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「金のわらじ」の意味と使い方・金のわらじをはいて探すことわざ

更新日:2024年07月21日

昔からのことわざに「年上女房は金のわらじをはいて探せ」という言葉があります。なぜ金のわらじをはくのか、なぜ年上女房なのか、金のわらじとは何なのか、金で重そうなわらじについて本来の意味、そして金のわらじをはいてでも探す女房とはどのような女性なのかを紹介します。

金のわらじはいくら歩いてもすり減ることなく、頑丈で重く歩くと疲れることから、苦労してでも探す価値のあるもので時間をかけてでも根気よく探しなさい、という意味です。そのため、金のわらじはそう簡単に見つかるものでもなく、貴重なもの(人・もの)を意味しています。

では、昔の人はなぜ年上の女房を金のわらじをはいてでも探す価値があるとしていたのでしょうか。諸説ありますが、昔の平均的な結婚年齢は現代よりも低く、一般的に男性が精神的に成長しきれていないことから、年上の女房であれば誤った判断をしそうになった時、助言し支えてくれる理由が背景にあります。

昔は女性の方が男性の実家へ嫁入りすることが一般的であったことから、よく気の回る女性は大変がありました。

現在では、結婚後でも男性の実家へ嫁入りし同居することは減ってきており、長男であっても夫婦で新たな住居を持つことが増えてます。また、昔と違い男女とも成人してからの結婚が一般的で、年上の女房に求められることは昔と大差はありません。

年上の女性との出逢いと感情の発展

現代の特に日本社会では、男性・女性ともに仕事に追われることが多い傾向にあります。男女平等になりつつあるとはいえ、会社で働く男女対比は圧倒的に男性の方が多いです。

そんな男性社員がまだ社会人として未熟で、ようやく会社に馴染みはじめてきたころ、仕事中にわからないことが生じたときに事細かに教えてくれる先輩女性社員や、仕事上での失敗を何気にフォローしてくれる先輩女性社員を、聖母マリアのように感じることは多々あります。

また、先輩の女性社員側もそんな若手社員を放っておけない姉御肌的な性質の女性もいるようで、はじめのうちは互いに良き先輩女性、放っておけない男性の後輩という感情であっても、いつしか気になる女性・男性に感情が発展していくことは、何ら不思議なことではありません。

年上の女性との休日の過ごし方

普段の仕事が忙しい分、オフの時くらいは仕事を忘れ彼女と過ごしたいものですが、そのような時、相手が年下であると心身ともにリフレッシュすることに難しさを感じる方もいるようです。

なぜなら男性の場合は、相手が男女問わず年下であると常にカッコをつけ、「何事も自分がリードしなくてはいけない」「自分がしっかりしなくてはいけない」と無意識のうちにもつ男性の性質も1つに挙げられます。

これに対し相手が年上である場合、女性であっても人生の先輩なのでいろいろな面で頼れます。「男だからしっかりしなくては」という重圧から解放され、気構えをする必要がなくなることから、ありのままの自分でいられます。すなわちリフレッシュもでき、その相手が気遣い上手な彼女であれば癒されることに違いありません。

男性は普段気を張っていることが多いことから、人前で見せることはありませんが、本音を言えば「男だって癒されたい」という願望は皆持っています。

年上女性の気持ち

対する彼氏が年下である女性の場合、やはり「人生経験が自分の方が長いからしっかりしなくては」「自分の失敗を活かして助けてあげなくては」「二人でいる時くらいわたしが癒してあげなくては」の思いが芽生え、重圧にならずに自分のことより相手を優先して思いやれる気持ちは、やはり母性本能の現われとも言えます。

また、彼氏を含む複数人で行動をともにする際においても、何気なく彼氏を立てて自分は一歩下がり、彼氏が困っている、悩んでいるのであればこっそり助言するなどの気遣いができることも、心にゆとりのある証拠でしょう。

金のわらじで探しだせても終わりではない

男女ともに言えることですが、結婚とは人生の伴侶・生涯をともにする人であり、結婚後は長い道のりを一緒に歩んでいくことでもあります。そんな長い道のりをともに歩む相手を探し出すことは、けっして簡単なことではありません。容姿の好みもあるでしょうが、何よりも大切なことは疲れずに一生ともに歩んでいける相手なのかということです。

「年上女房は金のわらじをはいて探せ」のことわざの如く、やっとめぐり逢えた相手のはずが、時間が進むにつれはじめのうちは理想どおりだと感じていたフォローや気遣いも、お節介に感じるようになり、助言してくれていた言葉もいつしか説教と感じるようになります。

女性側もはじめのうちは「少し頼りないけど守ってあげたい」と感じていたことが、次第に「いつまでたっても成長しなくて、こどものままね」と感じるようになるでしょう。

しかし、これらの感情が起こるのは相手のせいではありません。

金のわらじをはいてともに歩むことも大事なこと

金のわらじをはいて苦労した末に探しだした人生の伴侶に、フォローしてくれたことや気遣いができて癒されると感じたこと、「少し頼りないけどわたしが守ってあげなければ」と思ったことも、すべて自分自身で感じたことであり、相手が好意的にしてくれたことに対して感謝という気持ちを忘れてはいけません。

望んだことであっても、行き過ぎると負担に感じることがあるのも確かですが、そのようにしてくれている相手を敬い感謝し、今度は相手に何をしてあげられるか自分自身成長していくことも大切なことです。

金のわらじをはいて探した大切な相手と、金のわらじをはいてともに歩むことも大切なことであり、これもまた素敵なことです。

初回公開日:2018年04月14日

記載されている内容は2018年04月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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