【シーン別】「粗餐」の意味と使い方・読み方・類語|法事
更新日:2024年09月14日
結婚式のとき
結婚式や披露宴の招待状にも「粗餐」という言葉を使うことができます。このようなときには、「ご披露旁々(かたがた)粗餐を差し上げたく存じております。」というような使い方をします。これは「披露するがてらお食事を出したいと思っています」という文章です。婚約が整い、式にぜひ来て欲しいといったことを述べたあとに、使うことがあります。
案内状に書くとき
これまで見てきたように、何かに招待する手紙を書くときに「粗餐」という言葉はよく使われます。特に「粗餐」という言葉が「粗末な食事」という意味を持つ言葉であることから、「招待するイベントで食事がでるとき」にはよく使われる言葉であるといえるでしょう。
時間的に半日ほどかかりそうなイベントであったり、そのイベントの前後で食事を取るのが難しそうな時間にあるイベントであったりしたときには、食事がでるかどうかを伝えたほうが親切であるといえます。したがって、そうしたイベントに招待するときに、もし食事が出るのであれば「粗餐」を使って「食事が出ること」を伝えたほうが親切であるといえるでしょう。
具体的には「粗餐を差し上げたく存じております」や「粗餐のご用意があります」などというかたちで使うことができます。
「粗餐」の類語
「粗餐」と似た意味のある言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。この項では、「粗餐」とよく似た言葉についていくつかご紹介します。似た意味のある言葉も知ることで、よりその時々にあった言葉を選んで使えるようになりましょう。
粗宴
「粗宴(そえん)」は「粗末な宴のことや粗末な食事のこと」を意味する言葉です、「粗餐」と同じように「粗末な食事」という意味を持っていることや、「自分の準備した食事を謙遜して表す言葉」であることから、「粗餐」と同じ意味を持つ言葉であるといえるでしょう。
「粗宴を囲みながら、〇〇を忍びたく存じます」や、「粗宴をご用意しております」といった使い方をする言葉です。
粗飯
「粗飯(そはん)」という言葉も「粗餐」と同じように「粗末な食事のこと」を意味する言葉で、「人に自分の準備した食事を進めるときにへりくだっていう言葉」です。「粗飯を差し上げたく存じます」や「粗飯のご用意があります」というような使い方をします。
「粗餐」と「粗食」の違い
「粗餐」と似たような言葉に「粗食」という言葉があります。一見すると「粗い食事」のことを表していそうなので、「粗餐」と同じ意味合いのある言葉ではないかと思われがちですが、この「粗食」と「粗餐」は違う意味のある言葉です。それでは、具体的には二つの言葉にはどのようなつがいがあるのでしょうか。
「粗食」とは
「粗餐」と「粗食」の違いについて考える前に、「粗食」という言葉の意味について抑えておきましょう。
「粗食」とは「粗末な食事のこと」や「粗末な食事を食べること」、「粗末な食物しかとらないような食事のこと」を意味する言葉です。「粗食する」や「粗食を強いられる」、「ひどい粗食」といった使い方をします。
雑で品質の低い食事をすることや、素朴な食事を食べることなどを表す言葉であるということができるでしょう。
謙遜の意味があるかないか
初回公開日:2018年04月25日
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