはなく、必ず2つセットで使います。そして、頭語と結語にはいくつか言葉がありますが、組み合わせが決まっているので、気をつけましょう。

今回取り上げている「謹啓」は、対応する結語には「敬白」をとることが多いが、「敬具」でも差し支えないということです。また、「敬具」に使われている「敬」という字の意味を調べると、他人をうやまうこと。謹んで物事を行うこと。とあります。そのため、「謹啓」と「敬具」は組み合わせは間違いではないことが分かります。しかし、「謹啓」は丁寧な文書で使う頭語なので、結語は「謹白」とした方が、より丁寧な印象になるのではないでしょうか。

対応する結語には「敬白」をとることが多いが、「敬具」でも差し支えない

出典: https://kotobank.jp/word/%E8%AC%B9%E5%95%93-481026#E5.A4.... |

他人をうやまうこと。謹んで物事を行うこと。

出典: https://kotobank.jp/word/%E6%95%AC-488053#E3.83.87.E3.82.... |

頭語と結語の正しい組み合わせ

前項でもお話ししましたが、頭語と結語には、決まった組み合わせがあります。違いをきちんと理解し、間違った組み合わせで使ってしまうことがないように気をつけましょう。

頭語結語
一般的な文書拝啓 拝呈 啓上敬具 敬白 拝具
改まった文書謹啓 恭啓 粛啓 謹白 謹呈敬具 謹言 謹白 頓首 敬白

「謹啓」と「敬具」の正しい使い方

相手へのあいさつである「謹啓」と「敬具」は、文書の最初と最後に添えることさえできていればいいのかというと、実は、書く位置にも注意する必要があります。

ポイント
頭語(謹啓 拝啓 など)・前に1マス空けず、書きはじめる(よこ書き:左寄せ)
結語(敬具 謹白 など)・最後の文の後、改行して書く(たて書き:下詰め、よこ書き:右寄せ)     ・結語の後1マス空けてバランス良くしてもOK

「謹啓」と「敬具」はこう使う!

文章は、前文、主文、末文の順で構成するのが基本です。

文章の構成について

文章の構成内容
前文①頭語 ②時候の挨拶 ③相手の安否を気遣う言葉やお礼のあいさつなど
主文本題(「さて、」から始めるのが一般的)
末文①今後の健康や繁栄を祈る言葉やお詫びの言葉 ②結語
後付①日付 ②差出人の名前 ③相手の名前(手紙の場合:正式には姓のみ)+敬称 (手紙の場合:③の後に「侍史」「貴下」など 相手への敬意を表す言葉である脇付を書く)

後付の後には、「別記」として、主文で記載した要件の詳細を書くこともあります。結語の後、別記として、日時・開始時間・場所といった要件の詳細を記載します。

前項で、頭語は1マス空けず書きはじめ、結語は最後の文から改行して書くとご紹介しました。頭語と結語だけでなく、本文や末文についても、1マス空けて書くという決まりがあるので、覚えておきましょう。

以上を踏まえ、「謹啓」と「敬具」を使った例文をご紹介します。下記例文では、スペースを□と表記しています。

謹啓□立春の候□時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
□さて、この度〜〜〜。
□春とは名のみの寒さ厳しきこの時節、どうかご自愛ください。
敬具
○年○月○日
名前

招待状を送るときの使い方

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初回公開日:2018年02月22日

記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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