「しゃしゃる」の意味と使い方・しゃしゃる人の特徴・語源
更新日:2024年07月25日
「しゃしゃる」の意味と使い方
「しゃしゃる」という言葉を聞いたことはありますか。あまりこの言葉に馴染みのない人も多くいることでしょう。なぜならこの言葉は、格調の高い文章においては使うことは良しとされていないためです。
「しゃしゃる」とは「しゃしゃり出る」の略語です。「しゃしゃり出る」なら聞いたことがある、という人もいるでしょう。実はこの「しゃしゃり出る」も俗語の一つです。
さて、「しゃしゃり出る」の略語である「しゃしゃる」とはどういう意味なのか、一緒に探ってみましょう。
「しゃしゃる」の意味
「しゃしゃる」とは自分を地位や立場を弁えずに出過ぎた口を聞くことを言います。身の程を弁えず、自分の能力を超えたところで、他人に自分の意見などを訴えたりすることです。
つまり、あまり良い意味では使われない言葉です。会社での会議で「あの人今日もしゃしゃってた」と言っているのを耳にしたことがあるでしょう。会社に入ったばかりの新入社員なのに、身の丈を超えた発言をしていると、そういう言い方をされてしまいます。
「しゃしゃる」の使い方
「しゃしゃる」とは良い意味で使われません。つまり、部下から上司、生徒から先生のように、年下から年上、地位の低い人から地位の高い人に向かって言う言葉ではありません。「しゃしゃり過ぎたことを反省しなさい」と上司から部下に使うことはできますが、上司に向かって「今日はしゃしゃっていましたね」などと言ってしまえば怒られます。
また会社で使う言葉というよりかはむしろ、友達同士で使う方が多い言葉です。「しゃしゃるな」や「あの子はしゃしゃってる」というように使います。
「しゃしゃる」は方言なのか
「しゃしゃる」という言葉に馴染みがない人もたくさんいるため、「しゃしゃる」が方言だと言われることがありますが、「しゃしゃる」は全国的に使われる言葉です。
昔から使われていた言葉ではありませんが、昭和時代からは使われていた言葉で、最近になって作られた言葉ではありません。昭和の初期にはある特定の地域に限って使われていた可能性はありますが、今では九州でも「しゃしゃる」を使う人はいますし、北海道でも使う人はいます。
関西弁
「しゃしゃる」の語源
既に説明しましたように、「しゃしゃる」とは「しゃしゃり出る」という俗語の略語を意味します。自分の出番を求められていないにも関わらず、人の迷惑を考えずに図々しくも自分の意見を述べたりすることで、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。
昭和時代から使われる「しゃしゃる」という言葉ではありますが、「でしゃばる」の語源は室町時代までさかのぼります。用事がないのに出歩くと、良くない事が起こると言われており、この時の出歩くという言葉を「でしゃばる」と言っていました。この「でしゃばる」が後に変化して「しゃしゃる」となっていきました。
「しゃしゃる」の類語
「しゃしゃる」の類語はたくさんあります。差出る、割り込む、押しかける、悪目立ちする、出過ぎる、出過ぎた口を叩く、口を挟む、水を差す、といった類語がありますが、すべて良くない意味です。また、「しゃしゃる」から連想される言葉としては、頼まれもしない、羽目を外す、余計なお世話、図に乗るなどがあります。
面白い言い方としては「鋳掛屋の天秤棒」という言葉もあります。お鍋や陶器などの破損個所を修理してくれる人のことを鋳掛屋と呼びます。昔は鋳掛屋の天秤棒の長さは7尺5寸ありました。通常の天秤棒は6尺でしたので、少し長い天秤棒を鋳掛屋は持っていました。
その端っこが荷より長く出てしまうため、出しゃばりな人という意味で鋳掛屋の天秤棒という言葉が使われるようになりました。
しゃしゃる人の特徴
「しゃしゃる」人にはある特徴があります。それは、自己中心的な人です。常に自分が中心でいないと気が済まない人が学校でも会社でもいることでしょう。複数の人で話しているのに、私がこうした、俺がこうしたと常に自分の話をして盛り上げる人はしゃしゃる人です。
さらには、自分の知らないことが話題になると、すぐに話題を変えようとしたり、自分より優秀な部下を嫌ったりする傾向があります。自分より地位が下の人なのに、優秀ということが悔しいため、そういう行動を起こしてしまいます。
また、褒められると直ぐに機嫌がよくなる人も、しゃしゃる人の特徴に挙げることができます。昔に褒められることが少なかったためか、小さなことでも褒められると、嬉しくなってしまいます。
うざい
初回公開日:2018年04月02日
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