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「謹啓」と「敬具」の使い方・例文|間違い/位置/招待状

更新日:2024年08月22日

ビジネス文書でよく見かける「謹啓」と「敬具」。実は、使い方がよく分かっていないという方も多いのではないでしょうか?この記事では、「謹啓」「敬具」を中心に、頭語と結語の正しい使い方を紹介します。スマートなビジネス文書を作成したい方は、ぜひ読んでみてください。

招待状の文章構成は、文章の基本的な構成とほとんど同じです。相手からの返信が必要なので、別記の最後に、返信の締切日を記載するようにしましょう。

招待状では、末文として今後の健康や繁栄を祈る言葉はなくても問題ありません。しかし、頭語に対する結語は、忘れずに書くようにしましょう。また、招待状を書くときには、封筒やはがきに相手の名前を記載するため、文書中に相手の名前は入れなくて良いとされています。

縁起のよい日。祝い事など、何か事をするのによいとされる日。

出典: https://kotobank.jp/word/%E5%90%89%E6%97%A5-474564 |

「○年○月吉日」意味は?

後付として記載する日付は、日付の最後に「吉日」という言葉を添えることがあります。吉日とは、縁起のよい日。祝い事など、何か事をするのによいとされる日。のことをいいます。記念パーティーやお祝い事など慶事で出す招待状は、縁起を担ぐために「○年○月吉日」と記載しましょう。

また、一般的な文書でも、同じく「○年○月吉日」と記載することもあります。仕事上で扱う文書は、「○年○月○日」と詳細な日付を記載する必要があります。しかし、一般的な文書では、日付を明記する必要がない場合も多く、詳細な日付をぼやかすことができるので、「吉日」という言葉が便利に使われています。

以上を踏まえ、下記に例文をご紹介します。

謹啓□陽春の候□皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
□さて、〜〜〜。
□皆様お誘い合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。
敬具
○年○月吉日
名前

結婚式のときの使い方

結婚式でゲストへ送る招待状でも、基本的には前項で紹介したの「謹啓」「敬具」の使い方もと同じです。

媒酌人がいる場合は、主文に「○○様ご夫妻のご媒酌により」と一言添えます。既に入籍している場合、主文に入籍した日付を入れるのも良いでしょう。慶事では、文章中に句読点を使わず、スペースを代用して文章を区切るので、注意しましょう。

日付には「吉日」と添え、縁起を担ぎます。また、差出人の名前は新郎・新婦2人の名前を書きます。既に入籍している場合には、カッコ書きで「(旧姓:○○)」と添えると親切です。

以上を踏まえ、下記に例文をご紹介します。

初夏の候□皆様におかれましては□いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます
□このたび私たちは□○○様夫妻のご媒酌により結婚式を挙げることになりました
中略
□お忙しいことと存じますが□ご出席を心よりお待ちしております
敬具
○年○月吉日
新郎氏名・新婦氏名

ビジネス文書を書くときの使い方は?

ビジネス文書とは、仕事をする上で作成する文書のことで、社内文書と社外文書があります。社内文書は、自社の中での連絡や報告に使われる文書のことをいいます。また、社外文書は、取引先など外部への連絡に使われる文書のことをいいます。

社外文書は、自社の代表として文書を出すため、丁寧で礼儀正しく、失礼のない文書になるように作成することが大切です。そのため、頭語やそれに続く時候のあいさつ、末文や結語が必要になりますが、社内文書では必要ありません。ここでは、頭語と結語が必要である社外文書の書き方をご紹介します。

社外文書の書き方

連絡目的で出す文書や、取引先などとコミュニケーションを図る目的で出す社交文書では、頭語を「拝啓」、結語を「敬具」として文書を作成することも多いです。しかし、より丁寧な「謹啓」を頭語としても、間違いではありません。

社外文書では、文章の基本的な構成に加えて、文書を管理する番号である文書番号、文章の内容を端的に示した表題をつける必要があります。文書番号は、一般的には社交文書の場合はつけません。また、日付は元号を用いるのが一般的です。

ビジネス文書では、文書番号の後、後付にあたる日付、差出人の名前、相手の名前を記載した後、表題、前文・主文・末文と続きます。

社外文書の例文を以下にご紹介します。

資料送付のお知らせ
謹啓□初秋の候□貴社におかれましては益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、〜〜〜。
□まずは資料送付のお知らせまで。
敬具

お詫びをするときの使い方

ミスやトラブルがあったとき、まずはすぐに電話で謝罪します。そして、改めてお詫びの気持ちを伝えるため、詫び状を速やかに出しましょう。

お詫びをするときは、頭語は必ず「謹啓」を使用し、より丁寧な文書にする必要があります。結語は、「敬具」としても問題はないですが、「謹白」とした方がより丁寧で印象が良いのではないでしょうか。文面も、頭語と結語の使い方も、誠実な対応で、相手の不信感を和らげることができるようにしましょう。

詫び状では、前項でご紹介した社外文書の書き方と少し異なります。後付にあたる日付、相手の名前、差出人の名前を記載した後、前文・主文・末文と続けます。

詫び状の例文を以下にご紹介します。

謹啓□師走の候□平素は格別のご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
□このたびは、〜〜〜。
□近日中にお伺いし、改めて謝罪させていただく所存でございますが、取り急ぎ書面にてお詫び申し上げます。
敬具

頭語と結語を正しく使ってスマートに!

今回は、「謹啓」と「敬具」の正しい使い方や使用例をみてきました。「謹啓」と「敬具」をはじめとした頭語と結語は、さまざまな文章で使われていて、正しく使うことは社会人マナーの1つといえます。頭語と結語には種類があり、一見難しく感じますが、一度組み合わせを覚えてしまえば、どのような文章にも応用することができます。

正しく使いこなして、相手とより良い関係を築くことができるようにしましょう。

初回公開日:2018年02月22日

記載されている内容は2018年02月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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