「哭く」の意味とは?「泣く」との違い・使い方・例文も紹介
更新日:2024年06月22日
「『哭く』という言葉を見たことがあるけど、どういう意味だろう」
「『哭く』ってなんと読むの?」
「『哭く』という言葉を間違わずに使ってみたい」
このように、「哭く」という言葉を見たことはあっても、正確な意味や使い方を知らない人は多いのではないでしょうか。
この記事では、「哭く」の意味をはじめ、使い方や読み方、「泣く」との違いについて紹介しています。また、さまざまな分野で扱われる「哭く」の用例についても併せて解説していきます。
記事を読むことで、「哭く」という言葉の意味をしっかりと理解することができ、正しい場面で使うことができるようになるでしょう。
とても興味深い言葉ですので、ぜひご参考にしてみてください。
「哭く」の意味・読み方
「哭く」は「なく」と読みます。
「大声を上げて泣く」という意味の言葉です。
現代用語としては今ではほとんど使われず、初めて目にした方も多いでしょう。
一般的には「泣く」や「鳴く」という言葉が多くの場面で使われており、どの場合も「人が泣く場合」や「動物が鳴く場合」などと、それぞれの言葉の用途によって使い分けられています。
「哭く」と「泣く」の違い
「泣く」とは、悲しみ・苦しみ・喜びや痛さなどをおさえることができず、声をあげたり、涙を出したりする意味で使われます。
感情が反応して涙を流すことや目に涙を浮かべることを表現する場合に使う言葉です。
「哭く」と「泣く」の違いは、感情の大きさの違いにあります。
「哭く」は、大声で泣き叫んだり大きく感情が揺さぶられたりすることに使われ、「泣く」より感情の表し方が激しいという違いがあります。
「哭く」の使い方
「哭く」は日常生活で使うのはほとんどありません。「哭く」は尋常ではなく泣いてしまう時に使うと、とても効果のある言葉です。「哭く」はただ泣いているのでなく、我を忘れて大声で泣いてしまうような状況で使いましょう。
「哭く」を使ったわかりやすい例としては、「少女が哭き叫んでいるのが聞こえた」「大事な人を亡くしてしまい、人目をはばからず哭いた」というように、感情が大きく揺れ動いている表現になります。
「我を忘れた尋常ではない」感情を表す場合
先に例文として書いたように、感情が大きく揺れ動いて我を忘れたような哭き方を表す表現としても使用されます。
例文
- 誰も予想していなかった出来事に、彼は哭き崩れた。
- 悪鬼が追いかけてきて少年が哭き叫んでいる。
「鋭く耳につく音・大きな音」を表す場合
「哭く」という言葉は人に対してのみ使われるのではなく、激しい雨や風、荒波などの自然環境に対して聞くに堪えないほどの大きな音に対しても使用することもあります。
例文
- 風が哭く音が物凄く大きい。
- 重い鉄板が空から落ちてきて、地面に崩れたときの哭き叫びが物凄かった。
「啼く」「鳴く」との使い分け
「啼(な)く」という言葉の意味は主に「人が泣く場合」と「動物が鳴く場合」の両方の表現で使われますが、日常用語としてはあまり多くは使われていません。どうしても「人が泣く場合」であればそのまま「泣く」が使われますし、動物の場合も然りです。
しかしこの「啼く」という表現は上記のように表現分野が広いため、表現分野が多岐に渡る場合はそれぞれの用途によって使い分けられます。ここでしっかり把握しておきたいことは、「なく」という行動の理由・発端を知ることです。
「鳴く」は「鳥獣や虫類が声を出すこと」、また「啼く」も「鳥や獣などの生物が声を出すこと」を意味します。「鳴く」も「啼く」もほぼ同じような意味を持ちますが、一般的には「鳴く」の方が好んで使われる漢字となります。
どちらかと言えば「啼く」は詩や俳句など、文章にある程度の風格や独特のニュアンスを加えたい時に使われる傾向があります。
「哭く」の例文
初回公開日:2018年04月09日
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