【シーン別】「粗餐」の意味と使い方・読み方・類語|法事
更新日:2024年09月14日
それでは、「粗餐」と「粗食」にはどのような違いがあるといえるのでしょうか。言葉のそのまま意味としては、どちらも「粗末な食事のこと」を指す言葉であり、この点において違いはないと言えます。それではどこに違いがあるのかというと、その使われ方にあるといえるでしょう。
「粗餐」は「粗末な食事」を意味することから転じて、自分が人のために用意した食事に対して「謙遜の意味」で言い表す言葉として使われる言葉です。これに対して、「粗食」は同じように「粗末な食事」を意味しますが、「粗餐」のように謙遜の意味で使われることはありません。
他にもこんな違いが
使い方の他にも、「粗餐」という言葉と「粗食」という言葉には違う点があります。それは二つの言葉に共通してある「粗末な食事」という意味の捉え方です。
「粗餐」は謙遜の意味で使われることからも分かるように、その言葉の意味にある「粗末な食事」という言葉が悪い意味でのみ使われる言葉ですが、「粗食」は決して「粗末な食事」という言葉が悪い意味のみで使われる訳ではありません。「粗食」の意味の「粗末な食事」には「質素な食事」とか「シンプルな食事」といった意味も含まれています。
このように、「粗宴」と「粗食」は同じ意味を持つ言葉ですが、その言葉の意味の捉え方の違う言葉であるといえます。
言葉の意味をすることは人の気持ちに気づくこと
「粗餐」という言葉について使い方や意味など詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。「粗餐」という言葉は、日常ではあまり馴染みのない言葉で、手紙などに書いてあっても読むことも意味を理解するのも難しい言葉です。
しかし、言葉の意味を知ると「粗餐」という言葉を送ってくれた人がこちらに対して気遣ってくれていることに気づくことができます。このように、言葉の意味を知ることは、その言葉の送り手の気持ちを理解することといえます。
難しい言葉に出会ったときには、ぜひ意味を調べる習慣をつけましょう。そうすることで、誰かから言葉を送られたときに、よりその人の気持ちをうかがい知ることができるといえます。
初回公開日:2018年04月25日
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