「しゃしゃる」の意味と使い方・しゃしゃる人の特徴・語源
更新日:2024年07月25日
しゃしゃる人はうざいというイメージがあります。たしかに、しゃしゃるという言葉には良い意味がありませんので、うざい人、という印象が付いてしまうは当然です。
日本の社会では集団行動が良いとされています。学校でも会社においても集団で行動することが多々あります。そんな中で、自分が中心に学校が回っている、会社が回っていると勘違いしてしまう人がいます。
自分の発言が正しい、自分の行動が正しい、と言う理念に沿って生活している人は、周りからはうざい人と思われています。本人は案外周りからそのように思われていることに気が付いていませんが、第三者からはうざいと思われているので、注意が必要です。
かわいそう
しゃしゃる人はうざい人ですが、それと同時に可哀そうな人でもあります。しゃしゃるという行動はもちろん生まれ持った性格も影響していることはありますが、ほとんどが成長過程で身に就いた性格です。
例えば、幼少期に家では東大に行きなさい、友達の家には遊びに言ってはいけません、などと言われていた場合、そのストレスが学校に出てしまうことがあります。家では言うことを聞いていますが、学校ではそのストレスを社者ることによって解消する子供がいます。それが性格の一部となってしまい、しゃしゃる大人になってしまう人もいます。
「しゃしゃる」人への対応
しゃしゃる人への対応方法は簡単です。つまり、褒める事です。誰でも褒められると嬉しい気持ちになります。しかし、しゃしゃる人は普通の人が感じる嬉しい気持ち以上に嬉しくなります。自分のおかげでこれが成功した、自分の業績が貢献したという気持ちが人一倍強くあり、嬉しい気持ちも人一倍強くなります。
これを繰り返すと、ますます自己中心的な人間になっていきますが、上司もそういう扱いをすれば簡単だと分かっているので、多くの上司が適当に褒めてその場をしのぐことがあります。周りの厄介者にならないように注意し、謙虚な行動、謙虚な発言を忘れないようにしましょう。
「しゃしゃる」の漢字
「でしゃばる」を漢字で書くと、「出娑張る」と書きます。「しゃしゃる」は「出娑張る」の略語になりますので、「娑娑る」または「娑々る」と書くのでしょうが、辞書などでは「しゃしゃる」に対応する漢字が書かれていません。
略語が世間に浸透して、その後で当て字などで一般化することがありますが、「しゃしゃる」も漢字が当てられる可能性もあります。
しゃしゃらないようにするためには
もしあなたが誰かに「しゃしゃってる」などと言われたことがあれば、要注意です。「しゃしゃる」ことは良くないことです。厚顔無恥と言っても過言ではありません。
しかし、「しゃしゃってる」と言われたことは光栄です。あなたにまだ改善する余地があるから言ってくれているのであって、あなたのことが嫌いであったり、関わりたくないと思われているのであれば、わざわざあなたのことを「しゃしゃる」人と指摘しません。
せっかく指摘されたのであれば、しゃしゃることを一刻も早く辞めるようにしましょう。とはいっても昔から慣れ親しんでしまったこのしゃしゃる性格をそう簡単には捨てることはできません。しかし、自分を客観視することで、徐々に直していくことは可能です。
自分はしゃしゃっている
自分はしゃしゃっていると口に出して言ってみましょう。なんとなく良い気分はしないのではないでしょうか。自分は厚顔無恥で自己中心的、みんなの嫌われ者と口に出して言うことによって、より自分のことを表面から見ることができるようになります。
しゃしゃる人は顔にでる
しゃしゃる人はその性格が顔に出てきます。自分の意見に自信をもってはっきり物事を相手に伝えることは素晴らしいことです。しかし、それができない人もこの世の中にはいて、その人のことをできない人だと口に出して陰口を叩いてはいけません。
今までは自信を持った素晴らしい人だったのに、だんだんと自信過剰な自己中心的な性格が顔に現れてきます。気が付いたら周りに誰もいない状態になることも十分に考えられます。自分が一番偉いと思わずに、謙虚に生きていれば多くの人があなたについてくるでしょう。
指摘されたらすぐに謝ること
でしゃばるという言葉は現在でも良く使う言葉ですが、社者るという言葉を聞いたことがある人は少ないでしょう。それは俗語だからという理由もありますが、既に死語に分類される言葉だからです。
死語とはすでに使われない言葉を意味します。会社において上司が「しゃしゃるな」と注意したけれども、部下は上司が何を言っているか意味が分からずポカーンとしているという体験談があります。
「しゃしゃる」の意味を説明していては、上司も拍子抜けしてしまい、怒りがなくなってしまいます。ビジネスの場ではジェネレーションギャップを感じることがありますが、しゃしゃることを注意されたときには、きちんと意味を理解して、謝罪するようにしましょう。
初回公開日:2018年04月02日
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