Search

検索したいワードを入力してください

【状況別】「殿」の正しい使い方・違いと使い分け方|社内/部署

更新日:2024年03月03日

ビジネスシーンのみならず敬称はよく登場します。その中でも「殿」の使い方をご存知でしょうか。「殿」の意味や正しい使い方、また「殿」以外の敬称にはどのようなものがあり、それぞれどのように使うのが正しいのか。例文をご紹介しながらわかりやすく使い方を説明します。

個人や企業、社内・社外での敬称には「殿」以外にもいくつか存在します。「様」や「御中」、「各位」などです。それぞれに正しい使い方があり、常に「殿」を敬称とした使い方をするのではない事をきちんとマスターしておきましょう。

もっともオールマイティーで、使い勝手の良い敬称が「様」です。もし「殿」を継承として使用していいか迷ったら、「様」を継承として使用するのがおすすめです。

過去には官公庁から、個人あてに送られる通知などに「殿」がよく用いられていましたが、昨今では使い方も変化し「殿」より「様」が使われることが一般化してきています。

社内では誰に対しても「殿」を敬称とする使い方でも問題はありませんが、社外の場合は基本は「様」を敬称とした使い方をするのが正しいと覚えておきましょう。

時代の流れと共に言葉の使い方や意味は変化します。無理に「殿」を使うことはありませんので、「様」を敬称とする使い方をマスターしておいてもよいでしょう。

独自ルールには臨機応変に対応を

しかし、社内の伝統や流れなどによっては、「様」より「殿」を使うほうが良いとしている所もあります。そのあたりは臨機応変に対応するとよいでしょう。

あくまでも社外には「様」という使い方のルールを守っていれば大丈夫です。

御中

「殿」とは全く違った明確な使い方を持っているのが「御中(おんちゅう)」です。「殿」は個人にも、役職にも敬称として使うことができますが、御中は、相手が個人ではない時に名称に続けて添えるための敬称です。

元来「御中」とは会社や官庁、学校などの組織や団体へ郵便物や文書を送る際に用いられてきました。先ほど登場した「企業など」への項目で少し触れていますが、企業名などの団体のあとにそれる敬称は「殿」ではなく「御中」を使用するようにしましょう。

御中の使い方例

例)
株式会社○△御中
株式会社□○ △△営業部 御中

このような使い方が「御中」の正しい使い方の例としてあげられます。わかりやすく使い方を説明すると「御中」は個人あてではない場合に使用します。個人あてに使う場合は「様」wぽ敬称として使いますが、その時「御中」と「様」は一緒に使わないのがルールです。

例)
正:株式会社□○ 田中様
誤:株式会社□○御中 田中様

各位など

ここで数ある敬称の中でどれを使うのかをややこしくするのが「似たような使い方をする」存在があることです。「御中」に近い意味を持っているのは「各位」です。

「各位」も「殿」とは明確に違った使い方をしますので、この二つの違いは覚えやすく分かりやすいでしょう。ここまでの流れで「殿」は役職名のあとに続けることのできる敬称というのはお分かりいただけたでしょう。しかし実はこの役職名に使う場合も基本的には一対一であることが原則です。

つまり「各位」は複数の人に対して使う敬称としての使い方が正解です。意味合い的には「皆様」や「皆様方」のようなイメージを持っておけば間違いないでしょう。

各位の使い方例

関係者各位
ご担当者各位
○○株式会社各位

各位を敬称として使う場合は、上記の例に倣って使用しましょう。

関係者各位様
ご担当者各位様
○○株式会社各位様

上記のように、丁寧にするあまり、「各位」のあとに「様」をつけてしまう方もいらっしゃいますが、各位のあとに「様」をつけることはありません。もちろん「各位」のあとに「御中」をつけることもありません。

「各位」はそれ単体で意味がありますので、続く言葉は無いと覚えておきましょう。

「御中」と「各位」の違い

話は「殿」から少しそれますが、「御中」と「各位」の違いについても触れておきましょう。どちらも個人あてではなく複数の人に対して使う敬称です。その使い方の違いはどこのあるにでしょう。

「御中」は原則、てがみなどの宛名に続けてつける言葉です。さらには、会社名などの後に続けるもので、個人名のあとに続けることはありません。

かたや「各位」は、宛名に使うことはぼぼなく、書面などの冒頭で複数の人にあてる場合の敬称として用いられます。

「御中」と「各位」、同じ複数の人に対する敬称でありながら、使用用途が異なる点がポイントとなります。

メールでの「殿」の使い方

メールでも書面でも敬称の使い方は特に違いはありません。必ずしも敬称に「殿」を使わないといけないルールもありませんので、迷ったら「様」を敬称として使用しておけば間違いありません。

逆に「殿」以外の敬称を使用するべき状況かどうかに注意をするほうが大切です。すでにお話ししたとおり、メールということは書面でのやりとりに近くなりますので「御中」は使わず「各位」にすることなどに注意しておくとよいでしょう。

また、どの位置に「殿」や「様」をつけるか、「御中」や「様」も重複していないかがポイントとなります。

殿を使用する際の注意点

次のページ:女性への「殿」の使い方の注意点

初回公開日:2018年02月08日

記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests